2017/12/04

「アニメ論」特別講義を開催しました#メディア・映像学科

メディア・映像学科の安田です。

先日メディア・映像学科では「アニメ論」授業に関連して、アニメーション作家・イラストレーターのしろいあやさんをお招きし、特別講義を開催しました。

アニメというと、テレビ番組や映画で見られる大手プロダクションによる作品を想像される方も多いと思いますが、それだけではなく、多くの作品が作られています。しろいさんも、製薬会社のCMやミュージックビデオなど、いろいろなジャンルで活動されています(秋元康氏原作の「象の背中」という作品でしろいさんのお名前をすでにご存知の方も多いかもしれません)。手書きアニメの柔らかい絵柄がとても印象的な作品を作られています。


講義では、まずご自身の作品の紹介をいただきながら、アニメーション制作についての知識や、個人で活動される際の仕事に関わるさまざまなことをレクチャーしていただきました。YouTubeなどで100万回以上再生されている作品から、今ではなかなか見ることのできないしろいさんの大学院修了制作の作品なども。また、自主制作と仕事での制作の違い、広告としてアニメーションを作るときの考え方など、現場にいる方でなければわからないこともたくさん。


そして、国内外の巨匠たちによる作品の紹介も。日本では「アニメーション作家」という存在が海外に比べてまだまだメジャーではないのですが、とても注目され、尊敬されている作家がたくさんいること、また国内の作家にも世界で高く評価されている作家がいることも、作品紹介を交えつつ教えていただきました(しろいさんご自身の作品も海外のフェスティバルなどで紹介されているのです!)。


授業後半で学生たちは、「ゾートロープ」を使って、アニメーションの原理を体験しました。全部で10コマのとてもシンプルなアニメーションなのですが、動きを考えながら実現していくことにはアニメーション制作のエッセンスが詰まっているのだと思います。とても意外な動きをするものがあったり、なかなかうまくいかないものがあったり。






しろいさんご自身も学生時代、まずは少し作ってみて、それが動いたことの驚きや喜びがきっかけで制作をはじめたとおっしゃっていました。学生たちもこの体験をきっかけにまたひとつ違った形でアニメーションや映像作品を見たり作ったりできるようになってくれることと思います。


しろいあやさんには、お忙しい中お越しいただき大変ありがとうございました!!あらためてこの場でもお礼を申し上げます。

メディア・映像学科ではこれからもいろいろな授業や講義を通じて、実際に社会で活躍されている作家や研究者の方から直接お話をうかがえる機会を作っていきたいと考えています。どうぞご期待ください。

*しろいあやさんの作品はご自身のサイトやYouTubeなどでも数多く見ることができます。どんな方、と思われた方はぜひご覧ください!


学長から一言:しろいあや先生、ありがとうございました。。。この文章を見るだけの私でも、目が丸くなるように面白いです。。。学生達はすごい経験をさせていただきましたねッ!!!