2012/07/27

夏のオープンキャンパス体験入学会~工学部電子・ロボット工学科~

今回から学長室ブログに参加します。学長室ブログスタッフMG(理系)です。

ここの案内にありますように、福山大学では平成24年度のオープンキャンパスが、7/14、7/22、8/19、9/1 の日程で開催されます。先日、7/22(日)に行われた体験入学会の工学部電子・ロボット工学科のとりくみを紹介します。

● 体験入学会 電子・ロボット工学科スケジュール(7/22)
10:10~      電子・ロボット工学科学科説明
10:30~11:30  模擬講義 「"だんどり"のテクニック」 「集団行動するロボットの知能」 
昼食無料体験
13:00~14:50 模擬実験 「マイコン・マジック」

今回の体験入学会は、講義に実験にと内容は盛りだくさんで、裏方は一週間前ほどから準備にとりかかりました。特に模擬実験「マイコン・マジック」に使用する教材を、基板作成機を使って手作りしました。写真は、教材の生産風景です。たくさんの見学の方が参加することを期待して多目に作っています。


   

前日の深夜(正確には日付が変わって当日)まで、準備が続きます。教材の下準備、マニュアル作り、プレゼンテーション作成を、大学院生(S君・A君)が主体的に準備をしてくれました。感謝!!


   
 

7月22日、朝の福山大学大学会館前の風景です。受付時間のかなり前ですが、高校生の方が何人か集まってますね。受講者を確認して気合が入ります。


会場となった一号館ロビーでは、田中研が製作したレスキュー用ロボット(RQ Type-P)を展示しました(写真左)。その他にも、有志学生の取り組んでいる相撲ロボットのデモンストレーション、教材の2足歩行ロボットの展示を行いました。写真右は学科説明、模擬講義の光景です。


   

昼食会が終わり、一号館電算機室に移動し、模擬実験です。受講者は高校生9名。この実験は、イタリア製のワンボードマイコン ”Arduino” を使用して小型の電光掲示板を作ってみようというものです。


   

 ちなみに、前々から準備していたのは、この Arduino に掲示板LEDを装着させるためのアタッチメントです。意匠をこらして福山大学オープンキャンパスのロゴを削り出してみました。 Arduno のアタッチメントは”シールド”と呼ぶので”福山大シールド”といったところでしょうか。


大学院生S君のプレゼンテーションと実験説明の後、実際の作業に入ります。福山大シールドは半完成状態ですので、これに配線を施し完成させ、パソコンから電光掲示板を光らせるプログラムを送信します。不慣れな参加者でも完成まで到達できるように、学生スタッフ(緑のTシャツ)が親身にサポートします。


   
   
   

今回の反省として、やはり、1時間半という時間の制約は厳しく、下準備をたくさんしたのですが、全員が電光掲示板を点灯するところまでこぎつけるのに14:30をオーバーしてしまいました。次の8/19のオープンキャンパスではもう少し手際よくしないといけないというのが課題ですね。ちなみに、今回作成した小型電光掲示板の Arduino + 福山大シールド はお土産として持って帰っていただきました(太っ腹!)。






8/19のオープンキャンパスでも、お土産企画を予定していますので、たくさんの参加者を期待しつつ、教材生産と下準備を進めていきます。


学長から一言:新人のMG君は,電子・ロボット工学科のことで頭がいっぱいのようですが,他にも13学科あって,それぞれ工夫を凝らして,高校生に進路選択の参考になる情報を提供しています。ちなみに,電子・ロボット工学科の参加者は9人と多くはありませんでしたが,最後のアンケートでは,全員が「体験入学会の印象は,非常によかった」と最高の評価でした!

2012/07/23

松田文子先生に聞く!福山大学学長はこんな人!

梅雨も空け、いよいよ夏本番。本格的に暑さを感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 学長室ブログの自称アルファブロガー、エドワード・ハリスです。気温の上昇に合わせて松田学長のテンションもあがりっぱなしとか、そうでないとか…
さて、この学長室ブログがスタートして早くも丸2年が経ちました。2年と言えば、3歳だった男の子が5歳になるほどの期間ですね。ハリスが調べたところでは、この間に松田学長についての記事はほとんどありませんでした。そこで今回は、全国4千万人の松田文子ファンの声にお答えしてインタビューを通して松田学長のパーソナリティを知っていただきたいと思います。

インタビューは、2012719日に福山大学学長室で行われました。


Q1生年月日と出身地を教えてください。

1940年(昭和15年)5月7日広島市生まれです。日本の世相の暗くなっていく時期です。


Q2研究者としてのご専門は何ですか?

「心理的時間」です。子どもから大人に成長する過程で、人間がもつ時間の認識がどのように変化していくかについて研究しています。

松田学長の著書の内の1冊。













Q3福山大学の学生に期待することは何ですか?

人間力を身につけて欲しいですね。具体的には、誠実さ、好奇心を身につけてもらいたいです。あと、少しの事でも良いですから人のために生きる事ができる人になって欲しいです。


Q4学長になった前後で一番変わったことは何ですか?

学生と接しての教育、研究の機会が奪われましたからそれは、悲惨ですね。あと、今まで以上に健康に気をつけるようになりました。特に夜遅くまで出歩くのは、控えるようになりました。


Q5小学生の時はどんな子どもでしたか?

学校では、優等生でした。でも、放課後はガキ大将として10人以上の手下を引き連れて、原爆のガレキの残る近所を走り回っていました。


Q6大学の先生になっていなかったら何になっていたと思いますか?

過去は、あまり振り返らないので考えたことがありませんね。難しい質問です…


Q7大学生の時の一番の思い出は何ですか?

大学院時代の時の事が印象的ですね。研究して、結婚して、子どもを産んで、育児もしていました。30歳で学位論文を書いて大学院を修了したときは,2人の子持ちでした。当時の広島大学は学生運動の真っただ中で,ベビーカーに子どもを乗せて迷路のようなバリケードをくぐって保育所に行っていた事を覚えています。


Q8お休みの日は何をしていますか?

家事をしています。特に草取りをしていると心が無になるので時間を忘れて没頭します。


Q9ご自分にとってのプチ贅沢は何ですか?

物欲があまり無いもので・・・贅沢に興味はありませんねー。でも、枕には、拘っています。今、愛用の枕は◯万円しました。あ、寝具には贅沢している事になりますね(笑)


Q10好きな芸能人は誰ですか?また、その理由も一言。

いません。というかテレビをあまり見ないもので芸能人に興味がありません。


Q11毎日でも食べられる!というくらいの好物はありますか?

ピーナツです。昼食の時間に毎日必ず食べています。味がついていないものが良いですね〜


Q12夏と言えばこの曲!というおすすめの楽曲はありますか?

カエルの鳴き声です。自宅の周りが田んぼですので、きれいな鳴き声が聞こえてきます。自然の音が好きですね。


Q13無人島に何か1つだけ持っていけるとしたら何を持っていきますか?

いつも使っている枕です、変わると寝れないので。あと、愛用の靴ですね。よく歩くので履くものには拘っています。あれ?1つに絞れてませんね(笑) それに,これでは生き残れそうにない。。。


Q14ご自分にとっての宝物はなんですか?(できれば物でお答えください)

サインペンです。書類にサインをする時には、必ずこれを使っています。孫が修学旅行でN.Yのお土産に買ってきてくれたものです。頭にリンカーンがついています。
お孫さんからプレゼントされたサインペン













Q15このインタビューを受けての感想を一言お願いします。

質問の内容をみて、インタビュアーの個性を感じました。逆にハリス君にこの内容を聞いてみたいですね。



 ということで、色々なお話が聞けました。個人的にはQ12の夏の曲は?の質問に対して「カエルの鳴き声」という回答に松田学長のワイルドさを感じました。でも都会育ちのハリスとしては、ノーサンキュー!夏はTUBEかサザンでしょ!という昭和テイストあふれる突っ込みをするのでした…
 まだまだ暑くなる夏本番、皆さんも夏バテにご注意ください。ハリスもガリガリ君(ソーダ味)で夏を乗り切ろうと思っています。ちなみに、松田学長は夏のスタミナ源の1つであるウナギの価格高騰が気になるとか、気にならないとか…
 それでは、皆さん素敵な1日をお過ごしください!Have a nice day!


学長から一言:柄にもなく(?)ハリス君はスーツにネクタイの紳士になって現れたので,緊張しました。

2012/07/13

3学科合同模擬ゼミ-人間文化学部の特徴を生かして

先日,7月11日に如水館高校の生徒さんたちが大学見学にやってきました。このとき,74名の生徒さんが人間文化学部の見学と模擬講義に参加したのですが,我々人間文化学部は初めての試みとして,人間文化学部を構成する3学科,すなわち人間文化学科,心理学科,そしてメディア情報文化学科がそれぞれの視点から一つの事象をとらえ,それについて考えていくという合同模擬ゼミを行ないました。


模擬ゼミでは,「恋愛」をテーマに,気持ちを「伝える」「伝わる」といったことに関わる様々な内容を3つの学科の学問領域から講義し,その上で,グループごとに「最高の告白方法」を考えてもらいました。

まず,心理学科からは「対人魅力」という内容で,思いを伝えたくなる(つまり,好きになる)相手は往々にしてどんな人なのかという講義がありました。続いて,メディア情報文化学科からは,恋愛で使う「ツール」として様々なメディアが紹介され,どのようなツールを使うことが効果的なのかということにつながる内容の講義がありました。そして,人間文化学科からは,「語用論」に焦点を当てた講義が行なわれ,言葉がもつ意味について考えるきっかけが提示されました。


「最高の告白方法」を考えるグループワークでは,色々な告白方法が提案され,とても楽しい一時間になりました。最も多かった告白の方法は「直接伝える」でした。告白するシチュエーションとしては,「観覧車の中」や「放課後の教室」としたグループが多かったようです。ユニークなものとしては,砂に書いて伝える,スイカ割りをしながら伝える,月を見ながら伝える,といったものがありました。



学部として初めての合同ゼミ。講義をした我々も,同じ事象に対する各学科ならではの3つの切り口を一度に考えることができ,これまで独自で行なってきた教育をあわせることによる学部として教育の発展可能性を見た気がしました。


さあ,皆さんだったらどんな状況の下,どんな言葉で,どんなツールを使って,思いを伝えますか? 恋も勉強もまだまだこれから!という高校生を見ながら,うらやましく思ったHYでした。


学長から一言:学科の枠を超えたアクティブ・ラーニングですね。このような授業は,学部の正規の授業としても,ぜひ試みてほしいと思います。

2012/07/09

オープンキャンパス2012


学長室ブログスタッフTです。

7月となりました。昨年6月にスタートした学長室ブログは1歳とちょっと、、、という話題ではなく、今回の話題はオープンキャンパスです。
学部・学科のホームページにオープンキャンパスのメニューが掲載されています。




さて、オープンキャンパスの準備等で裏方として大忙しの入試委員長や入試広報室のスタッフの方々に、迷惑も顧みずインタビュー。学部・学科のホームページに掲載されていない情報について聞いてみました。

学内を走り回るスタッフあり、電話対応に追われるスタッフあり。

-今年のオープンキャンパスの目玉は?

 今年は準備段階から学生が参加して、スタッフTシャツのデザイン、テレビCM制作にも意見を出しています。当日は、学生による司会進行や学科説明、実習、サークル紹介もありますから、福大生の生の声がきけます。
 もちろん、模擬講義、模擬演習、見学などで福山大学の授業の雰囲気等も感じとれるよう工夫しています。


2012年のスタッフTシャツ
今年のスタッフTシャツ(後ろに写っているのは誰?)



全体説明会の打合せ。手前は入試広報室スタッフ。奥は司会の学生。


-体験入学会の昼食でおススメのメニューはありますか?

 体験入学会昼食メニューは

  • おろしとんかつランチ
  • 唐揚げランチ
  • ハンバーグランチ
  • カレーライス

の予定です。どれも美味しいですよ。昨年の秋の食堂の様子。

-プレゼントのオリジナルグッズというのは?

 ふたつあります。ひとつは25cmぐらいの大きさです。もうひとつも秘密ですが、夏と言えば・・・・

-当日の福山大学までのアクセスは?


 JR松永駅付近の福山大学バス停からスクールバスが出ています。他に無料バスもあります。詳しくはこちらへ。

それでは、学長から一言:百聞は一見にしかず。当日皆様とお会いできるのを楽しみにしています。



2012/07/03

「交流学習、コミュニケーションのススメ」

ここちよい風がふくと、幸せな気持ちになるこのごろとなりました。まだまだ少々の暑さは汗とともに吹き飛ばせるよい季節ですね。

さて,薬学部では、2年生を対象に「交流学習」というとっても人間的な授業を行っています。何と交流するかって? もちろん、ヒトとです。質の高い薬剤師とは、医療チームの一員としてその専門性を十分発揮、活用できる薬剤師さんでしょう。が、その専門性は、ヒトである患者さんから多くの情報を得てこそ発揮できるものですね。情報をひきだすには、やはり、ヒトとヒトとの信頼性が最重要です。「交流学習」では、学生が、保育園やデイケアサービスを8回訪問し、特定の幼児あるいは高齢者のパートナーと連続してふれあいをもちます。毎回、気づき・感想文をレポートとして提出するのです。最初のうちは、どのように交流するかのいわゆる「How to?」を考えてくるんですが、回が進むにつれ、なんと、ほとんどの学生がパートナーとなんとか信頼性を築きたいと切望してくるんです。信頼性を得るには、コミュニケーションですね。コミュニケーションとは、「言葉や表情などを通じて情報を共有すること」です。言葉での意味はわかっていても、実際に行おうとすると、特に相互関係をもつためには多様な媒体があることを強く感じるようです。つまり、バーバルコミュニケーションだけでなく、実はノンバーバルコミュニケーションこそ、信頼関係を築くのに必要であるようですよ。学生の感想(抜粋)をご紹介します。

まずは、この教育プログラムの目的から。
「他者に対する自己の役立ち感に気付き、自己肯定感・自尊感情を育んでホスピタリティを培う。」

福山大学の校歌紹介(1番だけ練習しました。が、2番は?って言われて、うろたえているところです。)

..それまでは、手を繋ぐのも私から、という形だったのがパートナー自らしてくるようになった事が本当にうれしかったです。そして、その度に私もぎゅっと抱きしめたり、手を繋いだり..

..最終日にパートナーから絵が描かれたメッセージカードをもらったのですが、メッセージに「遊んでくれてありがとう。いつもいつもありがとう。」と書いてあって、この授業で自分が少しでもパートナーの役にたてたり、楽しんでもらえたのかなあと考えると、とても嬉しかったです。..

..今回の交流で一番うれしかったのは僕の名前を覚えていてくれたことです。僕の名前を呼んでくれた時にはこの交流を選んでよかったと思いました。..

..私は今回の交流学習で大きく分けて二つのことを学びました。一つは相手の話をよく聞き、それを受け入れること。二つはコミュニケーションをとるということについて、常に積極的な姿勢で臨めば上手くいくということ、です。..

..会っても無視されるようになり会話もままならないぐらい距離が広がって..保育園に行きたくない..思い切ってパートナーの子にどうして..すると文句を言いながらも答えてくれるように..最終日には今までより会話も増えて、..カードには「大好きだよ。」と書いてくれていて最後まで行ってよかったと思いました。

..「また来てほしい?」と聞くと迷いない笑顔で「うん」と答えてくれたので、..

..相手の立場、目線に立って接し、コミュニケーションをとることが信頼関係を築くことができるのだと..

..自分から打ち解けようとしないと、相手はなかなか心を開いてくれない..

..そして、一番コミュニケーションができたと思うのは、公園に行っていっぱい遊んだことです。その時はお互い笑顔が絶えませんでした。..


..最後に、コミュニケーションは、相手のことを考えて行動することだと思います。..

..何を考えるか、どう行動するかもすべて「自分らしさ」に入ることに気づき、これからもしっかり磨き続けていかなければならないと思いました。..

..小さい子が少し苦手だったのですが、保育所に行くたびにパートナーの子が抱き着いてきてくれたことがすごい嬉しくて..
         

..○○さんはいつも笑顔で「体を大切にね。」「いつもありがとう。」等の言葉をかけてくださり私も笑顔になれたし、嬉しかった。人から感謝されたり、また感謝したりという事はとても良い事だと思った。..

..回を重ねると、パートナーの方から話しかけられる回数も増えてきて、お互いの距離感が縮まっていく様に感じました。...気持ちをカードに綴ってお渡ししました。その次の訪問では本当に満面の笑顔で迎えて下さり...本当に嬉しく思いました。

・最後の日には、おじいさんに交流学習についての感想を聞いてみたのですが、「楽しかった」、「話ができて良かった」と言ってもらえた時は、交流学習をやって本当に良かったと思えました。

..しばらくして「あんまり話すことないよね〜」と言われたのがよく頭に残っています。..回数を重ねるにつれて、..「金曜日で大学生さんが来るってわかると一目散に取りにいくんよ〜」と言ってくれて嬉しかったです。..

..パートナーの方に、この交流の時間が「楽しみ」と言って頂いたことがありました。その時は、とても嬉しかったですし、また達成感の様なものもありました。..

..最後にパートナーの方から「家の近くまで来たらよってね」と言われたときは...

..誰一人としてその行動を否定することなく笑顔で接し、その方の人格を認め合う雰囲気で、とても素晴らしいと思いました。..

・..そして、やはり思いやりの気持ちです。それは、時には厳しくなりますが、相手を思いやるということは医療だけでなくすべてのことに関係があると思います。..

..なので、別れがすごくつらかったです。また逢いたいなとすごく思わされました。


みなさん、最近、このような気持ちになる時を過ごすことがありますか?




学長から一言:薬学部に限らず,福山大学では今全学をあげて,このようなアクティブ・ラーニングの拡大に努めています。