2016/12/01

スマートシステム学科による地場産フェア展示!

 こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバーの伍賀です。

    2016年11月19日(土)・20日(日)にエフピコRim ものづくり交流館で開催された「じばさんフェア2016~地場産業とデザインを楽しむ~」にスマートシステム学科が出展しました。こちらの記事では情報工学科の出展が紹介されておりますが、私たち、スマートシステム学科の出展報告も遅ればせながら行いたいと思います。

 さて、福山駅南口を出て徒歩数分、エフピコRimの入り口にはこのような液晶画面の掲示がされていました。過去のじばさんフェアは、ローズアリーナで開催されたこともあったのですが、駅から近い開催場所でとても参加しやすくなりました。

 
 エフピコRim7階のスマートシステム学科の展示ブースでは、ブースのレイアウトにもひと工夫。パネル展示の間にスクリーンを2枚入れ、プロジェクタから、プロモーション映像や実験映像を投影しました。実は、直前までレイアウトが決まらずに四苦八苦していたのですが、何とかぎりぎりで間に合いました(汗)。

 ブース設営と展示説明は、びしっとスーツで決めた4年次生2名と、3年次生2名が、主に担当してくれました。

会場にはスクリーン、展示パネルとロボットを持ち込みました。初日の様子です。

 では、展示内容をご紹介。今回は「未来が見えるスマートシステム」をテーマに、学科のプロジェクト研究を中心に展示しました。

 まず、1つめは、関田隆一准教授をプロジェクトリーダとして、香川直己教授田中聰准教授伍賀正典准教授(私)が進めているプロジェクト研究「小型人工衛星プロジェクト」です。このプロジェクトでは、プロジェクトを説明するプロモーションビデオの投影に加えて、香川教授が担当する土砂崩れ予測センシングの研究のパネル展示、田中准教授が開発している6足昆虫ロボットの研究もビデオで紹介しました。もちろん、この研究のサブテーマの1つとして私が従事している「群ロボット」の研究紹介もしました。

 このプロジェクトの計画が高く評価され、「衛星ミッションアイデアコンテスト世界大会」のファイナリストに選ばれたことは、このブログでもご紹介しましたが、この度はファイナリストの「証の盾」と共に、その計画内容をご紹介しました。

小型人工衛星プロジェクトの「衛星ミッションアイデアコンテスト世界大会」報告

 2つめは、福山市からの委託を受け、沖俊任准教授が中心となり進めている「無連結電気無軌道トラムカーの開発」です。この研究テーマの展示もひと工夫。会場に持ち込んだ車椅子タイプの走行体(かるがも)の実験の様子のプロジェクションに加えて、走行イメージを表す小型の二輪ロボットのデモも行いました。この二輪ロボットは子どもからお年寄りまで世代を超えての人気ぶりで、このロボットがアイキャッチになり、多くの方が足を止めて下さり、無連結電気無軌道トラムカーの研究成果を見て下さいました。「未来が楽しみ」と好評でした。

トラムカーは追従動作するロボット「カルガモくん」の発展形です

カルガモの動きは子供からお年寄りまで惹きつけます
 
 そして、3つ目が仲嶋一教授をプロジェクトリーダとして、三谷康夫教授、香川直己教授、田中聡准教授、伍賀正典准教授(再び私)、そして、福山平成大学看護学科が行っている「プライベート音空間の生成により看護・介護を支援するスマートベッドシステムに関する研究」を紹介しました。この研究は御器谷科学技術財団の研究開発助成にも採択されており、また、JSTの新技術説明会でも発表した、期待のテーマです。

 このベッドシステムは、横になっている人の耳元でだけ聞こえる音場制限スピーカと特定位置から発する音のみを選択的に増幅する音源特定マイクが装備されています。実際の展示では、スピーカからの距離と方向によって、異なった音が聞こえるパラメトリックスピーカアレイの体験が、来場者を驚かせていました。この展示も大人気で、「早く実現して!」の声も多く耳にしました。

マイクによる音声認識
パラメトリックスピーカ(画面右)を解説する仲嶋教授。不思議な音に来場者はびっくりです


 さらに、この夏に2年次生の花見堂君と私が参加したドイツ ライプチヒでの「レスキューロボット・ロボカップレスキュー世界大会」の紹介もさせていただきました。結構盛りだくさんですね

 今回、福山大学からは情報工学科とスマートシステム学科の展示が主でしたが、福山平成大学からは、こども学科とスマートベッドの開発で協働している看護学科が出展し血圧検査の実施がありました。福山大学・福山平成大学ともに熱意のある学生さんの活躍する姿を見られました。

 福山平成大学看護学科の展示


 じばさんフェアは福山地域の産学の交流の場でもあり、地場産業の方のユニークな取り組みを見たり、研究開発の相談があったりと非常に活気がありました。昨今の流行は、「3Dプリンター」で、会場でも複数の教育機関や企業さんが3Dプリンターのデモンストレーションを行っていました。私の研究室でも3Dプリンタ―を研究試作に活用しており、共同研究ができるかも・・・? と期待しています。

 オリジナルの3Dプリンター

 また、エフピコRimの9F屋上階では、ダンスステージ、即売会や地元の名産品のお店が出展しており、賑わっていました。地元B級グルメも種類がたくさん、2日間では食べきれない程だったので、来年も楽しみですね!

地元特産品、B級グルメも多数出展
 尾道ラーメンも大人気でした


 「じばさんフェア」では、地元企業の方の出展や展示も多数あり、今回も企業の方や他機関の方に、スマートシステム学科を知ってもらい、研究成果を通じて実力を知って頂く良い機会となりました。

 機会があることによって、毎年新しいつながりができます。今年も、著名なデザイナーの方が関心を持って下さったり、また、同じくブースを出している企業や機関の方との交流から、早速大学へご来訪頂ける約束ができたりとか、またまた新しい発展が期待できそうです。

 最後に・・・説明を担当してくれた学生、工学部の学生はやはり基本シャイなので、初めは傍から見ているとこちらがドキドキして落ち着かなかったのですが、2日目も終盤に入ると堂に入った説明ぶりを発揮してくれていて、実に頼もしかったです。


学長から一言:いやいや、スマートシステム学科、おもしろいですねー、力はいっていますね-。。。私が入院したら仲嶋教授開発のスマートベットのお世話になろっと!!!ひ孫が生まれたら、沖准教授開発のスマートベビーカーを使おっと!!!