さて、前回のブログでもご紹介したとおり、スマートシステム学科2年生の花見堂君が、ドイツのライプツィヒで開催されるRoboCup2016(ロボカップ世界大会)に6月30日から7月4日の日程で参加することになりました。
現在、花見堂君と私はドイツの会場「ライプツィヒ・メッセ」に来ています。このブログを書いているのは7月3日、ドイツは日曜日の午前中、日本は日曜の夕方でしょうか。
日本から飛行機を乗り継いで13時間、ライプツィヒ市に隣接するハレ市のハレ空港に到着。ドイツの在来鉄道「Sバーン」に乗り換えて、ようやく到着したライプツィヒ中央駅。ライプツィヒ市はドイツ南東にあり、人口は52万人ほどですが、歴史と伝統のある都市です。
我々が参加するRoboCupは、世界40か国以上から3000人超が参加する大きな大会です。ライプツィヒ中央駅の壁にもサッカーをするロボットの大きな垂れ幕が2枚かけられていて、町全体でこの大会を盛り上げてくれています。
こちらが、会場のライプツィヒ・メッセです。ちょうどライプツィヒ市とハレ市の間にあります。ライプツィヒ市はヨーロッパの中央あたりに位置し、東西南北の交通の要所であったため、神聖ローマ時代の12世紀から見本市がたびたび開催されている場所で、このような巨大な会場が建設されています。(これはメッセの入り口の建物のみ)
さて、我々が参加するのは、ジュニア部門のミニロボットレスキューと呼ばれる新設の部門です。板に組んだ凸凹道やパイプ階段などの障害物を、ロボットが乗り越えるタイムを競います。下の写真は試運転をしているところです。
ここで日本チームの紹介をします。今回のチームは、福山大、愛知工業大、玉川学園からの混成で、チームメンバーは4名。使用するマシンは、福山大から持ってきたレスキュークローラと、愛知工大でレスクロを改造した「Mini Scott(ミニスコット)」 というマシンです。大会初日、みんなで持ち寄ったロボットを、下の写真のように必死にメンテナンスするところから共同作業が始まりました。
さて、第一日目の試運転、ミニスコット(レスクロ改造機)で練習を行います。各障害物に合わせて重さや歯車を調整していきます。一番の難関コースであったパイプ階段のコースもなんとかクリアできるようになりました。
ここで各国チームの顔合わせとプレゼンテーションがありました。今回大会のこの部門には、アメリカ、オーストラリア、日本から4チームが参加し、8台のロボットで競技を行いました。下の写真はアメリカ Mercersburg Academy の Blue Storm というチームです。
こちらはオーストラリアのクライストチャーチGSチームのマシンの紹介です。 他国のロボットはどれも大型で、かなりのパワーがあります。
日本チームも英語でプレゼンテーションをしました。レスキュークローラと、ミニスコットそれぞれの紹介です。
1日目の練習と、各国チームの紹介が終わったところで、2日目以降の本戦競技内容が明かされました・・・が、ここで衝撃のルールが発表されます。
なんと、「カメラを搭載し、カメラからの映像を頼りにしてロボットの操作をすること、直接ロボットを見ながらコントロールすることは禁止」、これはもっとも小さいマシンの日本チームが相当不利な条件です。
二日目競技の前に、このように小型カメラをマシンの先頭に取り付けました。レスクロはホルダーにカメラを取り付けました。これではバランスを取るのがなかなか難しい・・・。
カメラ搭載で重量が重くなったため、階段をのぼることが難しくなってしまいました。しかし、日本チームは操縦技術でなんとか階段をのぼろうと挑戦します。
下の写真のように、他のチームのマシンと比較すると、大きさでかなり日本チームは不利になっています。それでも、なんとか対抗しようとしているのは、かなりの健闘といってあげたいです。
二日目の競技が終わった結果、日本チーム(下の写真の表ではTeam Eclosion)のロボットの成績は 4位と7位と中位に落ちてしましました。三日目はこれらのコースを組み合わせたアントコース(蟻の巣)の競技がありますので、なんとか挽回して欲しいところです。
組みあがったアントコースの前でみんなで記念写真。大会後半もみんな頑張って!、そして、楽しんで!
ちなみに、7月2日(土)のオープンキャンパスでは、下の写真のように、ライプツィヒの会場と福山大学工学部スマートシステム学科の会場をネットで繋いで、花見堂君のロボカップ現地レポートもありました。
次のオープンキャンパス(7月17日)では、参加報告会を予定していますので、ご期待ください!
学長から一言:いや~、国際大会で、盛り上がっていますね-。。。このワクワク感はたまりませんねッ。。。で、最終結果は???