学長室訪問と講義の様子を国際経済学科の中村博准教授にレポートしてもらいます。よろしくお願いします！
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学長室における懇談
当日は、15:15～15:45の間、三菱商事河手人事部長と中村が学長室を訪問し、松田学長と懇談しました。最初に河手様から、「このような機会を頂き感謝します」と述べられ、松田学長から「福山大学生は素朴で真面目な学生が多いので、本日はどうぞ宜しくお願い致します」と挨拶された後、河手様は視覚障害者の方も読める点字の名刺を松田学長に渡されました。
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| 学長室にて |
そして、河手様は、「三菱商事と太陽の家の連携がIT事業の推進をサポート」していることを紹介され、大分県別府市に三菱商事太陽株式会社の本社があることを説明され、IT事業に携わる職業は障害者の方々にとって欠かすことのできないものであると強調されました。さらに松田学長からも、本学の学生の教育に関しても、IT機器の活用は欠かせない大切なものであると語られました。
また、松田学長から福山大学の教育理念は、さまざまな分野の学問を学ぶ中で、追及されるべきものは、知識や技術だけでなく、人間性重視と調和的な全人格陶冶です、と熱く語られました。
中村は、「今の学生の方々は、我々の世代と違って、ボランティア活動を通じて、他人の喜ぶ顔が見られると、とても嬉しい。自分でも、助けを必要とする方々にとって、お役にたてる人間なのだ！と実感できると少し自信が持てる」という視点を紹介しました。
さらに中村が、「福山大学生の美徳は素直であることです。それを念頭に河手様に本日の講義をお願いしたい」と語ったところ、河手様も即座に「企業の中でも、上司や他の社員から見て、最も好ましい社員像は素直であること」と返答されました。
いずれにしても今回の学長室における3人の懇談の場においては、河手様の講義をきっかけとして、福山大学生が一層『人間力』を増し、「一人前の社会人になるには、大学時代に何をなすべきか」、「自分の将来に、どのような夢・目標を掲げ、自己の人生のキャリアデザインを設計すべきか」について、有意義な意見交換がなされました。
キャリアデザイン講義の模様
河手様の講義内容に関しては、おおよそ次の通りです。
１．全体の流れをパワーポイントの映像を使って示し、学生にとっても分かりやすい内容でした。
・「キャリアデザイン（総合商社の場合）」の扉ページも、1年生の全学必修科目「キャリアデザインⅠ」にふさわしいものでした。
・構成が前半の、第Ⅰ部「三菱商事株式会社」の概要と、後半の第2部「河手哲雄のキャリア構築」となり、立体的でダイナミックな印象を受けました。
経営組織論の視点・経営戦略の視点から：
・顧客層は、国内を含む、世界がビジネス相手
・時代とともに、総合商社の「総合」の意味が、高付加価値化・多様化
・人事部施策としての、「グローバル人材育成へのキャリア構築」
・少子高齢化・人口減少による日本の労働力不足を念頭に置いた、「女性社員の持続的就労へのサポート」
・男性社員とは明確に異なる、女性社員の多様な「生き方」・「働き方」を支援する人事制度の革新
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| みんな真剣に聞き入っています |
２．ケーススタディとして、河手哲雄様のキャリア構築：
この一つの事例に関しては、河手様の口頭による失敗・成功・信条・哲学を積み重ねた「人間物語」
特に感銘を受けた大切なお言葉として、次の二つを紹介したいです。
・スキルは教科書で勉強することができるが、経営人材の本当の力は教科書や知識だけでは身につかない。
・経営人材としての力は、ハードな環境での繰り返しの挑戦、それに対する試行錯誤、および決断が必要である。
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私もこの講義を受けた1年生2人に感想を聞いてみました。
「総合商社というと雲の上の存在というイメージがありましたが少し身近に感じました」
「自分の親に自分の長所を聞いてみるとよいという言葉がとても印象に残りました。今日帰ったら早速聞いてみます」
受講した学生はそれぞれ何かを感じたようです。将来のキャリア形成に少しでも活かせたらよいですね！河手様ありがとうございました。
学長から一言：河手哲雄氏は、熱意と誠実感あふれる、とても素敵な方でした。。。学生もよい勉強と刺激になったようですねッ。。。河手様、ありがとうございました！！！
