2016/08/31

第64回全日本学生弓道選手権大会に参戦!

学長室ブログスタッフで弓道部顧問の片桐です。

8月9日~11日にかけて開催された「第64回全日本学生弓道選手権大会」ですが、8月11日の個人戦に福山大学の弓道部員が参戦しましたので、その様子を報告いたします。

地方予選(6月12日開催)で出場権を獲得した弓道部部員(男子部員4名(岩本、佐藤、松藤、谷本さん)、女子部員1名(森本さん))とサポート役の部長(杉浦さん)と共に参戦してきました。

会場は、日本武道館。

日本武道館の外では、「みんみんぜみ」が夏を告げながら参加者を出迎えてくれました。館内に入ると、空調管理が行き届いていて大変過ごしやすく、参加者への配慮がされていました。ホールでは、熱い熱戦が繰り広げられていました。

当日は大会の最終日で、午前中は、今回は福山大学は出場していない一般参加の団体戦の決勝戦が繰り広げられていました。団体戦の終了後に、地方予選で出場権を得た男子600名弱、女子350名程度で競われる個人戦(外したら終了)が開催される日程です。
日本武道館の入り口

さて、団体戦の男子決勝戦は、立命館大学対日本大学で、20対18(1チーム:5人×4本)と大変ハイレベルな試合でした。また、団体戦の女子決勝戦は、天理大学対中央大学で、10対8(1チーム:3人×4本)とこちらもハイレベルな試合でした。福山大学の弓道部もこの高見を目指して、日々練習をしています。
表彰式の風景

男女の団体戦が終わり、いよいよ、男子個人戦、女子個人戦が始まります。

試合会場の広さは限られているので、男女とも24名ずつ競技をするのですが、今回、男子は470番台、女子は310番台で、競技の順番が来るまでの待ち時間がかなりありました。

個人戦ですが、最初の1本目と2本目は、連続して射ります。
「地方予選ではよかったみたいだけど、今日の調子はどうですか。」
「体調管理、試合に臨む姿勢、態度、マナーは、全国レベルに達していますか。」
と、試されます。ここで、2本とも中(あ)てないと3本目に進めません。

男子(岩本、佐藤、松藤、谷本さん)は、残念ならがら、1本目または、2本目を外して4名とも3本目に進めませんでした。

女子(森本さん)は、無事に1本目、2本目を中て次のステップに進みます。順調に、3本目、4本目までいきましたが、5本目で敗退しました。記録的には、なんとか「ベスト32」です。
真ん中に森本さん

こうして、彼ら彼女らの全国大会は終わりました。
東京入りしてからの「過ごし方」、「体調管理」、「会場での待ち時間の過ごし方」などの調整は難しいです。全国で戦うためには、日々の練習に加えてこのあたりのメンタル的なトレーニングを取り入れていかないといけないのかもしれません。

ちなみに、優勝した選手は、この後、男子は12本目、女子は10本目まで中て続けました。
弓道の近的競技は、28m先にある1尺2寸(36㎝)の的を射る競技で、勝敗が決するまで、競技者の脱落による時間のずれ、試合が進むごとに高まる会場の雰囲気、さらには的の大きさが変わることなど、さまざまな変化に対応しないといけません。注)6本目からは、的の大きさは、1尺2寸から8寸へと変わります。

全日本学生弓道選手権大会は、毎年開催されています。個人戦の場合、地方予選を勝ち抜けば出場資格を得られます。

この数本の差を詰めて、いつか上位に福山大学の名前が記載されるよう今日も練習に励んでいます。これからも応援をよろしくお願いします。

「みんみんぜみ」のなく、東京の空の下より。

追記

8月28日に岡山県井原市で開催された、「与一を偲ぶ西日本弓道大会」 にて、一般男子の部で、建築学科1年の岩本健佑君が優勝しました。同じく10位に、谷本君が入賞しました。注)那須与一という人は、源氏と平家の「屋島の戦い」にて、平家が立てた扇の的を、見事射落としたことで有名な源氏方の武士です。
優勝した岩本君

弓道部顧問 片桐記


学長から一言:全国大会のハードルは高いですが、学生の皆さんには、よい経験になりましたねッ!!!次回を期待しています! そして、岩本君、優勝おめでとう!「福山大学の那須与一」ですね!

2016/08/30

田んぼ歳時記 in福山大学♪

大学教育センターの学長室ブログメンバー、T&Wです。冬から撮り続けている田んぼの写真を使い、記載日を6月15日と8月26日の二回に分けて、「田んぼ歳時記」としました。三回目は、しばらく後に、ということになります。


■ 6月15日

福山大学には田んぼがあります。今年もすでに田植えが終っています。
二十四節気(にじゅうしせっき)の「芒種(ぼうしゅ)」とは稲などの種のことで、今年は6月5日がその日でした。
今日は6月15日、写真のような水田となって、稲がすくすくと育っています。畦には「ヒメジオン」の小さな白い花が咲いています。
6月15日

さかのぼって、今年1月22日は「大寒」、山の木々はまだ冬の気配ですが、間もなく「立春」。田んぼはすでに耕されていました。今年のみのりに向けて、人の営みが始まったのです。
1月22日


でも、この農作業は誰がやっているのでしょうか。そこには、おそらく深い思いがあるに違いない。そう思うのですが、その解明はもう少し後にするとして、しばらくは、この田んぼの風景を写真で追いかけながら、稲の成長を見守っていこうと思います。

耕された田んぼに水が引き込まれ、代掻(しろか)きが行われ、しばらくして田植えが行われました。「田植え」とは「手植え」とも言っていい時代がありましたが、今は大型の田植機によってたちどころに植えられていきます。ただし、本学の田んぼは、学生の「手植え」。
二十四節気では5月5日が「立夏」。暦の上ではこの日から夏が始まります。

4月からスタートして走り続けてきた学生たちにも5月の大型連休。これを乗り越えて、5月20日は「小満」(しょうまん)。陽気盛んにして、万物ようやく長じて満つ、というわけです。
田んぼを耕したり田植えが行われるのは、おそらく土曜日か日曜日、月曜日には前の週とは様変わりした風景を、田んぼは見せてくれています。写真のように、5月23日(月)には田植えが終ったばかり、田んぼの水面に小さな稲の苗が浮かんでいるかのようです。

5月23日

二十四節気では6月7日が「入梅(にゅうばい)」。田んぼの畦(あぜ)や道端には、タンポポに似た「ブタナ」だと思いますが、黄色の小さな花が咲いています。気象庁の予報ではすでに梅雨入りしています。雨の恵みを受けながら、稲はいよいよ成長していくのです。
6月6日

これから「夏至」を迎え、暑さも増していきます。さてさて、季節が移り変わるなかで、田んぼはどのような風景を見せてくれるのでしょうか。そして、どのように秋のみのりに向かっていくのでしょうか。



 ■ 8月26日

福山大学の田んぼは、すでに夏の成長期を経て、実りの秋に向かっています。
今年の夏は猛暑続きでした。二十四節気の「大暑」(たいしょ)とは一年中でいちばん暑い頃のことで、今年は7月22日がその日でした。畦に生い茂った夏草もきれいに刈られ、夏の日差しを受けて、稲の緑の濃さが増しています。

7月22日



8月7日には、暦の上では秋の始まります。二十四節気の「立秋」です。その日からは暑さは残暑となるとはいうものの、猛暑はおさまりそうにありません。



学生たちは今、夏休みです。
お盆を迎えた福山、8月15日には芦田川の河川敷では花火が打ち上げられました。いくつもの大輪の花が開き、人々は歓声を上げます。


8月15日

今年の夏の暑さのせいにしてはいけないのですが、足が遠のいていたので、久しぶりに田んぼに足を運んでみます。そうすると、田んぼが鳥避けのネットで覆われており、近寄って見ると、稲の穂が出ています。穂の先端には白い花が咲いています。これから実も膨らんで、その重みに頭を垂れていくのです。
福山大学の田んぼで栽培されている稲は、うるち米ではなくて、もち米だと聞きました。もち米はその名の通り、主には餅などにします。さてさて、これが私たちの口には、どのように入ることになるのでしょうか。

収穫がいつ頃になるのか、田んぼをウオッチングしているだけの筆者には分かりません。そのタイミングを逃さないようにしなければなりません。


8月25日

8月23日は二十四節気では「処暑」(しょしょ)でした。夏の暑さがおさまる頃なのです。

田んぼは池(青池)の奥にあります。浮かんでいるのは白鳥の家です。

学長から一言:昨日と今日は久しぶりに、本当に久しぶりに、猛暑がおさまっています。。。少し遅れた「処暑」。。。稲はもうすぐ黄色に色づき、学生達の手で刈られて。。。さあ、誰がいつお餅にして、誰の口に入るの???「お・た・の・し・み」

ゲームセンター始めました(メディア・映像学科のオープ ンキャンパス)!

こんにちは。メディア・映像学科の学長室ブログメンバー、安田です。

夏の暑さもひと段落してきたのかな、、というところですね。ここでは、先日開催されたオープンキャンパスでのメディア・映像学科の様子をご紹介します。

メディア・映像学科では 前々回の映像制作体験前回のクレイアニメ制作と、映像制作に関連した体験をしてもらいました。8月21日のオープンキャンパスでは、もう少し広い側面を感じていただくために、『写真』と『ゲーム』をテーマにしておこないました(どちらも学科にとって大事なものなのです !!)。

といっても難しいところからではなく、まずは遊びからということで『写真』のほうは学生が撮影した自分の写真をAdobe Photoshop(写真のための最も重要なソフトのひとつです)で変化させることから体験。

では、『ゲーム』の方はというと…

実際にこれまでの学科の授業で在学生がつくったゲームで、文字通り<<遊ぶ>>ところから。
ゲームはほとんどが大変にシンプルな、操作の説明も不要なほどのものなのですが、実際にやってみるとこれがとても<はまる>ものであったりします。参加されたかたも意外なほど真剣に取り組んでしまうという……写真でおわかりいただけるでしょうか!!
このゲームが一番難しかったようです
実際にゲームを体験してから(つまりひとしきり遊んだあとは)、渡辺准教授による解説がはじまります。市販のゲームやスマートフォンのアプリにあるような美しいグラフィックのものでなくても、ゲームは楽しく遊べてしまうということ、ゲームは難しくつくってしまいがちだけれども、実際には適度な難しさを設定することなどが最も重要なことなど、制作のポイントになるような解説になっていました。

そして、『ゲーム』というものがコンピュータ上での『プログラミング』ととても相性がいいこと、そして、その基本中の基本のようなことを、体験したゲームの中身を覗きながら見ていきます。
見るだけではなくて、実際に一部を書き換えて何が起こるかを試してもらいました。プログラムの体験授業は何度か私も様子を見たことがあるのですが、最も遊んでもらった今回が最も真剣な空気に満ちていました(サポートする学生も)。
 メディア・映像学科の『メディア』や『映像』というキーワードには、いろいろなことが含まれています。今回の『ゲーム』や『写真』も、先に書いたとおり学科の学びにとってとても重要なもので、授業でも大きく関わっていきます。今回参加してくださったみなさんはもちろん、まだメディア・映像学科を体験されていない方にも、ぜひ参加していただければ。

福山大学のオープンキャンパス、次回は9月3日となっております。 、学科では『3DCG』の制作体験を予定しています。ぜひ、こちらもどうぞ!!!


学長から一言:夢中になって遊ぶことが、真面目な学習につながる。。。いいですね~!!!これぞ学びの本質!!!






2016/08/29

人間文化学科オープンキャンパス-今回の「リレー小説」、そして次回の「ラブライブ!」-

人間文化学科のSです。こんにちは。
今回は、8月21日に行われたオープンキャンパスの模様をお伝えします。

人間文化学科(ジンブン)では、もはや毎年恒例になりつつある、「リレー小説」をテーマにした模擬講義が行われました。そのタイトルも、「言葉をつなげる。言葉でつながる。―帰ってきたリレー小説!!―」。担当は脇講師です。

「リレー小説」は、複数の人が短い文をつないで1つの物語を書く、というもので、毎回好評を得ています。今回は、『桃太郎』、『ハリー・ポッターと賢者の石』、『注文の多い料理店』、『我輩は猫である』、『走れメロス』の冒頭部分に話を続けていきました。

執筆中であります…

日常の生活の中では、小説はもちろん、文章を書く機会そのものがなかなか無いと思いますが、参加した高校生や保護者の方も熱心に、楽しそうに執筆しておられました。

毎年傑作が生まれていますが、今年は『ハリー・ポッター』が始まったかと思いきや、川上から大きな桃が流れてきて、中から立派なセリヌンティウスが生まれる…という摩訶不思議な展開の物語が「最優秀賞」に選ばれました。

書いてみて、ジワジワくるのが「リレー小説」

最優秀賞の作品のおもしろさを、会場のみなさんと共有する時間。これこそまさに、「言葉をつなげる。言葉でつながる」という今回の模擬講義のテーマとぴったりですね。他にも面白い作品が多く、いつかは作品集を…という冗談も飛び出しました。

当日は、学科紹介在学生による大学生活の紹介、そして交流会も行われました。大学生活の紹介では、学生がパワーポイントを使いながら、時間割や生活の流れを紹介します。「在学生の生の声を聞くことができてとても参考になる」と毎回好評です。 

さて、以下は次回(9/3)のオープンキャンパスの予告です。模擬授業では、「小説」から「アニメ」にバトンが渡ります。
上の画像は、今月発売された、『ユリイカ2016年9月臨時増刊号 総特集=アイドルアニメ』の表紙です。『ユリイカ』は、文学、思想などを広く扱う芸術総合誌で、ご存知の方も多いと思います。

この「アイドルアニメ」の中に、「ラブライブ!」という作品があります。「ラブライブ!」とは、「学校で結成された架空のアイドルグループの奮闘と成長を描く日本のメディアミックス作品群」(「ウィキペディア」より)とのこと。
「ラブライブ!サンシャイン!!」
当日の模擬授業では、「サブカルチャー研究」というテーマでこの「ラブライブ!」を主に扱います。参加者のみなさんにはオープンゼミを体験していただく予定です。

まず、模擬講義担当の重迫教授がサブカルチャー研究の意義を紹介し、それから「ラブライブ!」を研究中の3年生から発表をしてもらいます。どのような考察、討論がなされるのでしょうか。オープンゼミということで、全員参加型?の楽しい授業になりそうです。ご期待下さい!
2016年オープンキャンパスサイト


学長から一言:リレー小説、面白いですね-!!動作や会話ではなく、まず文章で、人と人との関係をつなぎ、そこから会話や活動のつながりが出来てくるのですねッ!!高校生の皆さん、学校でもやってみましょう、学級の雰囲気がよくなりますよッ!!!

2016/08/27

高大連携公開講座「瀬戸内海の恵みについて学ぼう」~海洋生物科学科~

こんにちは。海洋生物科学科の学長室ブログメンバー Kenji♪ です。

残暑厳しい8月18日。
高大連携公開講座が因島キャンパス(マリンバイオセンター)で開催されました。

高校生を対象とした公開授業で、今回は海洋生物科学科ならではのメニュー「瀬戸内海の恵みについて学ぼう」を実施しました。

講義内容は4つ・・・

【午前の部】

①「瀬戸内海の生態系」(担当:山岸准教授)
 瀬戸内海は広くて穏やかな海域と、狭くて潮の流れの速い海域が連なり、独特な環境をもっています。この授業では、瀬戸内海の生態系の特色を学んでもらい、また、瀬戸内海をフィールドとした調査研究の成果を紹介しました。
 海藻類の分類が専門の山岸准教授らしく、授業に用いたスライドは「」「」「」の“海藻ラー”に彩られていました♪♪♪
瀬戸内海の生態系について解説中!!

②「海産魚類における発育と形態形成」(担当:有瀧教授・南教授・阪本准教授)
 多くの魚は卵から生まれ親魚へと成長しますが、その間にカラダの大きさや形が大きく変化します。今回の授業では瀬戸内海でお馴染みのシロギスを使って「卵から仔稚魚の発育過程」を肉眼と顕微鏡で観察し、卵からどのように変化しながら“シロギス”になってゆくのかを学んでもらいました <●)))))≪
泳いでいるのは、この夏に生まれたシロギスの稚魚たちだよっ!!

魚の卵と生まれたばかりの仔魚を顕微鏡で観察中!!

【午後の部】
③「チリメンジャコから学ぶ食物連鎖」(担当:高田教授)
 私たちが普段、食卓で頂いているチリメンジャコ・・・この「おジャコ」漁業で捕獲されたその他の生物(通称:チリメンモンスター)を選別し、観察とスケッチを通して海の中の食物連鎖について学び、海の環境保全の体験学習をワークショップ形式で行いました。

「チリメンモンスター」を探して、食物連鎖について考えよう!!

④「海洋資源と機能性食品」(担当:倉掛教授)
 夏にウナギの蒲焼を食べる習慣がありますが、本当に健康に良いのでしょうか? また、食べた後に捨てられてしまうカニ殻には多くの生理機能が詰まっています!!  この授業では、海洋生物からの新たな食品の開発とその栄養機能などについて解説しました。


参加した高校生はみな熱心に授業に耳を傾け、魚の飼育水槽や顕微鏡を覗く姿に “興味津々” という言葉がピッタリでした!!
生徒さんのなかには、その3日後に開催された体験入学にも参加してくれた方が居て、甚だうれしかったですっ♪♪♪

参加して下さった生徒のみなさん・・・「どうもありがとうございました」
またいつでも本学や因島キャンパスへいらしてくださいねっ。


(海洋生物科学科 Kenji♪)


学長から一言:有瀧教授は“シロギス”を卵から養殖する研究もしています。。。私的には、尾道のお寿司屋さんで、有瀧シロギスのにぎり寿司を食べるのを楽しみにしています。。。アッ!こんな「学長から一言」では、真面目な高校生に叱られそう!!!









2016/08/26

スマートシステム学科4年生、電気学会研究会で登壇発表!

 こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)、ブログメンバーの伍賀です。さて、今年の夏は猛暑で大変ですが、当学科の4年生は卒業研究を積極的に頑張っています。先日は、菅原研究室のゼミ生、砂場君が、山口大学工学部の常盤工業会館で開催された、一般社団法人電気学会マグネティックス研究会で、卒業研究として取り組んでいる小型電源デバイスの研究に関して登壇発表を行いましたので、指導教官の菅原准教授より、その模様を報告していただきます。

ゼミでの打合せの様子、発表前は連日のミーティングでした

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 電子・ロボット工学科(現 スマートシステム学科)4年生の砂場君が、8月18・19日に山口大学工学部にて開催された電気学会マグネティックス研究会で、登壇発表を行いました。題目は「デジタルアイソレータ用空心マイクロトランスの基礎特性」で、砂場君が進めている卒業研究の途中経過を論文にまとめて発表しました。今回の発表に対して、たくさんの研究者の方々からアドバイスをいただくことができ、今後の研究に生かすことができます。

いよいよ発表、司会の先生より紹介され、いささか緊張してます・・・

 ここで砂場君の研究を紹介します。今、世の中の機械の殆どは、電気エネルギーを使って動いています。この電気エネルギーを効率よく安定的に機械に供給する技術をパワーエレクトロニクスと言います。パワーエレクトロニクスは、大きな電気エネルギーが通る電力用回路と、その電力用回路に命令を出す制御回路でできています。電力用回路と制御回路の間は、感電すると危ないので絶縁します。そうすると信号が送れなくなります。そこで普通は光を使って信号を送っています。光で信号を送る部品のことをフォトカプラと言います。しかしフォトカプラは、反応が遅い、高温に弱い、寿命が短いなどの欠点があります。そこで砂場君の研究では、フォトカプラの代わりに1mm以下のサイズの超小型トランスで信号を送ることを考え、その超小型トランスの開発を行っています。

スライドで半導体部品・トランスの構成を説明(写真では見え難いです、すみません)

 今回の発表は、いくつか作ってみた超小型トランスの特性を測定して比較してみて、効率よく信号を送るためにトランスの構造をどうすればよいか考えた途中経過を説明しました。他大学の先生や研究機関の方々から、次に考えること、そのためにやるべきことについて教えていただきました。

 今回の研究会では、他大学の先生、大学院生、企業の方々が発表される中、4年生の発表者は砂場君一人でしたが、練習をしっかりやって臨んだおかげで、皆さんから上手な発表であったとお褒めの言葉をいただくことができました。しかし質問にはうまく答えられなかったので、次回はディスカッションの準備もしっかりしておきたいそうです。



学長から一言:学部生ながら思い切って研究途中を発表して、たくさんの人から知恵をもらう、というのは、ちょっとした勇気や覚悟がいるけれども、いろんな意味でいい勉強になりましたねッ。。。お疲れさま!!!

2016/08/25

今年も開催!!平成28年度福山大学公開講座♪

こんにちは(^o^)学長室ブログメンバー、野球大好き小僧のK×2です。
今回は、9月24日(土)より開催される平成28年度福山大学公開講座について、お伝えいたします。

福山大学の公開講座は、福山大学教員の研究成果を地域社会に公開し、社会の人々に生活及び職業上の専門的な知識と一般教養を高める学習機会を提供し、生涯学習の振興と文化的、産業・経済的な発展に寄与する目的で行われており、全5回の講座が開催されます。

また、講座の概要として「ひと・まち・くらし」をキーワードとして、地域の産業界や近隣の自治体組織と連携して知的資源を地域に提供したり、地域で活躍できる幅広い人材を育成したりするなど、地域の活性化につながるようなテーマに取り組んでいます。

昨年度は、このテーマで福山大学が地域と連携した様々なプロジェクト活動を紹介し、非常に好評でした。今年度も、さらにこのテーマを広げ、福山を含む備後地方の人々の暮らしに関わるトピックスを様々な観点から紹介いたします。
なお、本講座は福山大学会場以外にも三原会場(三原市中央公民館)で開講します。

昨年度の様子です(その1) 

昨年度の様子です(その2)

昨年度の様子です(その3)


待望の第1回は、人間文化学部心理学科の赤澤淳子教授による『昔話を通して学ぶ生涯発達心理学』という題目での講演です。「昔話」と「心理学」。一体、どのようなつながりがあるのでしょうか? 非常に興味がわいてきますね~。おもしろい話が聞けると思いますよ!!お楽しみに~(*^_^*)
◯日  時:平成28年9月24日(土)14:00~15:30
◯場  所:福山大学 1号館1階 01101大講義室
◯受講料:無料

また、第2回以降は下記のとおりです。第1回に続き、さらに興味深い話が聞けると思いますので、お楽しみに~(^^)
◆第2回
◯講  師:長崎信浩(薬学部薬学科教授)
◯演  題:『くすりのこと、正しく知って正しく使おう』
◯日  時:平成28年10月1日(土)14:00~15:30
◯場  所:福山大学 1号館1階 01101大講義室
◯受講料:無料

◆第3回
◯講  師:内田博志(工学部機械システム工学科教授)
◯演  題:『備後地域の交通安全問題とその科学的対策』
◯日  時:平成28年10月8日(土)14:00~15:30
◯場  所:福山大学 1号館1階 01101大講義室
◯受講料:無料

◆第4回
◯講  師:石井香代子(生命工学部生命栄養科学科准教授)
◯演  題:『備後地域の食文化と伝えたい継ぎたい家庭料理』
◯日  時:平成28年10月22日(土)14:00~15:30
◯場  所:福山大学 1号館1階 01101大講義室
◯受講料:無料

◆第5回
◯講  師:藤本倫史(経済学部経済学科助教)
◯演  題:『地方都市におけるまちなかスタジアム建設の現状と課題』
◯日  時:平成28年10月29日(土)14:00~15:30
◯場  所:福山大学 1号館1階 01101大講義室
◯受講料:無料


学長から一言:今年度も、興味深い講座が満載ですねッ。。。多くの方々のご来場をお待ちしていま~す!!!

心理学科オープンキャンパス 第2回体験入学会

こんにちは。学長室ブログメンバー,心理学科宮崎です。

本日は,8月21日に実施した体験入学会における心理学科のイベントの様子をお届けします。

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8月21日(日)に第2回オープンキャンパス体験入学会が行われました。
猛暑のなか,多くの高校生が心理学科のイベントに参加してくれました。


朝8時からボランティアの4年次生が準備を手伝ってくれました。この後に使用する装置の動作をチェックしたり,学科紹介や公認心理師資格に関する資料などを,1つ1つ丁寧にファイリングしているところです。



心理学科のイベントは,研究科長の青野教授による「学科説明」ではじまりました。nekomimi がとてもチャーミングです(!)


山崎准教授による「模擬授業: 身のまわりの心理学」の様子です。心理テストや錯視図形を紹介しながら,普段はなかなか気づきづらい自分自身のクセについて,非常に分かりやすく参加者に説明されていました。参加者はエゴグラムによる性格判断等にも取り組みました。



午後は,犯罪心理学研究室 (平教授皿谷助手: 犯罪心理学を学ぶーウソ発見器と対決!ー) ・発達心理学研究室 (赤澤教授: 子ども遊び広場を体験してみよう!) ・認知心理学研究室 (宮崎: 日常に活かす認知心理学) を紹介しました。




犯罪心理学研究室では,PACE福山支部の「地域安全マップづくり」をはじめとする地域貢献活動の紹介や,虚偽検出のデモンストレーションを行いました。

発達心理学研究室では,乳幼児とその保護者を対象とした「子育てステーション」の活動を紹介し,参加者と一緒にオリジナル作品をつくりました。

認知心理学研究室では,企業との共同研究を紹介したり,参加者にバーチャルリアリティ装置を体験してもらいました。


最後に,参加者と教員・学生スタッフ全員で交流会を行いました。あわせて,認知心理学研究室の大学院1年生の門田さんと4年生の水藤さんが,心理学科を学生の視点で紹介してくれました。





次回のオープンキャンパスは,9月3日です。これまでとおなじく様々なイベントを用意しています。当日皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

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学長から一言:高校生の皆さん、暑い中を、てんこ盛りの学習で、お疲れさまでした。。。福山大学の心理学科の良さを感じ取れましたか? お手伝いしてくれた心理学科の学生さん、ありがとう! 君たちの成長にも役立ったことと期待しています!