2017年度ものづくり大学(福山市産業振興課主催)のイベントとして、9/8に福山駅西のエフピコRim7階のものづくり交流館で、「ウェアラブル+IoTを福山から」が開催されました。講演者の神戸大学教授 塚本雅彦先生と工学部長 香川教授の対談も行なわれ大変盛り上がりました。今回は、イベントに参加した工学研究科 2 年生の杉原さんからの報告です。
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塚本先生のご講演の中で触れられたことを少し紹介したいと思います.
コンピュータの世界として,ここ50年で大きく変化し実世界の中で使用されるようになってきた
・くっつけて利用する:
ウェアラブルコンピューティング
・モノや場所に埋め込む:
ユビキタスコンピューティング(IoT)
ウェアラブルは,ここ数年ブームだったが,最近はやや沈滞。最近の注目デバイスとしてGoogle グラス2(6月発売)やAppleメガネ型デバイス発売の噂があります。
IoTの近況として,ここ数年はスマートフォンなどを利用したユビキタス通信が主流。
最近の活用事例としては自動車,家電,工場、今までは家の中ですべてを行えるが主流でしたが実世界での活用が重要である。
講演案内・塚本教授が長年研究されているウェアラブルデバイス(写真)が未来的
講演案内・ウェアラブル/ユビキタス/IoT 最近の電子情報業界を読み解くワード
塚本先生の研究室での取り組み事例や福山市に対する提言についてもご紹介いただきました。また,これからはものづくりが大事ということでした。
・高い創造力(ビジョン+発想力+行動力)が必要
・福山市でものづくりを活性化させよう
最後に行われた塚本教授と福山大学工学部の香川教授との対談が楽しく,福山市出身としてはとても同意できる面がありました.
「IoTで本当に福山は変われるのか(塚本教授と香川教授の対談)」
「みんなでサイボーグになろう」という提案について
・ウェアラブルをより体内に取り込んでいく(義足や義手など)(塚本)
・技術が普及した後の現実を見据えた技術開発(香川)
「大学の役割について」
・世の中の常識をいかに外すかが大事(香川)
・工学 × 心理の研究をされている塚本研究室は面白い(香川)
・研究室内でアイデア出しを頻繁に行う(塚本)
・先生のコメントは学生にとって影響が多い気がするが?(香川)
・ダメ,良い,面白くないなどをはっきりと伝えている(塚本)
「福山市について」
・福山市はものづくりに強みを持つ,しかし次のビジョンに悩んでいる(香川)
・市のビジョンは市の要望に答えることが多い,なかなか市の特徴を活かした先進的な取り組みは少ない(塚本)
・福山市の企業全体で塚本研究室のようなアイデア出しが必要だろう(香川)
・塚本研究室ではデモを行い,外部の方による点数付けを行う,企画→開発→評価のプロセスが重要(塚本)
・ニコニコ大百科で福山市を調べてみた(的確過ぎて笑える)(塚本)
・福山市で今後なにができる?何でもできる,は何にも出来ないと一緒なので何か目立つことを(サイボーグ化,自動運転の導入など)(塚本)
今回は,研究室内でこのようなイベントがあることをご案内いただいて,他大学の大学院生と交流することもできました.このようなイベントを通して広い視野を持つことができる機会は貴重だなと感じました.
学長から一言:塚本教授のお話は、いつも刺激的ですね!香川教授の工学哲学(と私は呼んでいる)も人を引きつけますね!学生にとってとても良い頭の活性剤になりました!!!次は実行!!!
学長から一言:塚本教授のお話は、いつも刺激的ですね!香川教授の工学哲学(と私は呼んでいる)も人を引きつけますね!学生にとってとても良い頭の活性剤になりました!!!次は実行!!!