今夏第1回目の1日オープンキャンパス(体験入学会)が、先日の7月17日に開催されました。全学部全学科が独自の催し物を企画して、皆さまをお迎えしました。
そのなかで唯一、本学以外での場所でオープンキャンパスを行ったのが海洋生物科学科です。
その場所は、因島臨海キャンパス♪本学で受付を終えた皆さんはスクールバスに乗って「しまなみ海道」の橋を2つ渡り、風光明媚な因島にお越しくださいました。
ここ「因島」は、福山大学の創設者であります故 宮地 茂名誉総長の郷里です。因島キャンパスには、「郷里の皆さんに育てて頂いた感謝の気もち」を込めた宮地名誉総長のご意思のもと、大学附属の水族館・マリンバイオセンターが開設され、開所当初から無料で一般公開しています。水族館では、瀬戸内海に生息する魚介類の他、熱帯域や亜熱帯域に生息する魚介類を展示飼育しています。
本学から因島へとお越しいただいた皆さんは一旦講義室へ…まずは、開会の挨拶です。
南教授から開会のご挨拶 |
パワーポイントによる学科紹介のあと、因島キャンパスの施設見学をしました。天候の悪化が心配されましたが、雨もさほど降らず、キャンパス裏の海岸では、夏の瀬戸の海風を感じてもらいながら、海がすぐ目の前に広がる立地条件を活かした “福山大学・海洋生物科学科ならではの教育と研究内容” について紹介しました。
昼食を終えた後、早速、体験実習へと移りました。
今回のメニューは、こちら…
①フィールド生態環境コース~調査船による海の環境調査実習~
②資源利用育成コース~海産魚類の発育観察実習~
③アクアリウム科学コース~水族館の飼育・展示実習~
それぞれのコースの実習風景を挙げていきます…
まずは、「フィールド生態環境実習」から。
私たちに大いなる恵みを与えてくれる“海洋”を守るためには、“海”をあらゆる角度から調査し、海の環境とそこに生息する生き物の生態を理解しなければなりません。
フィールド生態環境コースでは、調査船に乗って海洋上で環境測定を行い、“海”を知る調査法の基本を体験しました。
調査船に乗って、この海の環境測定をしました!! |
つぎは、「資源利用育成実習」です。
沿岸漁業において増養殖は、振興策として重要な位置を占めています。人工種苗の利活用は増養殖のエンジンで、現在では約40種もの海産魚類が人の手で育てられています。今回は、キャンパス内の飼育施設を見学したあと、「魚類の発育を知る」ために発育過程の観察を体験しました。
飼育中の親魚から産まれたシロギスの受精卵だよっ!! |
仔魚の発育過程をを顕微鏡で観察しました |
もう一つは、「アクアリウム科学実習」です。
「水族館の飼育・展示実習」では、一般公開している附属水族館での活動を中心に、主にアクアリウム科学コースで実施している水槽の水質管理や、学芸員に必要とされる生物の展示解説手法について学習・体験しました。
水族館のバックヤードにて、魚介類飼育水の水質検査中!! |
水族館では、飼育魚類を観察しながら展示解説手法を学びました |
今回も全国からたくさんの皆さまにご参加いただきました。短い時間ではありましたが、福山大学のこと、海洋生物科学科のことをすこしでも多く知っていただく絶好の機会として、われわれスタッフ全員で今回のオープンキャンパスを創らせていただきました。
アンケート調査の結果には、協力学生の一所懸命な姿を称えるうれしい声が数多く寄せられました。「福山大学で学び、日々励んでいる学生の真の姿」を見ていただき、わたしたちが目指している大学像や教育像に共感いただけたことが、われわれ教員にとって何よりの励みとなりました。
ご参加いただきました皆さまには、感謝の気もちでいっぱいです。「どうもありがとうございました」
今夏第2回目の1日オープンキャンパスは、8月21日(日)です。皆さまのご参加を、心よりお待ちいたしております!!
(海洋生物科学科 Kenji♪)
学長から一言:なかなか経験できない、因島キャンパスでのオープンキャンパスの報告でした!!。。。かく言う私も、因島キャンパスのオープンキャンパスは覗いたことがないのです。。。因島に向けて高校生の皆さんを乗せたスクールバスが走っている頃、私は大学全体の説明などを本部のキャンパスでしていま~す。