2016/12/10

文科省「学校施設の防災力強化プロジェクト」工学部が小学生と避難訓練を実施!

!こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバーの伍賀です。

8月4日のブログでもお知らせしたとおり、福山大学の工学部と安全安心防災教育研究センター(センター長は工学部スマートシステム学科 仲嶋 一教授)が中心となって推進するプロジェクト地震・津波・竜巻・土砂・火山災害等に対応したソフト・ハード一体となった学校の防災対策が、平成28年度の文部科学省の学校施設の防災力強化プロジェクトに採択され、工学部を挙げて各種災害に対する学校の防災対策の検討に取り組んでいます。

今回は、こちらのプレスリリースでお知らせしているように、11月25日に福山市立今津小学校及び今津小学校の先生・6年生のみなさん、今津学区自治会の方々と一緒に、避難訓練を行いましたので、その様子について、仲嶋教授からの報告です。

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1125日に今津小学校6年生63名を対象として、南海トラフ巨大地震で押し寄せる津波を想定した模擬避難を実施しました。これは、本学の安全安心防災教育研究センターが取りまとめ、スマートシステム学科、建築学科、情報工学科より教員が参画して実施している、文部科学省「学校施設の防災力強化プロジェクト」の一環として実施したものです。

当日は今津小学校より4名の先生、今津自治会より7名の参画を頂き、本学教員7名と学生16名の計34名のスタッフで実施しました。30年以内にかなりの確率で発生するとされている南海トラフ地震、多くの場所で避難訓練等が行われていますが、みな日中に行われ、避難場所や手順の確認を行っている程度です。

しかし、本当に怖いのは、避難を困難にする夜中でしかも停電の発生した時、そして思い描いている避難経路が地震による建物の倒壊や火災で通れなくなった時に、パニックとなって正しい避難行動がとれなくなることです。

模擬避難では、ふもとにある高諸神社と今津東集会所から、小高い丘の上にある今津小学校に向かって避難を行いました。
開始地点の高諸神社へ集合

暗闇の中を懐中電灯で足元を照らして歩く感覚を体感するために、減光フィルターと覆いを取り付けた遮光ゴーグルを被って、いざ避難開始! 67人のグループに分かれ、その中の一人が夜中の模擬避難を行います。先生と自治会の協力者、そして残りの生徒で安全を見守りながら、そろそろとスタート。勇気を出して結構早く歩く子もいますが、最初は怖がる子がいたり、道が判らなくなる子もいたりと、いろいろです

遮光ゴーグルをつけて避難

 遮光ゴーグルは足元しかみえないので自然と手さぐりになります

 地震で想定していた避難路が塞がれることを模擬して、福山大学の学生がいくつかの道を塞ぎます。その道は進めませんので後戻りをしたり方向転換をしたりします。そのうち道が判らなくなってきて、学校と逆方向に行ってしまう班も出ました。これが本番だったら、海に向かって津波避難をしていることに!命の危機です。

福山大学の教員・学生も避難の実験に協力しました

学生が立っている方向へは進めません

 模擬避難終了後、学校に戻って南海トラフ巨大地震と津波についてプチ講義を実施しました。松永は干拓地で土地が低く津波でかなりの面積が浸水被害を受ける可能性のあることや、40cmの津波でも人間が流されてしまうことを知って、びっくりした様子でした。皆さん、興味津々で聞いてくれました。この子ども達が将来の防災の要となってくれるに違いありません。
無事小学校までたどり着いたみなさんに講義をしました

 最後に、多大な支援を頂きました今津小学校、今津自治会にこの場を借り感謝申し上げます。



学長から一言:初めは笑顔で遠足気分の子ども達の表情が、だんだんこわばってきましたね。。。この体験が生かされるときがないことを祈りながら、この体験の成果が広がることを祈っています。