2017/12/16

備後地域4大学によるインターンシップ合同成果報告会を開催!

こんにちは、学長室ブログメンバー、大学教育センターの前田です。今回は、キャリア形成支援委員長の津田講師から、インターンシップ合同成果報告会についての報告です。

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こんにちは、大学教育センターの津田です。

12月2日(土)に福山駅北口の福山大学宮地茂記念館で開催された「BINGO CAREER DAY」の様子についてレポートします。



昨年度までの「OPEN PRESENTATION」として開催していたインターンシップ成果報告会を、5年目となる今年度は、より幅広い世代で地元でのキャリアを考える機会となることを目指し、2部構成で実施しました。

第1部では「学生と企業をつなぐ効果的なインターンシップとは」と題して、企業、行政、および教育機関の関係者を対象に、大学側から「参加学生の理想と現実」と題し発表し、また受け入れ企業からは「企業から見たインターンシップの実感」と題し、野村証券株式会社平田宗一郎様と株式会社純正食品マルシマ杢谷正樹様にご講演いただき、より効果的なインターンシップについて企業と大学、企業と企業とで情報共有する場となりました。

写真-1 第1部開会の挨拶 福山市 経済環境局 局長 市川紀幸 様

写真-2 大学報告 福山大学 講師 前田吉広

写真-3 受入企業報告 野村証券株式会社 ファイナンシャルコンサルティング課 課長代理 平田宗一郎 様

写真-4 受入企業報告 株式会社純正食品マルシマ 代表取締役 杢谷正樹 様

写真-5 第1部閉会の挨拶 福山大学 副学長 松浦史登

第2部では今までと同じように、インターンシップ成果報告会「OPEN PRESENTATION 2017」を実施し、4大学から16名の学生が発表しました。

写真-6 第2部開会の挨拶 福山大学 学長 松田文子

写真-7 第2部開会の挨拶 広島県 商工労働局 産業労働部 部長 海田智浩 様
 (広島県インターンシップ促進協議会長)

写真-8 インターンシップの取り組み報告 福山大学 講師 津田将行


写真-9 各大学のインターンシップの取り組み報告(福山平成大学、尾道市立大学、福山市立大学)

今回発表してくれた16名の学生は、発表時間は1人あたり10分と限られた時間の中で、インターンシップを経験したからこそわかった自分のこと、仕事のこと、社会のこと、そして大学の過ごし方と社会のニーズのギャップなどについて、多くの方に伝えるための資料の準備、伝え方を創意工夫の積み重ね、自分の考えや思いを込めて発表してくれました。

また企業の方からの講評を得ることで学生は、インターンシップでは気づかなかった視点が増え、より深いものとなる貴重な機会になるとともに、参加者にとっては学生、企業の双方の視点で考える機会となりました。

発表した学生にとって、本当の意味での成長につながっています。発表した皆さん本当にお疲れ様でした。以下の写真は福山大学の学生による発表の模様です。

写真-10 研修先:大旗連合建築設計株式会社 発表者:工学部2年 岩本健佑

写真-11 研修先:広島県警察 発表者:経済学部3年 加納知紀

写真-12 研修先:有限会社三愛機工 発表者:工学部3年 用水原巧

写真-13 研修先:株式会社アスコン 発表者:経済学部2年 三藤薫

写真-14 研修先:株式会社トモテツセブン 発表者:経済学部2年 寺岡永莉

写真-15 研修先:有限会社勉強堂 発表者:生命工学部1年 徳永賢二

写真-16 研修先:ツネイシLR株式会社 発表者:人間文化学部3年 三藤奈央

写真-17 総評 広島経済同友会尾道支部 支部長 山根近 様(久福汽船株式会社代表取締役)

写真-18 第2部閉会の挨拶 福山大学 副学長 大塚豊

報告会終了後には、4大学の学生と企業の方が参加した情報交換会がおこなわれました。
大学生は、企業の方々と話をするとき、初めて話をする方であったりと、話の内容についても緊張の連続だったかもしれませんが、大学の中だけでは学ぶことのできない貴重な機会となりました。

この情報交換会では福山市「LADY WORK CAFE」、株式会社キャステム、御菓子所勉強堂、株式会社山本屋の各社より飲食物等のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

写真-19情報交換会の様子

写真-20情報交換会の最後に参加者全員で記念撮影

この会の参加者数は年々増えており、今年度は学生や企業の方が、180名以上参加しました。今後もより多くの学生、企業、そして地域の期待に応えられるBINGO OPEN インターンシップの企画運営ができるよう、自分未来創造室スタッフ一同頑張っていきたいと思います。

今後の発展にご期待いただき、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。


学長から一言:インターンシップの仕上げの事後研修として、非常に濃密な時間となりました。。。学生の皆さんの将来に大きな期待をしていますョ!!!企業や自治体の皆様、ご協力ありがとうございました。。。産官学民連携で、これからの地域を担う若者を育てていきましょう!

2017/12/15

【生命栄養科学科】 カゴメ㈱、福山市とコラボで学校給食メニュー開発!

こんにちは。生命栄養科学科の学長室ブログメンバー、Kです。

本学科教員や学生が参加した産学官連携企画にて考案したメニューが、ついに給食になりました! この件について、本学科の山本助手よりレポートが届きました。

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産学官連携企画で考案したメニューがついに給食になりました!

昨年11月に、カゴメ(株)(産)、福山市教育委員会(官)、福山大学(学)が連携して福山市の学校給食メニューを開発しました。(試食会の様子はこちら)

そして今年の12月12日(火)に、ついに!本学科の学生が作成したメニューが学校給食に登場しました!

そこで、メニュー考案者の学生2名と教員で、福山市立神村小学校にお邪魔して、6年2組の子どもたちと給食を一緒に食べました。この日は私たちだけでなく、メニュー開発に携わった福山市教育委員会関係者の方々、テレビや新聞の取材の方々など、たくさんの人が集まりました。

まず、メニュー考案者の学生から、自己紹介の後に、開発に関わる話がありました。

緊張しつつも、自分の思いをしっかりと伝えることができ、児童も真剣に聞いていました。

お話を聞いた後は、お待ちかねの給食です。

本日のメニューは、学生考案の「くわいの揚げ肉団子」と、ごはん、ボイルキャベツ、白玉汁です。
くわいの揚げ肉団子は、肉団子の中に刻んだくわいを混ぜ、揚げたものです。外はカリッとして中身はぎっしり、食べ応えのある肉団子に仕上がっていました。
児童からも、「おいしい!」と好評でした。



また、食後には、福山市教育委員会 学校保健課 指導主事の井上先生より、「くわい」についてのお話がありました。

「くわい」の実物が準備され、栽培方法や収穫の様子もポスターにまとめてあって、地域の産物と学校給食の関わりを知ることができました。

給食の時間が終わった後も、学生は取材に答えたり、
児童に「くわいの揚げ肉団子」の感想を聞いたり、

短い時間ではありましたが、自分の考えたメニューに対する反応を直に受け取ることができ、大変良い経験となりました。

またこの模様はTSSの広島ニュースTSSにて放送されました! 現在、こちらから視聴できます。

最後に、お世話になった福山市教育委員会の方と一緒に記念撮影。

メニュー開発に携わったカゴメ様、福山市教育委員会の皆様、メニューを実際に調理して下さった管理栄養士・調理師の皆様、一緒に給食を食べた神村小学校の児童の皆さん、ありがとうございました!


学長から一言:お正月のお重の定番のクワイは、私のような高齢者には人気ですが。。。あまり子ども向きとは言えませんねッ!でも、これなら子どもにも大人気。。。学生の皆さん、大成功でしたね!おめでとう!!!

<情報工学科>ギャル電の「意識の低いプレゼンバトル」 in GEEK NIGHT 広島で優勝!

 学長室ブログメンバーの情報工学科の池岡です。
 12月9日に広島市内で開催された「広島版IoT縛りの勉強会! IoTLT広島 Vol.7」に参加した山之上教授から報告がありましたので、紹介します。

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情報工学科の山之上です。「広島版IoT縛りの勉強会! IoTLT広島 Vol.7」に参加して、LT(Lightning Talk)をやってきました。

 ゲスト登壇者として、ギャルによるギャルのためのテクノロジーを提案している電子工作ユニット「ギャル電」さん達と、AKB48の演出などを手掛ける照明・映像演出家の森中晃弘さんが来られていました。ゲスト登壇者もすごいのですが、一般の発表者も、よく話題に上っているEVデロリアンの関係者を含めて、すごい人たちが集まっていました。

ギャル電さん
(※写真掲載許諾済)

私は「Twitterのつぶやきを表示する"着る電光掲示板"とボットコンピューティングとテレポーテーション」という題で、私の行っているIoT関連研究の一部を紹介させていただきました。

 今回、「着る電光掲示板」を2枚持っていったのですが、主催者の方にご配慮いただき、勉強会が始まるときから、その1枚を、スクリーンの近くにぶら下げていただき、参加者・講演者の皆様に、終わるまでずっと見ていただくことができました。

私のLT

 今回はアフターパーティーとして、森中昭宏さんがVJ(Video Jockey) 、ギャル電さんが参加するクラブイベント「GEEK NIGHT 広島」も開催されて、それにも参加してきました。GEEK NIGHT 広島は、「自作ウェアラブルで光るモノ / キンブレ / RaspberryPi / Arduino / ハンダごて / LED / Orphe / ラップトップPC / クラッピーの中のどれかを持って来れば、入場料が半分になる」、というイベントで、参加者のほとんどがこの中のどれかを持ってきていました。ギャル電さんはもちろんのこと、あっちこっちでキラキラ光っていて、とても不思議で楽しい空間になっていました。

 DJが音楽を流し、VJが映像を流す中で、参加者が飲んだり踊ったりしゃべったりするのですが、アニメソングが流れていた時、その曲名が Twitterで自動的につぶやかれていて、そのつぶやきが、私の着る電光掲示板に表示されて、参加者が驚く場面がありました。また、着る電光掲示板について、「反則だ!みんなの注目を集めすぎている!」と、この上なく嬉しい言葉もかけていただきました。

 GEEK NIGHT 広島ではギャル電さんたちが司会をして「意識の低いプレゼンバトル」も開催されましたが、なんと、私、山之上が優勝してしまいました。優勝賞品として、ギャル電さんたちの「光るカセットテープ」の材料一式をいただき、早速家に帰ってから作りました。

意識の低いプレゼンバトルの優勝賞品

 今回、この勉強会に誘っていただいた広島県の皆様、主催者の皆様、ギャル電さん、森中さん、参加者の皆様、どうもありがとうございました。とても楽しかったです。

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 以上、山之上教授からでした。

学長から一言:いやはや、もうちっとも分けのわかんない言葉や人の名前が出てきて。。。山之上教授の「着る電光掲示板」は、彼の研究成果物としてよく知っていますが。。。 Twitterなどやらない「意識の低い」私には、他のことは????でも、優勝、おめでとうございます。

2017/12/14

「酵母の研究会」と「ものづくり大学(備後のおいしい話)」で発表しました!!

こんにちは。学長室ブログメンバー、生物工学科・ワイン醸造所長の吉﨑です。
本日はこの4月から久冨泰資学科長の研究室に所属している豊村晃丞助手より報告です。

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はじめまして。生命工学部生物工学科で、本年度より助手をしている豊村です。

今回は、11月24日と25日に香川県高松市で開催された「第35回YEAST WORKSHOP」と、12月5日に福山市リム福山にて行われた「備後のおいしい話」(福山市・福山大学主催)に研究室の学生と参加したので、報告いたします。

YEAST WORKSHOP」は、本年度で35回目を迎えた長い歴史のある酵母の研究会です。今回、私たちの研究室からは、3名の4年次生が以下の題で口頭発表およびポスター発表を行いました。

「酵母Kazachstania naganishiiにおいて生活環を支配する新規遺伝子の解析」
○横山ななみ、豊村晃丞、久冨泰資

「福山市のバラから分離した野生酵母の解析と製パン特性」
○大原怜美、豊村晃丞、久冨泰資

「福山市で分離したバラ酵母とブドウ酵母のワイン醸造への適応性」
○唐川瑞季、豊村晃丞、久冨泰資
研究会の様子
初めての研究会参加だったこともあり、本人達はとても緊張していましたが、いざ本番となると自身の研究について、あらゆる議論を交わしており、今後の研究活動へ良い刺激になったのではないかと思います。よく頑張りました。
研究会後は香川名物うどんを食べました
YEAST WORKSHOPの詳しい内容については、生物工学科Facebookでも報告してあります。生物工学科の速報などもありますので、併せて是非ご覧ください。

月が変わって12月5日には、福山市主催の「ものづくり大学」企画の一環として、「備後のおいしい話」というセミナーが開催され、研究室の学生と参加しました。平日の昼間の開催にもかかわらず、約80名の方が参加され、大盛況でした。セミナーでは、福山大学の生命栄養科学科から井ノ内教授と近藤助教が、生物工学科から久冨教授が講演を行いました。以下、簡単に紹介します。

井ノ内教授は、米粉を使った食品の紹介や米粉の特性について講演しました。米粉は、古くから団子や和菓子の原料などに使用されてきましたが、現在はお米の微細粒化技術の向上により、パンや麺などの食品に広く応用されるようになりました。独特のモチモチとした食感がありますが、小麦アレルギーの方への代替食品として受け入れられており、今後の発展が期待されています。

米粉食品のおいしい話 井ノ内教授

久冨教授からは、福山市のバラから分離した酵母を用いたパンとワインについてのお話でした。バラから分離される酵母は様々な特性をもっており、福山大学のブランディング推進のための研究事業「瀬戸内の里山・里海学」のひとつとして、発酵食品への活用も進んでいます。これまでに、バラ酵母パン(福山大学ブランド第一号)とさんぞうの赤ワイン(福山大学ブランド第二号)の開発・製造・販売に成功しており、これからも大きく展開していくことが期待されます。こちらの詳細な内容については、別の記事にも記載がありますので、そちも合わせてご覧ください。

http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2017/03/blog-post_44.html
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2017/06/blog-post_26.html
バラ酵母でパンとワインを! 久冨教授

近藤助教からは、従来の加熱によるジャムの製造法ではなく、高い圧力で作ったジャムについての講演がありました。高い圧力で押しつぶすことによって出来たジャムは、果実本来の味や香りを引き出すことが出来ます。しかし、ジャム特有のとろみがつきにくく、現在は柑橘類によるマーマレードで成功しており、今後は様々なフルーツでの応用を検討しているそうです。
フレッシュマーマレードの作り方 近藤助教
それぞれ、おいしい話ということでどれも聞いているだけでお腹の空くような内容ばかりでしたが、最後にはバラ酵母で作ったベーグルと、ゆずのマーマレードの試食があり、来場者は大満足の様子でした。(食べることに夢中だったので写真を撮っておらず、申し訳ありません・・・笑)

さて、2017年も終わりが近づき、我々の研究室にも新たに3年次生が配属されました。それと同時に、4年次生は卒業論文の追い込みになります。寒さがより一層増してきましたが、本学の4年次生はみなさんしっかりと体調管理をし、卒業論文を書き終えて卒業してほしいと思います。
卒業アルバム用写真撮影中の一枚

学長から一言:産学官民連携で研究が実用化の方向に進み、しかも学生の教育にもしっかり貢献して。。。さらにさらに、成果物は「飲めます、食べられます」というのは、すっごい強み!!!これからどんな発展を見せるか「お・た・の・し・み」

2017/12/13

経済学部124名の学生がビジネス能力検定の資格試験に挑戦!

こんにちは、経済学部学長室ブログメンバーの野田です。

123日にビジネス能力検定の資格試験が福山大学にて行われました。経済学部から2級、3級合わせて124名の学生が受験しました。

ビジネス能力検定は、文部科学省が後援する社会人に必要な仕事の能力を評価する試験です。学生が就職前におさえておきたいビジネス知識や社会人のマナーから、人材育成の課題である問題発見力、提案力、発信力まで業種・業界を問わずに仕事に必要な内容が身についているかが問われます。


【対策講座】
経済学部としては試験対策にも力を入れており、1011月には「ビジネス能力検定対策講座」を開催しました。受験自体は目指していなくても、勉強のために受講してくれた学生も多く、受講生は182名でした。


講座は、主に過去問や類似の問題を解答してもらい、それぞれの解答についての解説を教員が行う形で進められました。





2級の対策のために受講していた経済学部経済学科2年次生の吉田朱里さんと、3級の対策のために受講していた経済学部税務会計学科2年次生の三瀧佳乃さんに、対策講座の感想を尋ねました。

「ビジネスの基本を学ぶことで、将来に役立てたいと思っています。今まで曖昧だった知識が、この講座を受けることによって明確になりました。勉強をしていく事によって自信もつきました。試験には、自信を持って臨みたいと思います」(2級・吉田さん)

「勉強してみたら、難しいけど意外と身につくし、今まで知らなかった事を知ることが出来たので良かったです。絶対に資格を取得するという強い気持ちで勉強に取り組んでいきたいです」(3級・三瀧さん)


【試験本番】
3級の試験は10:30、2級の試験は同日14:00に始まりました。教員側は、全員の合格を祈りながら皆の受験の様子を見守りました。


対策講座を受講した吉田さんと三瀧さんの出来栄えはどうだったのでしょうか。受験終了後に聞いてみました。

「少し難しかったけど、自分のためになることばかりの問題で、受けてよかったと思いました。講義の内容と似た問題もたくさんあって解きやすかったです」(吉田さん)

「今回ビジネス能力検定を受験して、対策した問題から出題されて出来た問題もありました。しかし、応用問題には時間がかかってしまい、もう少し勉強していればなと思うこともありました。次の検定では自分の力を100%出せるくらい完璧にしていこうと思います」(三瀧さん)


2級・3級のいずれも、対策講座をしっかり受講しておくこと、少しひねった問題に備えてしっかり復習しておくことが大事なようですね。次回の受験を考えている人は、ぜひ参考にしてください!


学長から一言:経済学部124名の受験は「す・ご・い」!!学生の皆さん、よくがんばりましたねッ!!!指導の教員の皆さん、お疲れさま!結果を楽しみにしていま~す!!!

人間文化学科のフィールドワーク「地域文化研修」―村上水軍の歴史を知る!

学長室ブログメンバー、人間文化学科のSです。こんにちは。今回は、備後地域を中心にフィールドワークを行う課外研修「地域文化研修」についてお伝えします。今年は、11月26日に実施されました。以下、青木美保教授による報告です。
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今回、第一回フィールドワーク(青木ゼミのフィールドワークに学生有志が参加)においては、因島、大三島の水軍の遺蹟と、井伏鱒二が滞在した因島の土井医院などの文学遺跡を見学、第二回(人間文化学科地域文化研修)は能島(のしま)村上氏の遺蹟と、尾道から生口島、伯方島、因島、能島、大島と村上海賊の島城の跡を辿りました。

二回とも、備陽史探訪の会会長の田口義之先生の実地の講義により、当時の地域史の見取り図が頭の中に出来あがりました。二回のフィールドワークによって、芸予諸島と周辺の海域で独自の活動を行った「村上海賊」の歴史の全貌を知ることができました。
村上水軍博物館で展示見学
1,中世以前、「海賊衆」と呼ばれる海の民がいた。彼らは芸予諸島を中心に、瀬戸内海航路の水先案内を行うとともに、通行証を発行して通行料をとったり、交易を行ったりして生活していた。

2,島嶼部に跡が残る海賊の城は、14~15世紀に相次いで建築された。(以下、田中謙・大上幹広(村上水軍博物館学芸員著『村上海賊の城』村上海賊魅力発信推進協議会編 による)
 ・島の城、岬(鼻)の城、海を望む山城など様々な立地の城がある。
 ・とりわけ小島全体を城郭化したタイプは全国的にも特異である。
 ・海岸部に最大の特徴がある。
  ①船だまり(船かくし)がある。
  ②干満に応じた船の着岸や繋留用の施設(岩礁ピット)を整備している。
  ③海岸をめぐる通路(海賊テラス)や多目的ヤード(海岸の埋め立て)を整備している。
 ・島の対岸には「水場」がある。
 ・土塁や堀切といった城の防御施設は簡素であり、海に対して開放的な構造である。
 ・海賊の舞台となっていることは文献でわかるが、主戦場は海上であった可能性がある。
 ・生活の道具が豊富に出土し、とくに能島城の郭では何度も建て替えられた建物群が発見された。
 ・中国などで生産された陶磁器や、備前焼など国内の流通品が多く出土する。
 ・村上海賊(島の城)は、合戦の備えである以上に、平時の海上活動の場であり生活の場であった。
  
3,戦国時代(応仁の乱・1467年~室町幕府滅亡・1568年)になると、近隣の大名との関係を強め、地域の権力者の勢力範囲に取り込まれていった。元々、芸予諸島は小早川家の領地であり、隆景はこの地域の海賊衆を「水軍」として傘下に統合し、それが村上水軍と呼ばれた。

4,豊臣秀吉が天下をとると「海賊禁止令」が出され、水軍は陸地に移動させられ、海賊の城は16世紀末頃に、近世に城郭化された甘崎城を例外として、能島城など多くが廃城となったと考えられる。

5,近世には、大名の船手組として、海上の仕事に携わった。塩飽諸島の水軍は幕府お抱えの船手組となり、朝鮮通信使の護衛などに当たった。毛利家に仕えた水軍は萩藩の船手組となった。

今回のフィールドワークでは、しまなみ海道をバスでめぐり、その沿線の海賊城を遠望するとともに、能島城を眼下に見ながら、大島の水軍関係遺跡群を実地踏査しました。

伯方島と大島の間にある海の難所、宮ノ窪瀬戸に接する小島である能島には、島全体を城郭設備とする能島城跡があります。近年の発掘調査によって、14世紀中ごろからこの地での生活が始まったことがわかったとのことです。ここは、実際に海賊衆が寝泊りをする生活の場であったとのことで、硯や天目茶碗、香炉など文化や教養を示す出土品も出ていると資料にあります。
村上水軍分布図(環境省HP)
対岸の大島では、彼らの陸の居館があったと思われる場所を訪れました。ここには、「幸賀屋敷跡」(こうがやしきあと)という石碑が立ち、その下には井戸の跡が遺されていました。「幸賀」は、「陸(くが)」の意でもあるとのことでした。
幸賀屋敷跡見学
さらに、前期村上氏最後の村上義弘の墓がある高龍寺にも立ち寄りました。墓は寺の裏山の中腹にありました。立派な宝篋印塔(ほうきょういんとう)で、周囲はきれいに掃き清められ、両側に添えられた石筒に白菊が備えられており、地域の人たちが大事に祀っていることが分りました。ここが正しく前期村上氏の終焉の地でありました。
高龍寺門前で集合写真
村上義弘の墓前で
昨年度からのフィールドワークで多くの宝篋印塔を見学しましたが、いずれも人々が今も大事に守っている様子が見られ、感慨深いものがありました。宝篋印塔は元来経を収める仏塔であったようですが、後にそこに権力者の遺骨や遺物を納めるようになり墓の意味を持つようになったとのことです。

能島村上氏は、三島村上氏(因島村上、来島(くるしま)村上、能島村上)の中で最も強大な勢力を持つと言われた水軍で、戦国時代に因島村上氏が毛利氏に、来島村上氏が伊予河野氏についたのに対し、能島村上氏は独立を保ちました。秀吉が傘下に下ることを命じた際も、これを拒否したとのことです。近年、新資料が発見され、村上水軍の主要家系の一つ、能島(のしま)村上家の十七代当主、村上文朗(ふみお)氏=山口県周防大島町=方で、萩藩主が同家当主に海上警護役の職務継承を認めた江戸期の古文書など未調査の史料約600点が見つかったとのことです。江戸期には、萩藩の船手組として生き延びたことが実証されています。

今回、村上水軍を率いた小早川隆景の天正7年の書簡(本年京都で発見)が、みはら歴史館で展示されているのを同時に見学しました。これは、隆景が水軍を率いて木津川口の合戦に赴いた天正4年の三年後、本能寺の変(天正10年)の3年前の、毛利と織田が対峙する緊迫した情勢を反映する書簡で、興味深いものでした。
みはら歴史館で小早川隆景の書状見学
天正7年は織田信長が中国攻めに本格的に乗り出したころで、天正6年の上月城の合戦では、織田方の羽柴秀吉が撤退したため、孤立した山中鹿助ら尼子方は毛利に攻め落とされました。まさに中国地方の国衆と織田方が激しい攻防を行っている最中であり、同年、備前宇喜多直家が毛利を裏切り、織田方に寝返ったのでした。そんな中、備中の三大山城の一つ佐井田城は、織田と毛利の攻防の最前線であり、毛利方からすれば死守すべき防波堤でした。本書状は、隆景がその佐井田城に対して、織田の攻略に備え、城の囲い板、帆筵を送って、後方支援するように家臣熊谷信直の三男玄蕃就真に指示したものです。当時、山城は後方支援「後まき」がなければ合戦に勝つことは困難であったとのことで、そこに本書状の意味はありました。当時の緊迫した情勢が推察され、織田信長の勢力に動揺する中国地方の国衆の動きが実感されました。また、信長の脅威が如何に大きなものであったか、明智光秀の反逆の意味するものの大きさに改めて深い感慨を抱きました。

いずれにしろ、海賊衆の城も、中国山地の山城も、今は兵どもが夢の跡です。特に、瀬戸内海を我が物として自由気ままに生きた海賊衆の存在は、近代の日本が失った生き方の一つを強烈に思い起こさせます。海に開かれたこの地で今一度往時の自由闊達さを取り戻したいものです。


学長から一言:昨年から本学が挙げて取り組んでいるブランディング推進のための研究プロジェクトは「瀬戸内の里山・里海学」です。。。今年度は、瀬戸内の生態系の研究が私立大学研究ブランディング事業に採択されましたが、このフィールドワークも素晴らしい「瀬戸内の里山・里海学」ですねッ!次は文系で採択を狙いましょう!!!