2016/12/26

スマートシステム学科学生、札幌の全国学会へ!

嵐吹きて雲は落ち 時雨降りて日は暮れぬ

こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバー伍賀です。

12月15日~17日の日程で、第17回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会が、札幌市の札幌コンベンションセンターで開催されました。今回の学会に、当学科からは2年次生の花見堂大輔君と私が発表者として登壇しましたので報告します。

さて、今年の12月は記録的な大雪に見舞われた北海道。飛行機がきちんと飛ぶのか心配しましたが、学会も中止されることなく無事開催されることになりました。札幌に到着してびっくりなのは、大雪で歩道も凍結し、ともかく滑ります。会場の札幌コンベンションセンターでは朝方に写真のように除雪を行っていました。

 西日本ではお目にかかれない除雪風景

 スマートシステム学科2年次生の花見堂君は、昨年の第16回大会に続いて二年連続での学会参加です。大会二日目、「レスキューを題材としたロボットコンテスト(3)」のセッションで、「Robocup ジュニアレスキューブリッジリーグにおける日本チームの取り組み」というタイトルで登壇しました。これは、今年6月から7月にかけて参加したロボカップ世界大会の報告と今後の展望をまとめた発表です。

登壇発表する花見堂君

 花見堂君は2年次生ながら、当学科のアクティブラーニングの試みのなかで、支部大会、全国学会を何回か経験しており、堂々とした発表ができたように思います。質疑応答では、教育にふさわしいロボット競技として発展させるには何が必要か、来年名古屋で開催されるロボカップ世界大会をどのような大会にして盛り上げるか、といったかなり踏み込んだ話題が出ましたが、花見堂君は意見や考察を述べることができており、感心しました。

 活発な質疑応答、今後のロボカップ大会にも期待です

 セッション後の休憩時間では、今回も花見堂君が持って行った試作型の小型レスキューロボットをお披露目し、またまた好評を博しました。下の写真のように、他大学の先生、企業の方も大変興味を持ってくれましたので、今後もこの開発を頑張ってもらいたいです。

花見堂君の小型レスキューロボットを囲む人々

会場の札幌コンベンションセンター前での記念撮影。会場の中は暖房であたたかいのですが、外に出ると身を切るような寒さ! 大会期間中の三日間、最高気温はマイナス2度、最低気温はマイナス20度となり日本酒が凍るとニュース報道されるような寒さだったようです。
会場の看板前で記念撮影

 さて、私も研究で学生に負けてはいられません。「触覚・力覚(4)触覚センサ2」のセッションで、「透明柔軟樹脂を用いた光学式触覚センサの開発」というタイトルで登壇発表しました。これは、平成28年度~30年度の科学研究費助成事業に採択された研究で、発表会場も下のような特別会議場での登壇、ちょっと緊張しましたが、実績のある先生方から、たくさんの助言やアドバイスを頂き、もっともっと研究を進めなくては!という意欲が沸いてきました。
特別会議場(A室)で登壇発表

  このシステムインテグレーション部門講演会は、千人以上の参加者が集まり三日間に渡り行われる大きな学会です。今回も会場では、企業出展ブースで最新の機材が展示されたり、機器開発のアドバイスが行われたりしてiいました。

 休憩ブース兼企業展示ブース

ロボットレスキューの関連では、日本原子力開発機構の福島第一原発で作業するロボットの説明展示が多くの関心を集めていました。

(国研)日本原子力研究開発機構ブース

さて、学会で学ぶこと以外にも、冬場の札幌に出張、しかも今年は大雪という状況で、雪の降らない地方の人間にとってはなかなか新鮮な体験をすることができました。あらためて思うことは、瀬戸内地域というのは、温暖な気候に恵まれた地域だということですね。

学会会場からの帰路、雪道が凍結してツルツル

 遠方での出張のお楽しみ、札幌市内も少しだけ観光する時間がありました。しかし、この札幌市内も雪で路面凍結、気を抜くとすっころんでしまいます。

ニッカの看板、マッサンで紹介された広島と北海道の縁です

あわただしく、緊張の連続の学会発表でしたが、日程が終わってほっと一息。さっぽろラーメン横丁で、みそラーメンを堪能! 学会発表するとこんなに貴重で楽しい体験ができるんです!今後もスマートシステム学科から全国学会発表する学生を輩出したいですね。

ラーメン横丁のみそラーメン


学長から一言:今年度は、スマートシステム学科と情報工学科から、学生による学会発表が続きましたねッ。。。学会発表もすばらしいアクティブ・ラーニングの場!!!それにしても、みそラーメン、おいしそう~~~