2017/08/08

心理学科 ユニ・チャーム株式会社との共同研究の成果はコレ!

こんにちは。学長室ブログメンバーの心理学科宮崎です。

福山大学心理学科は,これまで様々な産学官民連携活動を行ってきました。
産学官民連携活動とは,大学などの教育研究機関と,産業界 (民間企業など),官公庁 (地方自治体など),民間 (地域住民など)との共同研究をはじめとした連携活動のことです。

犯罪心理学研究室平教授が特許の共同発明者に名を連ねる「青色・白色複合LED防犯灯 (広島化成株式会社)」は,福山市でも街灯として導入されている箇所があるので,一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? (こちらの記事もあわせてどうぞ!)

昼間の様子
夜間の様子
発達心理学研究室の赤澤教授は福山駅前の宮地茂記念館で「こどもえん つくし」(幼保連携型認定こども園)と連携しながら,地域住民を対象に子育て支援プロジェクト「子育てステーション」を実施しています。(こちらの記事もあわせてどうぞ!)

他にも,心理学科の各研究室が多様な産学官民連携活動を展開しています。

認知心理学研究室 (主宰者: 宮崎) は,2016年度より,北海道大学およびユニ・チャーム株式会社と三者共同研究を実施してきました。

本日は,その共同研究について紹介したいと思います。

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さっそくですが,ユニ・チャーム社との共同研究の成果をお見せします。

本学のコンビニ(生活彩家)です。
パネルは企画・文書課の三浦さんのデザインです。

小顔にみえマスク」です。

この製品を装着すると,素顔のときに比べて顔が小さく知覚されます。本共同研究では「小顔にみえマスクを装着すると,なぜ小顔にみえるのか?」について,認知心理学的な手法を用いて製品評価を行いました。

実験の結果,この小顔効果は,心理学の錯視 (アモーダル縮小) と,アゴやほほの大きさが分からなくなることが関係していることが示されました。この実験の結果は,日本認知心理学会第14回大会で発表しました。

本共同研究の取り組みは平成29年度科学技術白書(p.308)にて取りあげられ,身近な科学技術の成果として非常に注目を集めています。小顔にみえマスクは2016年のGood Design Award グッドデザイン賞も受賞しています。

共同研究先のユニ・チャーム社の創業の地は四国 (愛媛県) で,現在は開発部門や工場などが香川県に拠点を構えています。福山大学の近辺 (中国・四国地域) に縁のある企業との共同研究成果がこうして実を結んだことは非常に感慨深いです。

2017年度もユニ・チャーム社と共同研究を行っています。また興味深いトピックをお届けできるように,共同研究に励みたいと思っています。


ところで話は変わりますが,8月20日 (日) と 9月16日 (土) に「オープンキャンパス」が開催されます。

↓ 7月1日に実施したオープンキャンパスの交流会の様子です。

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私 (宮崎) は8月20日の担当です。ユニ・チャーム社との共同研究等についてお話できるかもしれません。

他にもイベント盛りだくさんです。ぜひ大学を体験しにきてください!

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学長から一言:「あの人は大きな顔をしている」と言うと、非難めいた表現ですので、ヤッパ顔は小さく見える方がいいのかな~~でも、なぜ??~~と心理学的疑問は広がりますねッ!体験入学会に来て宮崎先生に聞いてみよう!!!