2017/09/12

インドネシアから二人の研究者が学長を表敬訪問

 こんにちは。学長室ブログメンバーのT-boneです。今日は大塚副学長からの便りを投稿します。

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さる9月8日(金)の午後、インドネシアから二人の研究者が本学においでになり、松田学長を表敬訪問されました。お二人の所属大学は、ジャワ島の中部南岸に位置し、地域王室制度が存続し、スルタン(王)が知事を務めるジョグジャカルタ特別州の古都にあります。かつて教員養成系大学を意味するIKIPという呼び名で親しまれていたこの大学は、現在ジョグジャカルタ国立大学と改称されています。同大の大学院教育学研究科に所属し、教育学が専門のアイリーン博士とプジ博士が今回のお客様です。お二人の正式のお名前は、Siti Irene Astuti Dwiningrum先生とPuji Yanti Fauziah先生と、とてもすぐには覚えられそうにないほど長いので、アイリーン先生とプジ先生と呼ばせて頂きましょう。

 お二人は4日から8日まで広島市内で開かれた環太平洋コンソーシアム年次大会に出席のために来日されましたが、この機会にぜひ福山大学を訪問したいとの希望を持たれ、来学の運びとなりました。実は、お二人の指導教員で、1970年代の来日留学生ソディック・クントロ博士と私は、今から40年ばかり前に大学院で机を並べて一緒に学んだ間柄でした。そのご縁で、その後も同大学での講義や国際会議、さらに現地でのフィールドワークなどを通じて息長く交流を積み重ねる中で、お二人とも親しくさせて頂いていましたので、数年ぶりの日本での再会を個人的にも喜んだことでした。

 さて、学長室では、福山大学のこと、さらにお二人の当面の研究課題である学校や生徒のレジリエンス(resilience)力、つまり困難や不利な状況に直面したときの耐久力や回復力について、松田学長と暫し歓談の後、いつもながらの記念写真の撮影となりました。その時、お二人がインドネシア特産(とくにジャワ島のものが有名)のろうけつ染め布地バティックをお土産にと手渡されました。バティックは「♪土手のスカンポ、ジャワ更紗~♪」と、私など意味も分からず口ずさんでいた昔の童謡の歌詞にもなっていますね。すると、松田学長はその布を拡げ、お二人が着用のヒジャブよろしく、サッと頭にかぶられたのです。すかさずアイリーン先生がヒジャブの巻き方を伝授。かくして、三人仲良くスカーフ姿で写真に収まることに相成りました。学長のお茶目で気さくな一面を垣間見た瞬間でした。




 お二人はその後、帰り際に国際交流担当の冨士副学長にも立ち話ながらご挨拶することができました。冨士(Fuji)とプジ、一字違いのお名前をもじって、「Do you have Mount Puji in your country?」という冨士先生の駄洒落も飛び出して、短くも和やかな談笑の後、お二人は本学を後にされました。
言語・文化、サイエンス・数学、工学、スポーツ科学、経済学、それに伝統の教育学という学部構成も本学とも似通ったところのあるお二人の大学と、将来は大学同士の公的な交流に発展することになればと夢を抱いています。


学長から一言:人のつながりというのは面白いですね。。。40年前に副学長が大学院生として机を並べた留学生とのつながりから、福山大学でこんな楽しい出会いが生まれました!