8月9日~11日にかけて開催された「第64回全日本学生弓道選手権大会」ですが、8月11日の個人戦に福山大学の弓道部員が参戦しましたので、その様子を報告いたします。
地方予選(6月12日開催)で出場権を獲得した弓道部部員(男子部員4名(岩本、佐藤、松藤、谷本さん)、女子部員1名(森本さん))とサポート役の部長(杉浦さん)と共に参戦してきました。
会場は、日本武道館。
日本武道館の外では、「みんみんぜみ」が夏を告げながら参加者を出迎えてくれました。館内に入ると、空調管理が行き届いていて大変過ごしやすく、参加者への配慮がされていました。ホールでは、熱い熱戦が繰り広げられていました。
当日は大会の最終日で、午前中は、今回は福山大学は出場していない一般参加の団体戦の決勝戦が繰り広げられていました。団体戦の終了後に、地方予選で出場権を得た男子600名弱、女子350名程度で競われる個人戦(外したら終了)が開催される日程です。
日本武道館の入り口
さて、団体戦の男子決勝戦は、立命館大学対日本大学で、20対18(1チーム:5人×4本)と大変ハイレベルな試合でした。また、団体戦の女子決勝戦は、天理大学対中央大学で、10対8(1チーム:3人×4本)とこちらもハイレベルな試合でした。福山大学の弓道部もこの高見を目指して、日々練習をしています。
表彰式の風景
試合会場の広さは限られているので、男女とも24名ずつ競技をするのですが、今回、男子は470番台、女子は310番台で、競技の順番が来るまでの待ち時間がかなりありました。
個人戦ですが、最初の1本目と2本目は、連続して射ります。
「地方予選ではよかったみたいだけど、今日の調子はどうですか。」
「体調管理、試合に臨む姿勢、態度、マナーは、全国レベルに達していますか。」
と、試されます。ここで、2本とも中(あ)てないと3本目に進めません。
男子(岩本、佐藤、松藤、谷本さん)は、残念ならがら、1本目または、2本目を外して4名とも3本目に進めませんでした。
女子(森本さん)は、無事に1本目、2本目を中て次のステップに進みます。順調に、3本目、4本目までいきましたが、5本目で敗退しました。記録的には、なんとか「ベスト32」です。
真ん中に森本さん
東京入りしてからの「過ごし方」、「体調管理」、「会場での待ち時間の過ごし方」などの調整は難しいです。全国で戦うためには、日々の練習に加えてこのあたりのメンタル的なトレーニングを取り入れていかないといけないのかもしれません。
ちなみに、優勝した選手は、この後、男子は12本目、女子は10本目まで中て続けました。
弓道の近的競技は、28m先にある1尺2寸(36㎝)の的を射る競技で、勝敗が決するまで、競技者の脱落による時間のずれ、試合が進むごとに高まる会場の雰囲気、さらには的の大きさが変わることなど、さまざまな変化に対応しないといけません。注)6本目からは、的の大きさは、1尺2寸から8寸へと変わります。
全日本学生弓道選手権大会は、毎年開催されています。個人戦の場合、地方予選を勝ち抜けば出場資格を得られます。
この数本の差を詰めて、いつか上位に福山大学の名前が記載されるよう今日も練習に励んでいます。これからも応援をよろしくお願いします。
「みんみんぜみ」のなく、東京の空の下より。
追記
8月28日に岡山県井原市で開催された、「与一を偲ぶ西日本弓道大会」 にて、一般男子の部で、建築学科1年の岩本健佑君が優勝しました。同じく10位に、谷本君が入賞しました。注)那須与一という人は、源氏と平家の「屋島の戦い」にて、平家が立てた扇の的を、見事射落としたことで有名な源氏方の武士です。
優勝した岩本君
弓道部顧問 片桐記
学長から一言:全国大会のハードルは高いですが、学生の皆さんには、よい経験になりましたねッ!!!次回を期待しています! そして、岩本君、優勝おめでとう!「福山大学の那須与一」ですね!