2016/07/23

心理学科第1回オープンキャンパスの様子 〜「犯罪心理学」から「香りのストレス軽減効果」まで〜

こんにちは。学長室ブログメンバー,心理学科宮崎です。

 7月17日 (日) に福山大学オープンキャンパス (第1回体験入学会) が行われました。本日は体験入学会で開催された心理学科のイベントの様子をお届けします。

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 心理学科のイベントは,教務委員を務める野寺准教授による「学科紹介」からはじまりました。心理学科のカリキュラム教員構成等の基本情報であったり,就職状況や大学院への進学状況などが,野寺准教授から来校者へ詳しく紹介されました。

 そのほかに,国家資格の公認心理師資格についての説明や,早期卒業制度などの福山大学心理学科に特徴的な教育システムの紹介もありました。来校した高校生は,メモをとり,真剣に野寺准教授の話に聞き入っていました。


 次に,私 (宮崎) が「幸せになるための方法」という (あやしげな) タイトルで模擬授業を行いました。笑顔をつくること腕を上にあげることで,現在ないし直近の物事をポジティブにとらえるようになることであったり,昔の写真 (たとえば大学の卒業アルバム) の中で笑顔をみせている人は,今現在しあわせな結婚生活を送っている (離婚してない) 可能性が高いこと幸福感が高いこと,満面の笑みを選手名鑑の中で浮かべているプロ野球選手ほど長生きすることなどなど,心理学の領域でこれまで報告されてきた笑顔・笑うことがもたらす良い効果について,合計で20ほどの研究を紹介しました。


 来校者と一緒にランチをすませた後,犯罪心理学研究室 (「犯罪心理学を学ぶーウソ発見器と対決!ー」) と地域臨床心理学研究室 (「香りのストレス軽減効果を実感してみよう」) の研究室紹介が行われました。

 犯罪心理学研究室では平教授と大学院生の植田さんから,犯罪心理学研究室の活動 (PACE福山支部・少年サポートルームふくやま) 紹介が行われました。犯罪心理学研究室では,子どもが犯罪被害にあわないために,子ども自身が危険な場所を予測し,回避する能力を身につけることを目的に,学生ボランティアを指導者として「地域安全マップ作り」の取り組みを進めています。植田さんから来校者に対して,その取り組みの様子が詳しく紹介されました。あわせて,植田さんと河相さん (学部3年生) とで,虚偽検出のデモンストレーションが披露されました。



 地域臨床心理学研究室では,日下部教授・植木さん (学部4年生) ・藤田さん (学部4年生)・川原さん (学部3年生) により,ストレス対処方法に関する体験学習が行われました。心理学ではストレスを軽減するための様々な方法があります。そのうちのひとつ,香りによるストレス軽減効果について,来校者にさまざまな香りを提示しつつ (その香りに付随する効果などの説明も含めて) 紹介が行われました。


 そのほか,大学院生の植田さんと皿田さんから,福山大学の学生生活や大学院生生活の体験談について発表がありました。植田さんは平教授のもとで虚偽検出について,皿田さんは野寺准教授のもとで高齢者に対する偏見の問題について,研究を進めています。


 午前から午後にかけてみっちりとスケジュールが組まれていましたが,来校者は終始楽しそうな様子でイベントに参加していました。


 次回のオープンキャンパスは,8月21日の体験入学会です (9月3日にもあります) 。山崎准教授による模擬授業 (「身の回りの心理学」) や発達心理学研究室 (主宰: 赤澤教授) の紹介,認知心理学研究室 (主宰: 宮崎) の紹介など幾つかのイベントを予定しています。8月21日に皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

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学長から一言:心理学は日常生活に直結していて、とても興味深い学問ですねッ!!!笑顔の効用については、学長短信No.27, No.28にもありますよッ!