2016/07/15

心理学科の授業紹介: 教養ゼミでPBL「大学生活入門」!

こんにちは。学長室ブログメンバー,心理学科宮崎です。

 本日は,心理学科1年生の授業「教養ゼミ」の様子を,教養ゼミを担当する青野教授日下部教授平教授山崎准教授から紹介します。

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 心理学科1年生前期の教養ゼミでは,前半はピアサポート訓練を行ってきましたが,後半には,大学生活を有意義に過ごすために,大学生が遭遇する問題についてシナリオをもとにグループで話し合って解決策を探るPBL (Problem-Based Learning) を行っています。教養ゼミは4名の教員が担当し,PBLを実施するに当たり,3年生ないし4年生のチューターが教員を補佐してくれています。

 今回用いたシナリオには,「試験前になって,勉強しなければいけないのに,友人に貸したノートが行方不明になっている」という状況が書かれています。


 シナリオを皆で声に出して読み,問題の鍵となりそうなことば(キーワード)を見つけてポストイットに書き出します。そして,関係のありそうなものを集めて,見出しをつけます。KJ法のようなやり方で「プロブレム・マップ(問題の地図)」をマグネットシートの上に書いてみます。

 さあ,いったい何が起こっているのでしょう。そこには,友人同士のコミュニケーションの問題,ノートを貸し借りする大学生の実態,大学を休みがちなクラスメートの存在等々,心理学的にみても様々な問題が背景にありそうですね。グループで,重要なものをいくつか選び出します。そして,次の授業までに調べてくる分担を決めます。


 各自がそれを宿題でやってきます。次の週にそれを持ち寄って,問題解決に向けての話し合いを行います。さあ,どのような解決策が出てくるか,最後の週の発表がたいへん楽しみです。

 この種のPBLは薬学部や工学部では以前から行われてきました。心理学科でも一部の教員が授業やゼミでやってきてはいましたが,教養ゼミで全員が経験するのは今年が初めてです。大学生活になじむためにも,また大学での学習方法の一つとして経験してもらうためにも有意義だと思っています。
(教養ゼミ担当:日下部・山崎・平・青野)

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学長から一言:前半のピア・サポート訓練で、人の話を上手に聴いたり、グループ内でコミュニケーションをとったり、といったことをしっかり経験したあとは、こんなアクティブ・ラーニングですねッ。。。最後の発表会には、心理学科教員として私も出席しますよ!!!何が出てくるか「た・の・し・み」