2015/05/05

メディア情報文化学科新任<中嶋健明教授の紹介>と<メディア・映像>について

こんにちは。学長室ブログメンバー、メディア情報文化学科の安田です。

今回はこの春より学科に教員に加わった中嶋健明教授の紹介を。

中嶋教授、実は昨年度までも,非常勤で3DCGの授業をメディア情報文化学科や情報工学科で担当しておられますので 、ご存知の方も多いかもしれません。4月からは専任の教員として学科の一員に。




中嶋教授は、私の出身大学の大先輩でもあるのですが、福山大学に来られる前は広島市立大学の芸術学部で教育・研究に携わっておられました。失われる前の広島中心市街を3DCGで再現するプロジェクトは多くの媒体で紹介され、ごらんになった方おられるのではないでしょうか。昨年、一昨年からは本学の授業でも松永駅前や鞆の浦のCGによる再現を、学生とともに行っておられます。




他にも、2009年の<ダマー映画祭inヒロシマ>で上映された監督作品“I’ll Be Home by X’mas”では、どこの土地ともわからないような、しかしとても今の現実を彷彿とさせるような世界での戦闘と、そして日常に関わる一瞬を切り取ったようなリアルな短編映画も制作しています。ここでも3DCGを駆使して、前任の大学の施設で多くを撮影・合成・編集。私も一度見たのですが、あとになってお話を聞くまでCGと気づきもしなかったところがたくさんありました。


どこがCGか、わかりますか?


ここまで書いてくると、CGというキーワードが何度も登場、さもコンピューターの世界の住人なのでは?という感じを受けるかもしれませんが、中嶋教授は徹底して「ものを作る人」です(と私は思っています!)。頭の中にイメージしたものを実際に作っていく、ということに多くの(すべての?)エネルギーが注がれていて、それがバーチャルでも実際に手に取れるものでも、我々が「体験できる」もの、ということには大きな違いはないということを感じさせてくれます。そして実は、現実世界での作品もたくさんあります。ジュエリーデザインの世界では数々の受賞歴があり、中でもイタリア/ヴィチェンザで開催された金のジュエリーデザインのコンテストで、世界のトップ・ファ イナリストに選ばれ「Gold Virtuosi(金の巨匠賞)」を授与され、授賞式や晩餐会、ファッションショーに招待されました。その時の様子が以下の写真です。映像作品と合わせて、みなさんもこれらの作品をご覧になる機会が増えていくと思います。



最近のトピックとしては、JA安芸や中国システム機器と共同で研究中の「バーチャル祭壇」があるとのこと。実はお葬式の祭壇やお花、というのはかなり大きなお金が掛かったり、使い捨てのものも多いなどいろいろな悩ましい状況があるのですが、これが実現していくとそういった問題が無くなる…だけでなく、宗派に合わせた演出や、故人のストーリーを上映し人柄をより伝えるような魅力的な(といってよいのかはわかりませんが)葬祭の可能性もひろがっていくのではないかということです。こちらも近々メディアへの登場の機会もありそうです。


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さて、中嶋教授も加わったメディア情報文化学科ですが、既に大学サイトでの告知も始まっているように、平成28年度から「メディア・映像学科」へと学科名称が変更されます(平成28年度学科名称の変更を文部科学省に届出済)。学科の教育内容が変わるわけではなく(「情報」や「文化」を忘れるということは一切ありません!)、現在の学科の内容をお伝えできることばとして「映像」という単語を選んだといえるかもしれません。映像ということばには、いわゆる映像作品だけでなく、眼に飛び込んでくる映像ービジュアル・コミュニケーションということや、視覚文化に関わる学びということも込められています。こちらの学科長メッセージにもあるように、メディアそのものとメディアでの表現の分野で、地元に新しい変化を起こしていくメディア・映像学科として、新しく進んでいきます。

学生作のロゴです


 中嶋教授もそんな<メディア・映像学科>の中心のひとりとして大活躍してくれるはずですが、今在籍している学生たちの活動も紹介しておきたいと思います。まずは下の写真。


後ろの壁に貼られたポスターが・!


これは今年の始めに東京ビッグサイトで開催された、地域資源を活用した商品の見本市の一コマなのですが、鞆の保命酒をプロモーションするブースに掲示されたのは現4年生の二川芳美さんの作品です。もっと早く紹介したかったのですがタイミングを逸し…すみません! 昨年の鞆の浦での展示の際に制作したポスターが注目されて、4社ある保命酒を鞆の風景とともにアピールする新たなポスターを依頼され制作しました(ちなみにこの記事トップのポートレイトも彼女の撮影)。そして、上にも登場した学科名称変更のロゴマークも学生作、こちらは4年生の井上めぐみさんの作品です。彼女は昨年度、鞆の浦のバス停デザインにも携わっています。ムービーやアニメーション、CGも大切なのですが、こういった写真、グラフィックデザインといった制作活動も、「メディア」や「映像」に関わる重要な活動です。学科では今後もよりいっそう進めていきます。どうぞご期待ください。


学長から一言:「Gold Virtuosi(金の巨匠賞)」授賞のときの中嶋教授の正装姿、かっこい~い。。。いつものポロシャツ・ジーパン姿もいいけど。。。メディア・映像学科への進化、深化、新化に期待いっぱい!!!