2016/07/01

メディア・映像学科が鞆の浦で滞在型制作!!

メディア・映像学科の学長室ブログメンバー、安田です。

今年度、当学科では3年生の合同ゼミとして、秋に開催される「鞆の浦 de Art」に応募する作品の制作を計画しています。

3DCG制作の授業と合同で、すでにフィールドワークなどの活動を開始しています。その一環として、先週末は鞆の浦の常夜灯ほど近くにある町家に宿泊し、滞在型制作にチャレンジしました。

ここに宿泊します
何故わざわざ滞在?という方もおられるかもしれませんが・・多くのひとが居る昼間の時間には見られないものや体験できる空気を求め、そこから何かを発見して自分のものにしていく演習でもあるからです。

滞在場所は江戸時代に建てられた家です(地元の方によればまだまだ新しい?!、とのこと)。内部は近年のつくりに改装されています。

集合後は、まず澤村船具店さん(学科での3DCG制作に昨年からご協力いただいています)の蔵の整理を少しお手伝いしました。

 

これらの中には、商売に使われるものから日用品までさまざまなものが。この蔵も、江戸以降のものなので<まだ新しい> ものになるそうです。。。

この後、各自が鞆の浦のいろいろなところでリサーチ。19時を過ぎ日が暮れ始める頃の様子は、このような感じです。この頃になると観光客の姿もぐっと減ってきます。


日が沈んでしまうと一気に静かになります。電光掲示板の表示(8月?)も内容は謎ですが、雰囲気があってとても良いです。


泊まって制作するメリットには、夜間に活動できることもあります。何組かの学生が、夜間の撮影にチャレンジしました。どんな作品になるかは、9月にはじまる展示をお待ちいただきたいのですが、ここでは撮影風景を少し紹介します。



鞆の浦は、ここ数年だけでも何本もの映画やテレビドラマのロケ場所になっていますが、やはり映像的な場所だと感じます。

澤村船具店
鞆城址から

翌朝は始発の舟で仙酔島にわたり、外側から鞆の浦を観察。



今回も多大なご協力を頂いた岡本純夫さんと一緒に
一泊二日の短い時間でしたが、現地滞在を通して学生たちが何かをつかみかかっていることを期待しています。福山大学から鞆の浦はとても近い距離にあり、むしろ近すぎて印象が少ないようなところもあります。

ですが、回数を重ねて関わっていくことで、他ではできないような研究や制作が可能になっていくと考えています。今後もこの動きは継続していく予定です。

(ちなみに、鞆の浦には2年前に学生がデザインしたバス停があります。一基が工事中なのですが、臨時バス停のデザインにもちゃんと反映していただいていました)


 学長から一言:メディア・映像学科では「鞆の浦学」の構築を目論んでいるみたい。。。さらにそれを本学が一大プロジェクトとして立ち上げる「瀬戸内の里山・里海学~生態系、資源利用と経済循環、そして文化~」の重要な一翼を担うものにしようと。。。張り切っていま~す!!!