2016/02/27

スマートシステム学科関田准教授による超小型人工衛星システム勉強会 -産学連携ー

こんにちは、工学部スマートシステム学科ブログメンバーのMGです。

今回は、2月22日に行なわれました「将来の衛星を活用するシステムの技術課題とビジネス展開についての勉強会」の報告です。
この勉強会は、当学科の関田准教授によって企画され、福山大学からは私も含めスマートシステム学科の香川教授、田中准教授、沖准教授の5人の教員が参加し、超小型衛星システムの技術課題についてのプレゼンを行いました。以前ブログで ひろしま産業振興機構マッチングフォーラム をご紹介しましたが、今回は、地元に縁のある企業、シャープ株式会社,株式会社ユーホー,株式会社御幸鉄工所,福山観光株式会社,NPO法人ひとまちスタジオ,また,東京の衛星技術支援をされている株式会社プラネットより,参加していただき当学科の進める衛星関連研究に関しての意見交換と勉強会を行うというのが趣旨です.


場所は,福山駅北口からすぐの宮地茂記念館です.出席は十数人とこじんまりとしていますが,産学連携の密度の高い勉強会と言えるでしょう.



発表内容は,「衛星活用土砂崩れ予測システム システム計画・今後の課題」(関田准教授)から始まり、衛星と連携する地上局ネットワークセンサの意義と構築方法のプレゼンが中心です。地上側のエナジーハーべスティングに関する研究(田中准教授)、ネットワークセンサの移動駆動系に関する研究(沖准教授)、土砂崩れ災害のための土中メタンガスのレーザーセンシングの研究(香川教授)が発表され、私もネットワーク構築法と群ロボットの研究のプレゼンを行いました.

この勉強会に関する教員側の感想ですが、
「衛星と地上センサーネットワークロボットについて我々と共に活動していただける企業が一同に会してこれからの計画と技術課題について共通認識を得られた意義は大きい.今後は,大学と企業双方で情報交換・討議を行いながら設計・検討を進めることで,概念設計を終了させ,試作試験を伴う基本設計段階に1日でも早く進むことが必要」(幹事の関田准教授)

「企業の方に、面白がっていただき、ここまで詳細に検討されているならばと、実機に近い試作の協力の申し出もありました。1年間、4年生、大学院生と共に研究してきた成果が、このようなお言葉で評価されるのも大変嬉しいものです。俄然ファイトが湧いてきました。」(香川教授)

「産業人の方の「ビジネスになるかどうか」 という感覚の鋭さを感じました。 同時に、3ヶ月で製品化をするような短TAT(Turn Around Time)が要求される産業界の厳しさも感じました。」(田中准教授)

産業界の意見を直接いただけるこのような集まりは非常に貴重です.
勉強会の後、懇親会もあったのですが、そこでも企業の方の様々な意見(というか本音)を伺うことができました。企業の方々からは,「大学は企業にはできないような「面白い」「突飛な」「ぶっとんだ」  研究をされることを期待します」 という意見をいただきました。

福山大学は総合大学としては大きい方ではありませんが、地域社会との垣根を下げて、産学官連携が形式だけにとどまらずにプロジェクトを進めて行けるようにしなければならないとの思いを強くしました。


学長から一言:この研究プロジェクトには、大学としてもとても期待しています。。。成功すれば、地域にとってもとても価値あるものとなりますし、プロジェクト遂行過程で面白い産物が次々と生まれてくるのではないかと期待しています!!!