2017/09/21

【スマートシステム学科】日本ロボット学会学術講演会にて大学院生が発表!

こんにちは、工学部スマートシステム学科フェイスブックはこちら)の学長室ブログメンバー、伍賀です。

9月11日(月)~14日(木)の日程で、第35回日本ロボット学会学術講演会が、東洋大学川越キャンパスで開催されました。スマートシステム学科からは、大学院工学研究科電気電子工学専攻1年生の角野君が、12日の午後のセッション「車輪移動機構」で、「極座標と仮想目標地を用いたロボット移動の一考察」というタイトルの研究発表のために登壇しました。


 日本ロボット学会学術講演概要集”機械仕掛けの武者”

福山から新幹線で3時間半、東京で乗り換えてさらに1時間、埼玉県川越市の東洋大学のキャンパスまでやってきました。当日の朝は天候不良で電車が遅れるというハプニングもありながら、なんとか会場に到着です。
東洋大学川越キャンパス1号館2号館が会場

さて、角野君は沖研究室のゼミ生であり、前回報告した超小型人工衛星プロジェクトや、追従型のカルガモロボットなどに実装されているロボットの自律移動機構を研究しています。今回の発表は日ごろの研究のタマモノです。

角野君、学会発表は学部4年生のときに何回か行っており、今回の学会参加も事前にかなり準備し、発表練習も念入りにおこなっていました。なかなか堂々と発表できていたのではないかと思います。

発表風景 

今回の発表内容は、移動しているリーダーのロボットに追従する子供ロボットのコントロールに関するものでしたが、質疑応答では、「リーダーのロボットが急に方向転換したり、速度を変えたらどうするの?」とか、「今後の研究の発展の方向は?」などというものがありました。角野君曰く、「今回のセンサ以外にカメラなどを搭載して高機能なロボットを製作したいです。」


質疑応答風景。きちんと対応できていました。

プレゼンテーションが終わってちょっとほっとした感じです。会場前で予稿集をもってカメラに応えてくれました。これから、秋の深まりとともに学会シーズンが到来します。学会は卒研学生や研究生にとって、お祭りの場のようなものです。しっかり研究し、発表し、貴重な体験を積み重ねていって欲しいですね。
 また新たな研究意欲が沸いたそうです。

学長から一言:角野君、学会発表を重ねてどんどん頼もしく成長ですねッ!!!まだ修士課程の1年生、これからを楽しみにしていますよ!!!

鶴崎准教授が日本学生陸上競技連合の功労賞を受賞!!

こんにちは(^o^)
学長室ブログメンバー、野球大好き小僧のK×2です。
スポーツに関することなら野球以外の種目でも大好きな私ですが、今回は陸上競技部顧問である鶴崎健一准教授が、日本学生陸上競技連合の功労賞を受賞し、9月14日(木)に松田文子学長へ受賞報告を行った件をお伝えいたします(^o^)

本賞は、多年にわたって日本の学生陸上競技界に尽力してきた功績を讃えるもので、授賞式は天皇賜盃第86回日本学生陸上競技対校選手権(9月8日(金)~10日(日)・福井運動公園陸上競技場(福井県))の最終日に行われました。今回の受賞理由としては、長年、本学陸上競技部の学生指導のみならず、中四国学生陸上競技連盟のヘッドコーチを務めるなど、中四国地区の大学生の選手強化に携わってきたことが評価されたということです。
なお、今回の功労賞は50年以上も前から始まっており、今回の受賞者分まで536名が受賞されているそうです。また、今回の受賞者は先生を含めて8名だったそうです。余談ですが、過去には本学及び福山平成大学にいらっしゃいました故服部誠治先生も昭和44年度に受章されているそうです。
何はともあれ、受賞されました鶴崎先生、誠におめでとうございました(^o^)

 鶴崎健一准教授です(^_^)
と~っても優しい先生なんですよ~
賞状を拝見される松田学長です(^_^)
2人並んで恒例の記念撮影です(^_^)

学長から一言:、真面目で、優しい鶴崎准教授にピッタリの賞ですね。。。おめでとうございます。。。これからも、学生指導にがんばってください!!!


2017/09/20

メディア・映像学科が『鞆の浦 de Art』に参加します!

こんにちは。ブログメンバーの安田です。

メディア・映像学科の3年次生が、今月24日からはじまる『鞆の浦 de Art 』に今年も参加します。




メディア・映像学科では毎年この『鞆の浦 de Art 』に参加しています。毎年参加方法や形式は変えながら、その年の学生たちならでは、というかたちを探しながら活動しています。

今年はそれぞれの興味分野をそれぞれに試しながらのバラエティに富んだ制作にチャレンジしています。どうぞごらんください!


パンフレット/チラシの表紙です。人間文化学部事務室前でも配布しています。

鞆の浦 de Art 2017

会期:2017年9月24(日)〜10月15(日)

会場:広島県福山市鞆の浦・一円

*各会場によって開場日、開場時間が異なります。メディア・映像学科が展示している「鞆の津ミュージアム」は、10~17時開場、月・火曜日は休館です(祝祭日を除く)。公式ウェブサイトパンフレットをご覧の上ご来場ください。

http://tomoart.bingo-web.net/


学長から一言:これは行ってみないと。。。何が出てくるのか。。。会期中に土・日曜日も何度かあるようだし、秋晴れのよい季節、鞆の浦の多島美も楽しめそう。。。今週の日曜日からです!皆さん、ぜひでかけてみましょう!!!

ユニークな生物工学科のカリキュラム2 -植物栽培実習-

こんにちは。学長室ブログメンバーの生物工学科・ワイン醸造所長の吉﨑です。

生物工学科のユニークなカリキュラムの1つとして、「福山大学ワインプロジェクト」の中心的なカリキュラムである“果樹栽培加工実習”を以前に紹介しました。今回はこのような取り組みのベースにもなった、1年次生の”植物栽培実習”を紹介したいと思います。

生物工学科に植物栽培実習が取り入れられたのは今からおよそ10年前とのこと。なぜこのような授業が設けられたかというと、当時ある講義で学生に鳥の絵を描いてもらったところ、何人かのそれには“足が4本”描かれていた(!)ことが発端でした。

ガイダンスでは鍬(くわ)や鋤(すき)の違いなども説明
現代の子供は自然と触れ合う機会が少なく、そこで学ぶはずの様々な事象を知らずに大人になる人が一定数存在するということです。その様な人に遺伝子組換え技術や酵素反応機構といったミクロの世界を学ばせてもまさに「木を見て森を見ず」、近視眼的な人材を育ててしまうことになりかねない、と危惧した訳です。
統計解析に必要な知識なども教えます
では実際の授業がどのように行われているのでしょうか。まず収穫時期などを鑑みて候補を挙げた野菜の中から、栽培してみたいものを選んでもらいます。そこでグループに分かれ、栽培過程に実験的要素を盛り込んでもらいます。例えば「灌水量の多いトマトと少ないトマトで糖度に差が出るか?」と言った具合です。


植物栽培実習は入学後最初に行う授業の1つですから、この共同作業がクラスで打ち解けるのにも一役買っています。アクティブ・ラーニングにより、栽培方法は学生たちが自ら調べながら実践します。教員は聞かれたら答えますが、こちらから細かいことまで指導しません。


植栽が終わったら、しばらくの間授業はありません。水やりや観察当番を決め、グループごとに責任をもって栽培を続けます。天候や学生たちの熱心さにも左右されますが、今年は特に立派なものができました。一例を載せておきます。


収穫したら、報告会が開かれます。グループごとに考えた実験の目的、試験方法、結果などを報告します。今年は「根粒菌による窒素固定を期待して、マメ科植物を交互に植えることで化学肥料を少なくできるか?」なんて生物工学科らしい研究もありました。内容は玉石混交ですが、まず自分たちで考え、それを実践して確かめることに意味があります。


以上が生物工学科に入学して半年、さっそく経験する授業です。着眼点や解析方法など、正直まだまだなので歯がゆいこともありますが、そこはこの後の4年間でしっかり身につけてもらいたいところです。

なおこの授業は通年で、後期はサツマイモの収穫が予定されています。こちらは実験は盛り込まず、単純に実りの秋を楽しんでもらっています。ただ比較的簡単なサツマイモ栽培ですが、昨年は初めて大凶作を経験しました。今年は上手く出来ていると良いですが・・・。

収穫を待つばかりのサツマイモ
追伸、昨年までは「田植え」もこの授業の一環で行ってきました。残念ながら水田の水漏れなどの問題や、より大きなワインプロジェクトを始めたことなどから、今年から田植えは行っていません。しかしこのスピリットは福山大学稲作研究同好会に引き継がれています!



学長から一言:なるほど・・・スマホやバーチャルリアリティの世界から、ちょっと抜け出て、身近な生身の植物に触れたり栽培するところから、生物工学科の授業は始まるのですねッ!納得!!!

2017/09/19

管理栄養士国家試験に向けて!~生命栄養科学科の勉強合宿@因島~

こんにちは。生命栄養科学科の学長室ブログメンバー、Kです。
本学科では、3月の管理栄養士国家試験に向けて、毎年4年生夏休みに勉強合宿を行っています。
今年度も、福山大学因島キャンパスにて『代謝をUP!! 燃える夏合宿@因島』と題して、勉強合宿を行いました。
そのときの様子を、本学科の西山助手と参加した学生にリポートしてもらいましたので、紹介します!

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8月31日、9月1日に因島にて勉強合宿を行いました。雨の予報もあり心配しましたが、当日は快晴となり絶好の合宿日和となりました。


今回の合宿では、3大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の代謝経路の範囲を重点的に勉強しました。
※「代謝」とは、食べ物が消化・吸収され、化学反応により形を変えて、エネルギーとなったり、体を作る材料となる一連の流れのことです。

さっそく授業スタート!!
ではなく、現在の実力を把握するためにテストを行いました。
初めから高得点だった学生もいればそうでない人も…


テスト終了後、菊田教授による授業が行われました。
テストの内容を解説したり、事前課題を活用したり、わかりやすい授業でした。

昼食の後、前半は菊田教授、後半は村上准教授と大学院生の先輩による授業がありました。

3大栄養素の代謝経路を図式で再度詳しく確認し、わかりやすく勉強することができました。
先輩には練習問題を作ってもらったり、国家試験のための勉強法などを教えてもらったりしました。



授業が終わった後は、皆が待ち望んでいたBBQ(バーベキュー)!!!
全員でコップを持って、「かんぱーい」でBBQスタート!


皆勉強をしてお腹が空いていたのか、お肉があっという間になくなってしまいました。


お腹いっぱいになった後は、夏といえばやっぱり花火!!!
夏の思い出をたくさん作りました。



夜は勉強やBBQで疲れてすぐに眠った人、夜遅くまで喋りあっていた人など様々…
あっという間でしたたが、とても内容の濃い1日目が終了しました。

2日目。早朝6時半に目覚め、まだ眠たい中ラジオ体操で目をぱっちりさせました!
朝食を食べて2日目もはりきって授業開始!


西山助手が作成した復習プリントを解き、1日目の内容を再確認し、頭に叩き込みました。


休憩後、神波助手お手製のビンゴカードで昨年の国家試験の問題を使ってビンゴをしました。
普通のビンゴではなく、問題を解いてマスを全部埋めるまで終われないエンドレスビンゴ!

すぐに終わった学生もいれば、神波助手のチェックを何度も何度も受けてやっと終わった学生もいて、様々でした。ビンゴを完成した人から順に、豪華なお菓子の景品をそれぞれゲット!!

昼食後は、隣接する水族館の見学をさせて頂きました。
ナマコやヒトデを触ったり、大きな水槽の魚に餌やりなど、普段では体験できないようなことができました。



再び確認テストを行って2日間の合宿終了!
合宿に参加した人全員が1回目のテストの点数を上回りました。
なかには満点の学生も!!

最後に記念写真をパシャリ。とても充実した2日間となりました。


2枚目はちょっと気を緩めて…



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勉強はもちろん、学生生活最後の夏休みに良い思い出ができたようですね。

後期になると、いよいよ国家試験の勉強が本格化します。皆さんが勉強の成果を発揮して、笑顔で合格できるように教員も全力でサポートしていきます。


学長から一言:なんだか楽しくて、おいしそうな(!?!)、勉強合宿でしたねッ!!!これで英気を養ったので、これから国家試験に向けて、最後の猛勉強!!!成果を期待していま~す!!!

<経済学部>フィリピン研修レポート!

読者のみなさま,こんにちは。学長室ブロガー,経済学部の石丸です。

今回は,8月末から9月はじめにかけて実施された経済学部の海外研修プログラム,フィリピン研修プログラムについて,担当の早川経済学科長からレポートをお届けします。どうぞお楽しみください。
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平成29年度海外研修
経済学部経済学科 早川達二
目的地: フィリピン(マニラ近郊)
実施期間: 8月27日(日)出国、9月3日(日)帰国
実施の目的: フィリピンは近年、世界的にも高い経済成長率を達成するようになりました。所得の不平等、雇用の不足、無くならない貧困などの課題は残っているものの、調和のとれた経済政策が維持される限りにおいては、現況はフィリピンの経済成長にとって好ましいところです。ドゥッテルテ新政権は現存の機能している政策を維持、強化する一方、開発課題の解決のために必要な新しい計画を始めなければなりません。こうしたフィリピンの現状を実地視察しました。アジア開発銀行、JICA、諸企業、フィリピン大学などの訪問を通じて、フィリピン経済の構造と課題、直接投資の現状と投資環境、開発援助の実態と貧困削減への成果などについて全般的な理解を深めました。製造業と、好調なサービス産業の実態を観察することで、新興国経済の発展の中身を考察していきます。日比経済連携協定の存在のために、日本企業のフィリピンへの関心は強いので、こうした現場を実際に見ることの教育的価値は高いと考えます。事前学習と研修に参加してレポートを提出した学生には規定の単位が与えられるものです。

宿泊先: Herald Suites、Makati City、Philippines
旅行費用: 参加学生の旅費個人負担は12万円程度
訪問先:アジア開発銀行、JICA、フィリピン大学、エンデラン大学、諸企業、文化研修(歴史理解)
引率教員: 経済学部経済学科教授 早川達二
参加学生: 経済学部の3年次生5名

8月27日(日) 行程 岡山空港から韓国インチョン空港経由でマニラへ
 早くも今回で4回目となるフィリピン研修が始まりました。定刻に岡山空港を出発し、韓国のインチョン空港へは昼の12時頃に到着。長い待ち時間を利用して、各自広い空港で自由に過ごし、身体を休めました。
 マニラのアキノ空港へは夜11時ごろの到着。迎えのマイクロバスに乗り込んで、マニラの中心部マカティ市に位置するホテルに全員無事到着。まずは一安心。

8月28日(月) 行程 タガイタイ、Alabang Town Center
 高速道路で一路南に向かい、高台から見晴らしの良いことで知られるタガイタイに向かいました。途中、早くもかなりの自然渋滞に巻き込まれます。今回の研修でわかったことの一つとして、今経済好調のフィリピンでは月に1万台ほど車の数が増えているそうです。そして一度増えた車はほとんど無くなりません。道路の数と大きさはあまり急には変わらないので、当然交通渋滞が悪化することがよくわかります。
 昼食では、皆でフィリピン料理を満喫。入ったレストランには見晴らしの良い庭があって、眼下のタール湖にある火山がはっきりと見えていました。ここはマニラの中心地よりは少し涼しく感じました。
 マカティに戻る途中、発展著しい郊外にあるAlabang Town Centerに立ち寄りました。強い雨が降りましたが、屋内にいて影響はありません。


タガイタイからタール湖を見晴らす


雨のAlabang Town Center

8月29日(火) 行程 キャステム、フィリピン大学
(キャステム)
 マカティから南西に進み、福山に本社のあるキャステムの工場のあるカビテ州地域まで行きます。キャステムでは最初に、同社のフィリピンでの操業について、上杉工場長から説明がありました。キャステムはタイでも活発に操業していて、また、アメリカ市場のために南米コロンビアでも工場を建設しましたが、まだ認可待ちで操業を開始できないでいます。キャステムはフィリピンで多様な産業用精密部品を製造しています。最近、医療関係機器の部品の需要が増えています。豊富な労働力を活かして臨機応変に生産を調整できるのがフィリピンの強みです。キャステムの生産の9割は海外で行っています。
 説明の後で「ロストワックス精密鋳造」部品の生産現場を見学させて頂きました。ロウのパーツを複数つなげた「ツリー」を作成する様子を一同見学しました。一番迫力あるキャスティングの様子は、労働者が休憩中のため見られませんでした。最後に、日本食弁当を一緒に頂きながら、日本人、フィリピン人社員の方々と会話を楽しみました。フィリピン人職員には、日本での研修の機会は大変魅力的とのことでした。新しい工場ビルが間もなく完成し、記念式典が予定されているそうです。

準備中の新しい工場ビル

上杉工場長による案内と説明
キャステム記念撮影
(右から2人目上杉工場長)

 高速道路に入り、今度は一路東へとフィリピン大学のあるQuezon Cityを目指します。予想通りの激しい交通渋滞に直面。途中、雷雨となり、すぐ近くの電灯あたりで落雷の火花を見たのには一同驚きました。もちろん車内は安全です。

(フィリピン大学)
 フィリピン大学はフィリピンの最大、最古の伝統ある国立大学です。キャンパスは広大で、マニラの貴重な公園としても役立っています。まず、経済学部事務室のRose San Pascualさんが、図書館、講堂、教室など、経済学部の施設を案内して下さいました。続いて、Agustin Arcenas准教授と、経済学部の2年生、3年生のグループと一緒に、フィリピン料理を食べながら交流を行いました。様々な場面で、学生達は活発に活動して、大学に貢献しています。学生間の議論では、フィリピンには開発課題が多いことが認識されました。
 その後、皆で車に乗って広いキャンパスのツアーに出ました。多くの学部のある総合大学で、寮やレストランなども含めて生活に必要な設備が整備されています。途中、幹事役の学生が屋台でアイスクリームを買って御馳走してくれました。皆、快活で親切、フィリピン人の良さを身につけた若者達です。
経済学部の図書館
フィリピン大学記念撮影
(左から2人目Arcenas准教授、一番右Rose San Pascualさん) 
学生達とキャンパス・ツアー
アイスクリームを御馳走に

8月30日(水) 行程 豊ファインパック、東洋シート、Volenday
(豊ファインパック)
 高速道路を南へ進み、ラグナ州サンタロサにある広い工業団地へと向かいます。豊ファインパックは本社が福井県の企業であり、2013年からフィリピンで操業しています。1年前に本社から来られた岩ケ谷マネージャーと、赴任されたばかりの角本さん、オペレーター2名、総務1名の計5名の人員と外注ドライバー1名の体制をとっています。
 会社は包装資材を生産して日本へ船便で送っています。やはりフィリピンに進出している村田製作所は特に重要な取引先です。例えば、さびを防ぐことができる高品質の包装資材を製造しています。
 岩ケ谷さんと角本さんが、会社の現況を説明されました。若い労働力が豊富であることが、フィリピン進出を決めた重要な要因でした。フィリピン人労働者は素直でフレンドリーである一方、プライドが高い面もあるので、フィードバックの与え方は要注意とのことです。電気代が高いことと、政策当局のルールが急に変わったりする点には苦労されています。フィリピンに来て1年の岩ケ谷さん(女性)がこの工場を運営されていることに、学生達は刺激を受けたようです。
豊ファインパック記念撮影
(左から3人目岩ケ谷マネージャー、一番右角本さん)

(東洋シート)
 東洋シートもサンタロサの工業団地敷地内で操業しています。社長の瀬尾さんが我々一同を歓迎して下さいました。まず、兼平シニア・マネージャーが会社の歴史を説明されました。フィリピンには1999年に進出し、当初は主にフォードに座席を納入していましたが、フォードが2012年に撤退したために、取引先を多様化してきています。従業員は現在309人で、そのうち132人が正社員です。海外での生産には力を入れています。この工場では主に自動車用のシート・カバーを生産して日本に輸出しています。日本のマツダ・アクセラのシート・カバーは東洋シートフィリピン製だそうです。また、映画館の椅子も製造して、フィリピン国内で販売しています。
 フィリピン料理の昼食を頂いた後で生産ラインを見学しました。きめ細かい手作業のできる豊富かつ調整可能な労働力を活かしています。素材が柔らかいので、縫う工程では、大型機械よりもミシンを使った手作業の方が正確だそうです。

増崎シニア・マネージャーによる生産ラインの説明
東洋シート記念撮影
(右から1人目Naer Pizarroマネージャー、2人目瀬尾社長、3人目増崎シニア・マネージャー、一番左兼平シニア・マネージャー)

(Volenday)
 Volendayは、IT、自前のデータベースの活用などにより、採用作業サポート、人事戦略、ITサービスなどの企業のbusiness process outsourcing(BPO)を行う企業であり、輸出企業向け優遇措置のあるPEZA(経済特別区)の枠組みを活用しています。(Volendayはサービスを輸出。)Julio Endaraディレクターによると、ヒューストンの事務所は既に閉鎖して今はマニラでだけで活動していて、今後シンガポールへの拡張を目指しているとのことです。
 英語を話す若い豊富な労働力を背景に、BPOはフィリピンの重要産業の一つとなりました。Endaraディレクターは、Volendayの全体的な業務内容を説明してくれました。Volendayは、豊富なデータベースを基に、会社の求人のためのサポートなどを提供できます。例えば、フィリピンに最近進出した中国企業Huaweiに様々なサービスを提供しています。一同、フィリピンにとって重要なサービス産業の現場を観察できました。
Endaraディレクター(左から2人目)と記念撮影(Volenday)

8月31日(木) 行程 JICA、エンデラン大学、NEC Philippines
(JICA)
 マカティにあるJICA事務所を訪れました。JICAによるフィリピン支援の取り組みについて浅田NGOコーディネーターと柴田所員から大変詳しい説明を頂きました。ベトナムのハノイと同様、地下鉄のプロジェクトが話題になっていたので伺ったところ、まだプランの検討段階でルートも決まっていないとのことです。まだまだマニラに地下鉄ができるまでには残念ながら相当な年月がかかりそうです。
 一同、フィリピンの経済と多くの開発課題についての理解が大いに深まりました。参加学生達はいろいろな質問をして活発な議論となりました。現在53名が派遣され、フィリピンで活発なJICAの青年海外協力隊の活動についても質疑応答がありました。
浅田NGOコーディネーター(前列右から2人目)と柴田所員(前列左から2人目)を囲んで記念撮影(JICAフィリピン事務所)

 JICAを出た後、Market Marketというショッピングモールに立ち寄って昼食。地元高校生が特に多く、フードコートでは座席を確保するのにかなり苦労しました。交通渋滞と同様、マニラの人口密度の高さを感じる場面です。

(エンデラン大学)
 エンデラン大学は、マニラの中心、タギグ市Fort Bonifacioに位置する私立大学。国際ホスピタリティ・マネジメント、経営学、起業、経済学のプログラムがあり、キャンパスには教育用のレストラン、キッチン、ホテル客室なども整備されています。留学生向けの短期・長期の英語研修プログラムも充実しています。キャンパスのすぐ近くに学生寮があり、マニラの交通渋滞に悩まされずに勉強ができるのは便利です。ディレクターのLoida Flojoさんとアドミッション担当職員のMarla Aquinoさんがキャンパスを案内して下さいました。
 今大学で学んでいる日本人を含む様々な留学生達と交流する場面もあり、更には、1時間ほど英語の授業を実施して下さいました。参加学生によると、授業は楽しかったようです。
エンデラン大学記念撮影
(一番右Flojoディレクター、一番左Aquinoさん) 
英語の授業に参加

(NEC Philippines)
 マカティにあるNEC Philippinesの事務所を訪れました。新しい場所に移動していて、前より広くなっていました。いつものように副社長の澤田さんが大変親切に対応して下さいました。NECは1967年にフィリピン事務所を設立して、日本のODAに関連した業務を開始。NECの現在の重点分野はICT技術を軸とした空港の諸設備、通信用の海底ケーブルなどの社会インフラです。自然災害の多いフィリピンで、JICA主導の日本のODA事業である広域防災システムの開発プロジェクトでは中心的な役割を果たしています。他方、商業インフラではコンビニのPOSシステムなどを得意としています。
 この事務所では120人が働き、内3人が日本人です。工場もあるので、フィリピンでは計50人のNEC日本人職員が勤務しているそうです。NEC Philippinesは、社会貢献活動として、毎年5人のフィリピン人に奨学金を提供しているとのこと。

広くなった事務所内

 澤田副社長(一番右)を囲んで(NEC Philippines)

9月1日(金) 行程 アジア開発銀行(ADB)、Mega Mall
(アジア開発銀行)
 去年創立50周年を迎えたアジア開発銀行(ADB)の本部はマカティ市の隣のマンダルーヨン市に位置しています。
 中庭で記念撮影をした後で、まず Principal Planning and Policy Specialistである冨永さんがADBの概要とスタッフになるための準備などについて丁寧に説明されました。冨永さんは以前JICAや世界銀行でも長年勤務されていたので、経済開発全般に対する深い知識と広い経験をもとにADBがいかに貧困削減に取り組んでいるのかを大変わかりやすく解説して下さいました。続いて、Principal Human Resource SpecialistであるDean Atkinsonさんが、ADBの採用などについて説明されました。international staffの場合、やはり他での勤務経験を経てから入る職員が多いので、採用時の平均年齢は35歳とのことです。明るい性格で、いつも採用面接をされているAtkinsonさんには、学生達も多くの質問をし、これはアクティブラーニングになったようです。
 次に、ADB本部の建物の中をFacilities Planning and Management OfficerのErwin Casaclangさんが案内してくれました。屋上にある多くのソーラーパネルや、植物用のリサイクル水のタンク、リサイクル用の紙の整理の様子を見学できました。
 その後カフェテリアに入り、私の元同僚の方々と一緒に昼食をとり、交流を行いました。シニア・エコノミストの谷口さんとディレクターのVicky Tanさんが参加されました。谷口さんは経済開発関連のリサーチを活発に様々な国で展開されていて、参加学生達は経済学の有用性と応用可能性を強く認識できたようです。
中庭で記念撮影
説明会場へ
屋上でソーラーパネルを見学
ADBのカフェテリアで
(後列一番左谷口シニア・エコノミスト、前列一番右Tanディレクター)

(Mega Mall)
 その名の通りの大きなMega MallがADBのすぐそばにあります。いつも多くの買い物客で賑わい、国内消費が常にフィリピン経済を押し上げている様子が一目で理解できてしまいます。
 また、フィリピンではバスケットボールが大人気ですが、モール内の会場で、3-on-3バスケットボールの試合があって、大いに盛り上がっていました。
Mega Mallはいつも拡張されている
3-on-3バスケットボールの試合

9月2日(土) 行程 イントラムロス、Mall of Asia
(イントラムロス)
 マニラ旧市街にあるイントラムロス(300年間以上続いたスペイン統治時代に作られた城塞都市)周辺地区を訪れました。サンチャゴ要塞、フィリピン独立運動の英雄ホセ・リサルの記念館、マニラ大聖堂、最古のサン・アグスティン教会を訪問し、お土産店にも入りました。
パシッグ川
マニラ大聖堂

マニラ湾
(Mall of Asia)
 イントラムロス地区を出た後マニラ湾に沿って南へ進むと、ほどなく巨大なMall of Asiaに到着しました。土曜日で、多くの客が往来しています。中には、買い物というよりは、冷房を求めて来る人もいます。フィリピンは電気代が高いので、エアコンを持たない人は多いとのことです。
 モールも重要なサービス産業の現場であり、多くの雇用が創出されていますが、多数の店員が溢れていて暇そうにしている光景をよく見かけます。雇用があるという点は良いのですが、やはり製造業に比べて生産性は疑問です。日本やアメリカのデパートなどでは、そもそも店員数はもっと少なくて、暇そうな店員ははるかに少ないですから。
Mall of Asiaの入り口

9月3日(日) 行程 マニラから韓国インチョン空港経由で岡山空港へ
 帰りの飛行機便は午前0時30分発で、早朝にインチョン空港に着きました。少しの待ち時間を置いてから、定刻に無事岡山空港に到着できました。
 短い研修旅行ではありますが、連日活発に動きながらマニラ周辺の実情を観察して、フィリピンの経済と開発課題についての理解が皆深まったと思います。フィリピン大学の学生など多くの人々と交流する機会があり、いろいろな刺激を受け、日本で経済学を学ぶことの意義を再認識できたと期待しています。企業、JICA、アジア開発銀行などにおいて、経済学の知識が様々な形で活用されている現場を見ることで、学生の経済学や諸国の開発についての関心と問題意識が高まったなら、研修旅行の学習効果が高かったと言えるでしょう。また、出発前にいかにマニラの交通渋滞がひどいものであるかをしばしば説明しましたが、やはり自分自身で体験してみて初めてその深刻さを真に理解できるのだと思います。
 雨は毎日降ったものの、大きな混乱もなく、無事に研修旅行が終わって良かったと思います。この研修の実現のためにお世話になった多くの方々に心から感謝いたします。
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学長から一言:盛りだくさんの研修でしたね。。。指導の早川教授には、まずは、お疲れさま!そして、学生の皆さん、このフィリピン研修で学んだことをよく咀嚼して、知識を組み立て直し、今後の学習にしっかり生かしましょう!!!