情報工学科の中道准教授から,「HCGシンポジウム2016」の参加報告が届きましたので,ご紹介いたします.
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12/7(水)から12/9(金)にかけて高知市文化プラザかるぽーとにて開催された「HCGシンポジウム2016」で多数の情報工学科の学生が発表しました.HCGシンポジウムは,電子情報通信学会HCG(ヒューマンコミュニケーショングループ)に属する各研究会はもとより,その他の研究分野との横断的かつ濃密な交流の促進を目的として開催されています.全ての口頭発表者に対してインタラクティブ発表枠が設けられており,幅広い分野の参加者同士でディスカッションを行うことができます.
当研究室の学生らは,外部研究者からの多様な意見を得ることで,より多面的な観点でバランスのとれた修論・卒論の執筆ができるようになることを目的に,本シンポジウムに参加しました.以下に発表内容の一部を紹介させていただきます.
4年次生の川野さんは「行動分析におけるペアテスティング手法による補完効果」という題目で,参加者と評価者が2 人1 組のペアとなって参加者の評価結果の記録と確認を行うペアテスティング手法を提案しています.この手法は,工学部が文部科学省より委託を受けている 「学校施設の防災力強化プロジェクト(H28)」でも利用されています.
川野さんのプレゼンテーション
川野さんのインタラクティブ発表
4年次生の浜さんは「インタラクティブコンテンツ利用モデルによる口頭説明場面の抽出」という題目で,インタラクティブコンテンツ利用時で説明者による口頭説明が必要な場面において,適切な説明場面の作成を支援する手法を提案しています.
浜さんのプレゼンテーション
浜さんのインタラクティブ発表
大学院1年の天早さんは「大画面に対する仮想タッチパネルシステムの提案」という題目で,大画面に対して,タブレットのような操作を可能とするシステムを提案しています.
天早さんのプレゼンテーション
天早さんのインタラクティブ発表
大学院1年の杉原さんは「協調学習のためのスマートインタラクション講義環境の提案」という題目で,複数の大画面ディスプレイを配置したアクティブラーニング環境における指導支援のシステムを提案しています.
杉原さんのプレゼンテーション
杉原さんのインタラクティブ発表
杉原さんのインタラクティブ発表(ポスター)
杉原さんのインタラクティブ発表(ポスター)を見ると付箋がたくさん貼られています.これは,いただいたご意見をその場でメモして関係したところに貼っています.これでさらに新たなご意見をいただき,研究のアイデアが広がっていきます.
その後,私中道は情報処理学会四国支部講演会にて「イノベーションに向けてのUXデザイン」について,以下のような内容の講演を行いました.
<概要>
さまざまな業界においてソリューションからイノベーションへの発展が求められています.そのアイデアやサービスはどこから生まれ,創られるのでしょうか? 今回は,サービスを創るための取り組みとして「UXデザイン」に着目し,企業での適用事例や大学での取り組みについて紹介いたします.最後は,皆さんにUXデザインの一部を体験し,サービスを検討してもらいたいと思います.
中道による講演
中道による講演
通常のプレゼンテーションだけでなく,デモ発表もあり,非常に盛りだくさんのシンポジウムでしたが,そのぶん数多くのコメントもいただき,今後の発展が期待できそうです.発表した学生の皆さん,お疲れさまでした.
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学長から一言:卒論や修士論文をゼミ室内に閉じてしまわないで、作成過程からこうして外部の人、他領域の人に開いて様々な意見をもらい、改善していく。。。というプロセスはすばらしいアクティブ・ラーニングですね!!!