---------------------------------------------------------------------------
第4回備後経済研究会
日時:2017年2月24日(金)18:30~20:30
場所:福山大学 宮地茂記念館(JR福山駅北口より徒歩1分)
報告:(南山大学経営学部)
内容:地方企業の技術革新
-福井県の繊維関連企業、セーレン株式会社の事例-
概要:
本報告では、福井県に拠点を置く繊維関連企業であるセーレン株式会社の事例を紹介し、地方企業における技術革新のあり方について検討したい。同社は戦前期に製糸業の一部門である精練工程の専業下請工場として事業を開始し、戦後は化繊衣料の染色加工で成長したが、繊維産業の凋落の影響を受けて経営危機に陥った。こうした状況を克服すべく下請的な価値観からの脱却、付加価値創出の徹底が求められたが、それを先導したのが社長の川田達男氏だった。報告では同社が生んだ新染色技術であるビスコテックスの開発過程を中心に、同社が変革した歴史を考察したい。
中島准教授 ご略歴:
2003年10月 大阪大学 博士(経済学)取得
2003年11月 神戸大学大学院経営学研究科 COE研究員
2005年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2007年4月 東洋大学経営学部 講師
2008年4月 東洋大学経営学部 准教授
2015年4月 南山大学経営学部 准教授(現在に至る)
非会員制ですので、気軽にご参加いただきたくお願いします。
備後経済研究会は2012年に発足してから、今年で7年目を迎えます。経済学部をはじめとする大学側の協力・支援により、現在は、毎回多くの広島県・福山市行政の関係者だけでなく、企業や業界団体などの関係者にも積極的に参加していただいており、すっかり福山市周辺地域で認知されるようになってきました。今後、さらに経済学部の産学連携の窓口としての役割を果たせるよう、継続的な開催に尽力していきます。
※活動の詳細は、備後経済研究会のホームページをご覧ください。
2015年度第3回研究会報告者:張楓准教授 |