2013/09/09

バリ島研修旅行

学長室ブログスタッフのHAです。

8月25日~9月2日までの9日間、経済学部海外研修旅行で学生9名と一緒にインドネシアのバリ島へ行ってきました。

今回の研修旅行の目的は主に3つありました。第1にインドネシアの大学生と交流し、共通の問題意識のもとでディスカッションをすること。第2にバリ島の大学生とのディスカッションと環境ボランティアを通じて、地球環境について深く考えること。そして最後にバリ島の文化を学び、バリの人たちと触れ合うことで異文化理解を深めること、です。

バリ島の民族音楽ガムランのレッスン

実質7日間の研修でしたが、ここですべてを紹介することはできませんので、今回の研修旅行のメイン・イベントのサラスワティ外国語大学との交流会について紹介させていただきます。

サラスワティ外国語大学はデンパサールにあり、日本語学科と英語学科を有する学生数約1,000人の大学で、日本語学科では約300人の学生が学んでいます。今回は日本語学科の3年生の学生を中心に交流しました。

サラスワティ外国語大学の学長と
 

交流会では、まずはじめに福山大学の学生が「よさこいソーラン」を踊って盛り上げました。夏休みに入ってからしっかり練習しただけあって、ばっちり決まって大喝采を浴びていました。

ソーラン!前日の真夜中まで練習していました!

続いてサラスワティの学生による日本語演劇とバリ島を紹介するプレゼンテーションがありました。特に演劇は日本語もとても上手で素晴らしかったです。

日本語ドラマ「夢で人生が変わった」

バリ島には多くの日本人の方々が暮らしています。そうした日本人の方々とインドネシア人の合唱グループ「ラグラグ会」の皆さんによる合唱も披露していただきました。バリで旅行会社を経営する方や、音楽家として活動される方など、日本から遠く離れたバリ島で暮らす方々とお話しすることができて、私自身刺激を受けました。

堂々とした福山大学学生のプレゼンテーション

後半のディスカッションの部では、「地球温暖化」をテーマにグループディスカッションを行いました。まずはじめに福山大学の学生が「地球温暖化と日本における現状と対策」についてプレゼンテーションをしたのち、40名のサラスワティの学生と福山大学の9名の学生が5つのグループに分かれてディスカッションを行いました。また、ラグラグ会の皆さんにも、学生時代に戻ってディスカッションに加わっていただきました。

各グループが「地球温暖化」の中でトピックを決め、グループの提言をまとめ、発表するというものです。言葉の問題もあり、各グループのリーダーは自然に福山大学の学生になりました。日本語、英語、インドネシア語が飛び交うディスカッションは想像以上に盛り上がりました。

予想以上に白熱したディスカッション

各グループからは「バリではいまだに家庭でゴミを燃やしている。このゴミ対策をどうすればいいか」や「世界的な温室効果ガス排出量削減のためにできることは」などのトピックが出され、積極的に意見を交換していました。

発表ではサラスワティの学生と福山大学の学生がペアで発表しました。「バリ島の伝統的な行事ニュピ(バリヒンズーのお正月で、人々は一切外に出ることを禁じられる)を世界中で行ってはどうかなど、常識にとらわれないユニークな提言もありました。

ペアでの発表。しっかりできました。

私にとって今回は2回目のバリ島訪問でした。「神々の住む島」と呼ばれるバリ島はその神秘的な魅力と人々の温かさからもう一度訪れたいと思っていました。バリ島は人、車やバイクであふれ、20年前とは大きく様変わりしていました。しかし、その神秘的な部分と人々の温かさはそのままで心地よいままでした。

交流会でもサラスワティ外国語大学の先生方やスタッフの皆さん、学生さんの心温まる歓迎を受け、私たちは本当に感激しました。

楽しい時間はあっという間に過ぎました。

今回研修旅行に参加した学生たちは、口をそろえてまたバリに戻りたいといっています。一日という短い時間でしたが、現地の学生とディスカッションをする中で、お互いに理解しあい、友情がうまれました。

彼らが次にどんな形でバリ島を訪れるかはわかりませんが、その時にはバリ島に大切な友達がいるということです。それはとても素敵なことですね。


学長から一言:英語を共通語として研修する中で、地元大学の学生と交流もするという、この経済学部(国際経済学科が中心)の海外研修、実り多いものになったようですね!