2017年9月9日(土)に広島大学附属福山中・高等学校で開催された電子情報通信学会教育工学研究会(ET)にて学科生が発表してきましたので,その時の様子を中道准教授に報告してもらいました.
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教育工学研究会(ET)は今年,創設50年の節目を迎える年です.我が国の「第5期科学技術基本計画」における4つの目的の一つに,「未来の産業創造と社会変革に向けた新たな価値創出」が掲げられています.ここでは,ICTの活用によりサイバー空間と実空間を融合した「超スマート社会」の実現を目指し,あらゆる人が快適で豊かな暮らしができる社会を期待しています.昨今では,AIやIoTをはじめとするキーワードが注目され,「超スマート社会」の波が教育工学分野にも浸透している状況にあります.
そんな中,情報工学科4年生の横山さんが下記のような内容で発表しました.アクティブラーニングを実施している授業「専門英語」の中で,本研究で開発したIoTシステムを利用して学習者たちの活発度を計測してみようという試みです
横山大知, 梅田凌弥, 山之上卓 森田翔太, 尾関孝史, 中道上「IoTシステムを利用したグループ学習の活発度の計測実験」 電子情報通信学会信学技報, Vol.117, No.209, ET2017-37,
pp.35-40, 2017年09月.
発表する横山さん
今回,開発した活発度計測システムは,インターネット上にあるWikiのページと,教室内に設置されたRasberryPiを使って作られたBot/Gatewayと,グループ活動が行われている場所の近くに設置された複数台の無線センサ端末によって構成されています.
開発したIoTシステムを説明中
ひとの動きセンサ(赤外線センサ)で得られる数値を活発度として採用し,ビデオ解析との結果から,整合性があることが検証されました.
簡単に言うと「動いている学生は活発に授業に参加している」ということが確認されました.
質疑応答する横山さん
広島大学附属福山中・高等学校で開催ということもあり,福山大学の教員の姿もちらほらとみえる中,初めての発表とは思えない堂々とした発表でした.多くの方々から今後の研究について期待のコメントもいただきました.今後もますます勉学に励んでくれることを期待しています.
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以上、中道准教授からの報告でした。