2016/02/17

「びんご建築女子」OGが設計を担当した建物を見学  —古民家が現代アートの美術館に変身!

こんにちは、学長室ブログメンバーのSです。

 建築学科が取り組んでいる女子キャリア教育プロジェクト「びんご建築女子」の活動の続報です。このプロジェクトは、学内で実施する「OGによるキャリア講演会」と、学外に出かけて建築体験をする「建築見学会」という二本の柱で構成されています。

 学内で実施する「OGによるキャリア講演会」につきましては、既に4回分のレポート(第一回目第二回目第三回目第四回目)をお届けしています。

 もう一本の柱である 「建築見学会」につきましては、「犬島建築見学」と「光のショールームと重要文化財見学」をお届けしていますが、その第三弾として、古民家を美術館に改修したプロジェクトの見学についてのレポートが届きましたのでご報告させて頂きます。
 
 今回のレポートを担当してくれましたのは、1年の河田さんと前野さんです。それでは、よろしくお願いします。

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 「びんご建築女子」運営メンバーの建築学科1年の河田陽依菜と前野夏希です。

 私達は、1月30日に福山市新市の「信岡フラットミュージアム」へいきました!そこは、キャリア講演会の第1回にきてくださった岡田典子さんが、設計を担当した「古民家を改修した美術館」です。


 今回の目的は、キャリア講演会の講師が設計する建築現場を見学し、仕事の実際を学び、それぞれのキャリアデザインに役立てるという目的でした。

 オーナーの方のご好意で国指定の重要文化財の民家の,、普段は見せない母屋や裏側を見せてくださるということで、行く前からすごくワクワクでした!

国の重要文化財に指定されている立派な住宅です。この入り口の長屋門が今回改修されて美術館になりました。

 入り口の門をくぐると、そこは映画に出てくるような歴史を感じる建物が並んでおりながらも、近代的なバーコードがたくさん吊るしてあったり、なんとも不思議な雰囲気の空間でした。

どきどきしながら長屋門をくぐってなかに入ります。

 まず始めに、岡田さんに説明していただきながら、民家の周りを見学しました。いまはめったに見ることがない、お風呂の釜があったり、変わった壁を間近でみれたり、私たちが今まで触れたことがなかったような新鮮なものばかりですごく楽しんで見学しました。

岡田さんが写真をつかって説明されている様子

 その後は、カフェがある建物の中を見学しました。そこは昔懐かしい雰囲気を残しながらも、綺麗でおしゃれな空間でした。

長屋門のなかは現代的な空間に変身していました!

カフェ空間の様子。この後、オーナー様のご好意でおいしいコーヒーをご馳走になりました


 天井をみると太くぐにゃりと曲がった梁があり、壁を見ると濃い茶色の形がまっすぐでない柱がありました。濃い茶色の柱は改修前の柱であり、ほとんど残しており、足りないところに新しい柱を足しているそうです。ほかにもできる限り前のものを残し、昔の雰囲気を大切にしており、とても素敵でした。


黒い柱は残している昔の柱、白い柱は追加したもの。バランスが美しい・・・

2階の展示室の様子。曲がった梁は昔のままです。
茶室の入り口。古い部分を残しながらモダンになっていて見事なデザイン。

 その後はスライドをみながら、古民家を再生しこの建物になるまでの過程を説明していただきました。どれが残せるものか判断したりするのはとても大変そうでした。

この建物の改修前の様子を改修後の部屋で見ると過去と今がつながって不思議な感覚です

 最後に図面を見せていただきました。私たちが苦労している、線の引き分けがきっちりと出来ていて、私たちもこれからまだまだ練習しないといけないと改めて思いました。

岡田さんの図面はすごい!図面を現場でみることができ、勉強になりました。

 今回の見学で、今まで見たことがないようなものをたくさん見せていただき、たくさん学ぶことができました。これからも、建物をたくさん実際にみて、設計製図の参考にしていきたいとおもいます!

 このような機会をもうけて下さった、先生方、岡田さんとオーナーの方に本当に感謝です!!

2階展示室で記念撮影。天井からぶら下がっているアクリルのキューブは現代アート作品です!


学長から一言:「古いものが、古さを残して生かして新鮮」を実感できて、すばらしい体験でしたね!!!。。。学生の皆さんも、こんなことが早くできるようになりたいですね!!