2016/02/15

「道の駅シリーズ」 道の駅のネットワーク化!!

こんにちは、学長室ブログメンバーの社会連携センター 中村です。

 今回は道の駅のネットワーク化についてのブログです。この道の駅についてのブログは連載することにしていますので「道の駅シリーズ」としました。

 この道の駅のネットワーク化は、福山市より福山大学へ福山大学社会連携センターを通して依頼された道の駅等に関する調査研究によるもので、備後圏域内にある道の駅等の連携を通じて地域の活性化につなげる仕組みの構築を目指すものです。
 この調査研究の依頼の統括を、マネジメントの研究をしている工学部スマートシステム工学科の関田准教授に引き受けて頂きました。ちなみに関田准教授の前職は、人類にとって壮大な夢である宇宙開発を行う宇宙航空研究開発機構JAXAです。
 関田准教授はスマートシステム工学科が取り組んでいる研究プロジェクト「小型人工衛星と高機能センサ群を用いた センサネットワークによる土砂災害予測システムの研究」に関するプロジェクトリーダーです。

 まずは、道の駅についての説明をします。
 最近、備後圏域でも道の駅が多くみられるようになりました。この道の駅は、地域の創意工夫により道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設で、1993年4月22日から2015年11月5日において1,079駅が国土交通省(旧建設省)へ登録されています。
 最近では2015年5月23日に世羅町へ道の駅がオープンしましたので、備後圏域の道の駅は7箇所となりました。



 2017年春には府中市にも府中天満屋に隣接して道の駅がオープン予定です。道の駅は、単なる休憩施設ではなく、旅の目的地に含まれたりしますので、地域振興の拠点としての役割が期待されています。

 調査研究の対象施設は、備後圏域の7箇所の道の駅と1箇所の産直市場の8箇所です。



 今回の道の駅シリーズは、2月13日に行われた調査研究の事前説明会の模様です。それでは、報告します。

 調査業務の責任者の関田准教授より説明がありました。



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 調査研究の手順は、3つのステップになります。
 第1ステップでは、調査員が8箇所の道の駅等に出向いて、来店客から現状やニーズに関するアンケート調査を行います。
 第2ステップでは、そのアンケート内容を分析して、連携化によって周遊性が高まる方策などの検討会を行い、最も良いと思われる方策を決定します。
 第3ステップでは、その決定した方策を試行するというものです。

 第1ステップから第3ステップの調査や試行および検討会などでは、様々の学部から延べ114名の学生が参加してくれます。
 学生の参加日数は、第1ステップのアンケート調査が2日間、第2ステップの方策の検討会が1日、第3ステップの方策の試行が2日間です。

 関田准教授は、第3ステップの試行で効果を確認するとともに、地域を活性化する仕組みの構築へつながる方策の提案をまとめて福山市に報告することになります。

事前説明会には、調査研究の道の駅等は8箇所ですから、その8箇所の道の駅等へ約3名ずつ配属される調査員の学生と引率の先生に集まっていただきました。
 集まって頂いた場所は、今年度、文部科学省の補助金を使って改装し、綺麗で使いやすくなった7号館2階のプロジェクトラウンジです。
 
 学生に配布された物品はアンケート用紙、記入用のボード、名札、ボールペンとアンケートを受けて頂いた方にお礼として配布するマスクです。配布品や数量に漏れがないかをチェックします。先生への配布物は書類入れ、予備のアンケート用紙、ホッチキス、ポストイットです。 



 調査に参加する学生および引率教員の移動手段をレンタカーにしましたので、集合場所は福山駅にある駅レンタカー福山営業所です。また、集合時間は少々早く午前7時です。これは朝市に生鮮食品を販売するピークが8時頃になる道の駅があるためです。朝が早く眠いと思いますが頑張ってもらいます。くれぐれも遅刻をしないように!!

 各道の駅等でのアンケート調査では108の質問をします。アンケート内容はいたってシンプルで直感的に答えられますので、1人当たり7~8分程度で終わると思います。このアンケートを1人の学生が1時間に3人の来客者に対して行うことを目標とします。アンケートは年齢構成や性別などについて、なるべく様々な方に答えて頂くようにします。

 来客者へのアンケート調査のタイミングは、買い物を済まされそうな頃合いです。
 各道の駅等の駅長さんには、事前に福山大学に集まっていただいて駅長会議を開催したとき、調査研究の実施に協力して頂けるようにお願いしています。また、調査研究で活性化につながる仕組みが構築できればと期待もされています。

 このアンケートを平日と休日の2日間行います。2日目のアンケートは1日目と同じ要領ですので、手馴れてくると思います。

 持ち帰ったアンケート調査から、調査を行った学生の意見をもとに各道の駅等の連携化によって周遊性が高まる方策をメカニカル発想法によるグループ討議で2~3例ほど決めてもらいます。

 周遊性の高まる方策が2~3例ほど決まったら、その方策から各道の駅等の駅長に試行できるものを選んで頂きます。選んでいただいた方策をアンケート調査を担当した各道の駅等で学生に試行してもらいます。

 その方策の試行によって効果を確認するとともに、その方策が地域活性化につながる仕組みの構築につながるかどうかを検討することになります。
 
 それぞれの各道の駅等へは、アンケート調査で2/17(水)、2/21(日)に行きます。また、方策の試行でも3/13(日)、3/14(月)に行きます。

 調査している学生をお見かけされましたら、早朝から寒い中での調査ですので、声を掛けてやって下さい。励みになると思います。
 よろしくお願いします。


学長から一言:このプロジェクトは、福山市が中心になって取り組んでいる6市2町からなる備後圏域活性化の平成28年度連携事業の目玉の一つです。。。関田准教授のJAXA仕込みのマネジメント手法が福山大学超小型衛星研究プロジェクトと共に生かされそうで、期待が膨らみますね!!!学生の皆さん、すばらしいアクティブ・ラーニングの機会です。。。がんばって!!!