2017/02/28

福山大学留学生、日本語スピーチコンテストで最優秀賞!!

 みなさんこんにちは。学長室ブログメンバーの国際交流課、神原です。

 今日は、2月26日(日)に行われた第25回外国人留学生による日本語スピーチコンテストについて、国際センターの趙建紅准教授に報告してもらいます。よろしくお願いします。

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  2017年2月26日(日)エフピコRiMで、留学生を支援する会、ふくやま国際交流協会が主催する「外国人留学生によるスピーチコンテスト」が開催されました。

 本学からは、滕 元慧さん(経済学部 税務会計学科 3年次生)、李 暁彤さん(経済学部 国際経済学科 2年次生)とニコラエフ ストヤン君(人間文化学部 メディア・映像学科 交換留学生)の3名が出場し、滕さんが最優秀賞、ストヤン君が優秀賞、李さんが奨励賞に選ばれました。


滕 元慧さん(経済学部税務会計学科3年生)

滕 元慧さんのスピーチのタイトルは「現代社会におけるフェミニズムについて」でした。女性のフェミニズムへの追及は実は社会の責任を積極的に担うことを希望するもので、これまで男性が背負ってきた過重な責任や圧力も分担することができるものだと熱弁し、男性たちの理解を求めました。その熱意がご来場の男性の皆様に伝わったか、見事に最優秀賞に輝きました。



ニコラエフ ストヤン君(人間文化学部メディア・映像学科 交換留学生)
 
ストヤン君のスピーチは「外国語」でした。母国語のブルガリア語以外に、英語、ドイツ語、日本語が堪能なお陰で、世界の約13億人と交流できるようになったとアピールしました。従って、「今の時代では、外国語を勉強することはもはやオプションではなく、義務になったのだ」と訴えました。

 李 暁彤さん(経済学部国際経済学科 2年生)

去年9月に江西師範大学から本学に編入した李さんは、この半年で見つけた日本の良さについて発表しました(タイトル「私が見つけた日本」)。 日本の環境の良さの中でもとりわけ公衆トイレ、また日本製品の高品質に関しては特に百均商品の暖かい気配りに関心したと、百均でみつけたバナナケース、鞄フックなどを披露しながら、会場の笑いを取りました。

審査の後、全員で記念撮影をしました、前列左から4人目が優秀賞のストヤン君、5人目が最優秀賞の滕さんです。ほんとうにおめでとうございます!



学長から一言:3人出場で、最優秀賞、優秀賞、奨励賞と全員賞を獲得、すばらし~い!!!福山大学ではたくさんのことを学んで、たくさんの友達を作って、日本の生活を満喫してくださいねッ!!!

文部科学省委託事業「学校施設の防災力強化プロジェクト」成果報告会(オール工学部)!

こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバー伍賀です。

福山大学の工学部と安全安心防災教育研究センター(センター長は工学部スマートシステム学科 仲嶋 一教授)が中心となって進めている、文部科学省から委託を受けた「地震・津波・竜巻・土砂・火山災害等に対応したソフト・ハード一体となった学校の防災対策」プロジェクトに関して、これまで、ブログにて第一回協議会の様子や、今津小学校で実施された津波を想定した模擬避難訓練の様子を報告してきました。このプロジェクトのまとめの報告となる第二回協議会が、2月7日に福山大学工学部棟で開催されました。

このプロジェクトに対し、福山大学工学部と社会連携センター、福山市危機管理防災課、福山市教育委員会、今津学区まちづくり推進委員会、今津小学校の皆さま方で協力した様々な取り組みが行われましたが、本協議会では大変興味深い発表を聞くことができました。その内容を、全てというわけにはいきませんが、このブログで紹介したいと思います。

情報工学科 金子教授の報告「今津学区防災アンケートご報告」
今津学区の1500戸以上への防災アンケートが実施されました。46%という高い回収率から地域の方々の防災意識の高さが伺えましたが、災害に対する備え、避難場所や避難所の周知に関する課題も見えてくるという興味深い結果となりました。


建築学科 山田准教授の報告「災害時経路不通リスク推定」
地域の方々の年齢分布、避難施設への移動時間、住居の耐震状況などを考慮し、古い建物の密集地域、細い路地などの建物倒壊による避難へのリスクの報告がありました。

情報工学科 中道准教授の報告「実地避難経路調査・複合的避難阻害要因実地調査」
初めて避難施設に移動する場合、すみやかな移動が可能であるのか?迷わず避難場所まで到達できるか?「迷いボタン」アプリが入ったモバイル機器を利用した実験で、多くの人が迷ってしまうポイントを見つけ出そうという興味深い研究の成果が報告されました。

建築学科 伊澤講師の報告「体育館環境調査」
昨今の地震災害では、地域の学校の体育館が住民の方々の避難場所として利用され、多くの場合において不便な避難生活を強いられています。今津小学校体育館の夏季と冬季の室温の計測から伝熱シミュレーションによって、有効な熱対策の手段が考察されました。また、プライバシーのための間仕切りシステム、防災スティの提案がなされました。

スマートシステム学科 仲嶋教授の報告「模擬避難」
11月25日(金)に、今津小学校6年制のみなさんに協力していただき実施された、夜中停電時を想定した模擬避難の報告です。多くの児童の皆さんが災害避難の難しさを実感し、災害に対する意識を喚起することができたようです。


スマートシステム学科 関田准教授の報告
「地域住民の避難に関する課題抽出、対策モデルの策定」
今回のアンケート調査、模擬避難訓練で判明した、避難経路の周知、高齢幼年者の避難、暗闇での移動の困難さなどの課題を解決するためのメカニカル発想法の導入。ユニークな発想による問題解決として、「案山子」ランドマークの提案がされました。


松田学長、香川工学部長もこの協議会に参加しました。自然災害への対策という重要度が高く、普遍的なテーマに対し、福山大学工学部の保有する知識や技術が動員され、多方面での効果を上げることが確認されたということが、すばらしい! と感じました。

これまで大学というところは、どこか浮世離れして「象牙の塔」などと呼ばれることもありましたが、連携によって大学は地域社会に貢献でき、また活きた情報やデータを集め新しい知見を得ることができると実感しました。このような地域連携型のプロジェクトが推進されることは画期的です。


福山市防災推進室 矢野様と松田学長に研究成果を報告する 仲嶋教授

今回の研究成果は、1月22日に開催された、「ビッグローズフェスタ 安全について考えよう&冬まつり」でも展示・講演されました。また、広島県歴史博物館でも春の展示「ひろしまの災害と防災」にあわせ、3月20日まで展示していますので、ぜひ見学ください。


学長から一言:工学部の英知を集め、地域の老若男女、地域行政機関、学校組織、自治会組織等と協力した、非常に高度でかつ実践的な地域課題解決型のプロジェクトで、今後の発展・応用が大変期待されます!我が身のいい加減な防災意識を恥じながら、実に興味深く発表を聴かせていただきました!!!

2017/02/27

「学び」「伝える」ための根を張ろう-人間文化学科「社会人話し方講座」

学長室ブログメンバーの人間文化学科Sです。こんにちは。

今回は、2月16日に行われた「社会人話し方講座」についてお伝えします。この講座は、

(1) 企業実習に参加した3年次生からの報告
(2) 実習先企業(受入ご担当者)からの講話

という二部構成です。「働く」ことについて考えるべきことはどのようなことなのか。資格も大切ですが、それ以外にも大切なこと、学生時代に取り組めることはたくさんあるのではないかと考えさせられる講座でした。以下、青木美保教授からの報告です。

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人間文化学科では、学科の専門課程における学びを社会で活用するために、企業における実習を取り入れている。人間文化学科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)においては、言語運用能力を身につけることを挙げており、その実践的活動が「社会人話し方講座」である。

この実習を受け入れてくださるのは、福山ツーリスト株式会社株式会社ロイヤルコーポレーションの二社である。毎年、夏休みに1人ずつを受け入れていただいている。その報告会を、2月16日に行った。これを聞くのは1・2年生で、就職についての意識啓発のために行っている。
 

まず、実習を体験した二人の学生から、パワーポイントでの10分ずつの報告があった。
 

福山ツーリストで実習した河本莉佳さんは、原敬所長の営業活動に同行させていただき、その話術や人文学が様々な企業の企画を生む発想につながることを学んだということであった。
河本さんによる発表
また、ロイヤルコーポレーションで実習した杉本光君は、営業の方についていただき、普段の営業においては、相手が話しやすい雰囲気を作るための会話力が大切だということをを間近に体験して知ることができ、社会におけるコミュニケーション力の基礎をまなぶことができたという話をしてくれた。
杉本君による発表
二人の活動報告の後、ロイヤルコーポレーションの杉原道彦部長さん、福山ツーリストの原敬所長さんにそれぞれ講話をいただいた。杉原部長さんは、ご自身郷土史に深い関心を寄せておられ、文化を学ぶことが社会生活を送るうえで重要であることを話された。ロイヤルコーポレーションでは、お客さんへの質の高いサービスを提供するために、社員自ら感性を磨くための工夫をしているとのことである。生花を習ったり、ディズニーランドでサービスについて研修したり、また、普段から様々な話題に関心を持って雑談力をきたえることが営業マンにとっての仕事であるとのお話であった。
杉原さんの講話。普段は聞くことのできない企業の取り組みの中には意外なことも。
原敬所長さんは、営業においてはユニークな発想が大事だということを強調された。それを生むのは人文学の勉強であるとの強い自論をお持ちである。お話の中では、常にユニークな質問を学生に投げかけて、すぐ答えさせるという対話における即興力を鍛える訓練の一端を経験させられた。営業マンは即座の機転が大事だとのことであった。
原さんの講話。痛快な語り口と質問で学生を引き込んでいく。
学生の感想には、

・企業や社会で生活していく中で、一つの話題をふくらませる力、コミュニケーションの大切さを学ぶことが出来た。

・会話力は、大学の授業で知識を身につけることで養われることを知りました。

などとあった。次年度の実習を希望している者は、直後の調査で14名である。企業の方からも、次年度もこの行事を続けたいとのお話であった。座学が中心の人間文化学科では、何らかの方法で専門の授業と社会との接点を持っていくことが必要だと感じている。


学長から一言:人間文化学科の実践的な授業ですね。。。コミュニケーションは、ヒトが人間になるための基本のキ!!!学生の皆さん、がんばってッ!!!



尾島名誉教授が「ふくやま環境賞」表彰!!

みなさん、こんにちは、大学教育センターの津田です。

尾島名誉教授(学校法人福山大学宮地茂記念館 館長)が、2017(平成29)24()に福山市より「2016年度ふくやま環境賞」を受賞しました。

「ふくやま環境賞」は、①地球温暖化活動防止、②3R(スリーアール)推進活動、③環境保全活動など、環境にやさしい取り組みを実施する団体、事業所、個人等を表彰し、その活動をより一層発展させることを目的としたものです。

今回の「ふくやま環境賞」では、団体部門で3団体、事業所部門で1事業所、個人部門で2名、事業系一般廃棄物多量排出事業者部門で1事業者が表彰され、尾島名誉教授はそのうちの個人部門の1名として表彰されました。


【福山市環境啓発課】

【ふくやま環境賞表彰式 福山市提供】

尾島名誉教授は、広島県東部を流れる一級河川芦田川について、1990年から芦田川下流水質浄化協議会の委員として、2002年からは会長として、芦田川の水質改善に向けた行動計画・各種施策立案に関わりました。また福山市環境審議会会長としても、環境行政の方向性や施策に関わりました。

また芦田川の水環境の改善を目的として、芦田川の現地において水質浄化の実験をおこない、水質・自然環境の保全に向けた環境教育の普及に寄与するとともに、その研究成果は学会で発表してきました。

【芦田川水質浄化実験水路】

現在はボランティア活動組織「あしだ塾」を設立。その活動内容は芦田川流域の自然環境や生物に関する学習活動、観察・調査活動、広報・啓発活動をとおして、芦田川流域の現状や自然環境を理解するとともに、改善のために行動することを目的としています。

学識者や水質又は自然環境の保全に取り組む市民団体、行政OBなどと連携し、芦田川流域の水質・生物調査を継続的に行い、次世代を担う高校生などの学生に向けの講演会や研究発表会の開催、小・中学生などの生徒に対しても出前授業を行うなど、芦田川流域の水質等保全活動を通じて、様々な環境活動の啓発活動に積極的に取り組んでいます。

尾島名誉教授、おめでとうございます!!

20165月には公益社団法人日本河川協会から平成28年度河川功労者としても表彰!


学長から一言:尾島名誉教授は、現在学校法人福山大学宮地茂記念館 館長として、バリバリの現役です。。。私と同い年の、後期高齢者の星!?!まだまだ右端の若造(尾島名誉教授の愛弟子の津田講師)には負けません!?!

2017/02/25

「第8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」開催!~機械システム工学科生奮闘記(その1)

こんにちは機械システム工学科のKです。
先週の日曜日(2/19)に広島県府中市桜が丘グランドで「8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」が開催されました。
福山大学工学部機械システム工学科はレースの運営を第1回大会から担当しています。
大会は19日(日)ですが18日(土)から準備は始まっています。
18日(土)に福山大学機械システム工学科の学生によるコースの設営です。野球場のグランドに1周約400mのコースを作ります。





コース設営後にはコース確認のための試験走行です。明日の本番に向けてしっかり調整しました。




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いよいよ大会当日です。
大会当日19日(日)朝6時過ぎには参加チームが続々と到着。




福山大学チームは電気自動車と4サイクルゼロハンカーの2台の車両が参加しました。電気自動車は。3年生の演習科目「EV創作」で製作した車両です。4サイクルゼロハンカーは、学生フォーミュラーに挑戦(みらい工学プロジェクト)からの参加です。

(「EV創作」で製作した電気自動車)

(学生フォーミュラーPJで製作したゼロハンカー)


今年の「8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」には遠くは石川県、三重県からの参加がありました。全参加台数は45台です。参加車両の内訳は、電気自動車6台、4サイクルゼロハンカー30台、2サイクルゼロハンカー9台です。




レースが始まる前に参加車両をみてみましょう!
フレームはすべて手作りです。参加車両の中には「これ乗れるのかな?」って車両もありましたが、いろいろアイデアが詰まった車両ばかりです。



 

 


レースは予選、決勝の順に進行していきました。
  

  
年々参加車両の完成度も高くなり途中で壊れる車両はほとんどなくなりました。
私はレースを運営していてゆっくり観戦することはできなかったのですが、それでもすごく楽しいレースでした。ブログでレースの楽しさを表現するのは難しい・・・・・


 

レース以外にも福大生は運営スタッフとして活躍しました。コース整備やコースマーシャルなど1日中大活躍です。休憩時間はお昼ご飯の10分だけでした。




学生たちの活躍もあってレースは無事に終えることができました。参加してくれた高校の先生や生徒さんから「すごい楽しかった。また来年来ます。」「府中に来ることは学生たちの目標です。野球部が甲子園を目指すように僕たちは府中を目標に頑張っています。」「K先生(私のことです。たぶん...)に見てもらうために新しい車を作ってきました。」
うれしいです。。。でも忙しくてゆっくり話すことはできませんでした。ごめんなさい。
  
福山大学チームの結果を話してなかったですね。
結果は、2台とも予選落ちでした。一生懸命車頑張っていたのに..... 残念です。
結果は予選落ちですがレース結果以上に得るものがあったに違いありません。
学生がちょっと誇らしく思えた一日でした。

(参加した学生と応援に来てくれた4年生)
学生たは現在レポートを書いています。
次回は詳しいレース結果と学生たちのレポートを紹介します。


学長から一言:学生の皆さん、レース結果は残念でしたが、大会運営、お疲れさまでした。。。レース参加までの作成プロセスと大会当日と、たくさんたくさんのアクティブ・ラーニングでした!!!