2016/10/28

スマートシステム学科 関田准教授、衛星ミッションアイデアコンテスト世界大会のファイナリストに!

 こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)、ブログメンバーの伍賀です。

 スマートシステム学科で取り組んでいる超小型人工衛星プロジェクトの取り纏めをしている関田准教授が、10月18~23日にヨーロッパ、ブルガリアのバルナ市で行われたThe 4th UNISEC-Global Meeting(第4回大学宇宙工学コンソーシアム世界大会)の The 4th Mission Idea Contest(第4回ミッションアイデアコンテスト)で、福山大学超小型衛星研究の「不退転プロジェクト」を発表してきました。

 Mission Idea Contest ですが、世界の大学及び企業で 50 kg以下の超小型衛星を研究している機関を対象にして、4月にミッション提案書公募が行われます。そして、応募された宇宙ミッション技術の先進性と実現可能性について、UNISEC 役員が点数審査を行い UNISEC-Global でのファイナリストを選出しています。

今年は世界 17か国28機関から提案があり、8か国10機関がファイナリストに選ばれました。このファイナリストに残るだけでも大変なことで、今年はオリンピックイヤーでしたがオリンピック代表になるより狭き門かもしれません!


 関田准教授が発表したミッションは、“Landslide Prediction Mission In Cooperation with Hillside Sensor Network Robots“,(地上センサーネットワークロボットと協調する低軌道衛星を活用した土砂くずれ予測ミッション)です。 

 土砂崩れ予測研究は、これまでたくさん行われてきましたが、困難が多く適切に地域住民が避難するためのシステムを実現できていません。その課題をロボット,センサーネットワーク及び低軌道衛星で解決して世界の斜面で土砂崩れを予測しようという新しいシステムです。今年2月のブログでご紹介したように、既に福山地域の企業の皆様と協働で研究を行っています。

登壇発表する関田准教授

コンテストの結果は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の原野火災検出ミッションが優勝、東京学芸大学の電離層磁気観測による地震・雷検出ミッションが準優勝になり、残念ながら福山大学のミッションはファイナリスト認定に留まりました。今年のファイナリスト10組が発表した超小型衛星ミッションは来年、書籍として刊行されます。

 コンテスト授賞式・集合写真

スマートシステム学科では、今回発表したミッションを宇宙軌道で実現することを目標に、衛星とロボットの概念設計を進めていきます。地域の企業との協働活動もこれまでに増して活発に行いますが、近い将来は福山大学の学生が今回と類似の宇宙技術の世界大会で研究成果を発表することも目標としています。超小型人工衛星のプロジェクトは今後も、この学長室ブログで報告する予定ですので、みなさんご期待ください!!


学長から一言:いつ福山大学発の超小型人工衛星が空にあがるか、楽しみですねェ~。。。スマートなシステムの神髄を見せてくださいねッ!!!期待していま~す!