2017/09/15

<経済学部>インドネシア・バリ島研修レポート!

Selamat Siang(こんにちは)!国際経済学科ブログスタッフの足立です。今年ですでに5回目になるインドネシアバリ島研修に9月1日~9月11日まで12名の学生と行ってきました。研修の様子をレポートします。

インドネシアはおよそ1万7千の島々からなり、世界第4位の2億5千万人超の人口を抱える東南アジアの大国です。バリ島はその中の島の一つ、世界的な観光地として有名ですが、バリ・ヒンドゥーの伝統文化が強く残る「神々の住む島」としても知られています。

今回の研修は、経済学部の協定校であるサラスワティ外国語大学の日本語学科の学生、摂南大学経営学部の学生とのグループディスカッションと発表会、サヌールビーチでのマングローブ林での清掃ボランティア活動、1週間の英語のクラスと英語によるレクチャー、サラスワティ外国語大学のコマン学長の実家(車で片道2時間半もかかりました!)でのプォトンラムというバリ島に古くから続く髪切りの儀式への参加、満月の日の聖水沐浴体験など観光旅行ではなかなか味わえない体験もしました。
STIBA、摂南、福山合同ディスカッション
ディスカッション成果発表
交流会参加者全員で
この研修の目的は、海外を自分の目で見て、肌で感じてほしいというものです。そしてこの研修に参加した学生たちの多くは、皆次からは引率なしで自分で海外を訪れることができるようになります。参加した学生はバリ島の人々からさまざまなことを学び、雄大な自然や伝統文化に畏敬の念を覚え、頭の普段使わない場所を使って考え、成長していきます。
英語の授業風景
チャナン(お供え)作りを体験
沐浴の後のお祈り
ガムラン体験
修了証を手に笑顔!
レポートしたいことは山ほどありますが、今回は環境ボランティアについて紹介します。

われわれのグループは毎年バリ島で環境ボランティアに参加しています。一昨年はバリの現地の大学生と小学校を訪問し環境学習ボランティアを行いました。昨年はサヌールビーチの清掃活動、今年はサヌールのマングローブ林の清掃活動を行いました。
みんな真剣にゴミを拾います
こんなコンテナがいくつも!

ごみ拾いの後!いい顔してます
これらの活動はすべて繋がっています。バリ島では観光地にもかかわらず、ごみの分別や3R(Reuse、Reduce、Recycle)は十分ではありません。雨が降るとゴミ集積場から大量のゴミがサヌールビーチに流れ着きます。

洪水対策のためにJICAの指導の下、サヌールビーチでマングローブを植林しています。せっかく努力して植林したマングローブも流れてきたビニールゴミがマングローブに巻き付いて枯れてしまいます。

今回私たちは現地の学生と一緒にこのゴミを回収しました。回収したゴミはまたゴミ収集場に運ばれ雨が降るとマングローブ林に戻ってくるかもしれません。日本人の学生たちは「このゴミ拾いは無駄ではないのか?」という疑問を感じたようです。バリの学生に問いかけると「今の自分たちに何ができるのか考えて、出来ることをやるだけです」という答えが返ってきました。

日本人の学生たちは、「なぜこんなにゴミが多いのか?」、「日本は恵まれている」、「バリの学生の考え方はすごい」、「なぜ国や自治体が動かないのか?」など色々感じたようです。

バリの海と日本の海はつながっている。「自分たちにも何かできるんじゃないか」と自問自答しながら黙々とゴミを拾い集める学生たちを見てとてもたくましく感じました。

その国の印象は出会った人の印象で決まります。今回学生たちはバリの学生たちと行動を共にして、一生涯の友人を得ることができたと思います。全員がバリが大好きになりました。すでに去年参加した学生が同じ時期に高校時代の友達を連れてバリを訪れ、友達の家に泊めてもらっていました。素晴らしいことです。

日本に帰国する夜、深夜にもかかわらずバリの学生がホテルに見送りに来てくれて別れを惜しむ姿は毎年恒例とはいえ感動します。
ホテルにて帰国の時
参加した学生の頭の中は、感動、疑問、葛藤などでゴチャゴチャでしょう。どんなレポートが出てくるのか今から楽しみです!


学長から一言:バリ島研修に出かけた学生の皆さん、よい経験が出来て、一回り成長したようですねッ!!!大学時代に一度は海外研修や留学を経験したいですね。。。ソフトなものからハードなものまで、短いものから長いものまで、多様なメニューが福山大学にはありますヨ!