2013/09/09

本島まちづくりボランティア



学長ブログスタッフのYMです。

8月末に、瀬戸内海にある本島(ほんじま)に学生(3、4年生)と一緒に「まちづくりボランティア」に行ってきました。ここ本島との繋がりは3年前に遡ります。本島出身の建築家の先生の紹介で、既に空き家となって久しい住宅をアートスペースに再生させるプロジェクトが始まりました。その試みは現在も進行中で、今年10月からの「瀬戸内国際芸術祭」にも参加することになっています。今回はそれとは別件で、地元の方々からの要請で、小阪地区の神社の鳥居のペンキの塗り直しをするために伺いました。1泊2日の海水浴付きということで、学生は「夏合宿」のノリでワクワクです。
早速地元の方々にご挨拶して冷たい缶ジュースを御馳走になり、道具を揃えていざ現場へ。
さて、塗り直す鳥居は1基の高さ2.5メートルほどの軽やかなもの。と言えば「大したことない」と思われるかもしれませんが、神社本殿は山の中腹の磐座にあります。山道に入り、参道をすすみながら、学生は「え〜っ!」。

そこへ至る急峻な参道は両側が草ぼうぼう。その中で総数30基の鳥居が列をなして並ぶのです。有名な京都の伏見稲荷の鳥居群を思わせるような息をのむ景観。「これ、塗るんですか?」。

確かに、高齢化の進む地区の方々でこの作業をするのは不可能に近いことでしょう。自分たちの若い力が期待されていることは学生にもよく分かったのか、「やったろうじゃん」と気合いを入れて作業が始まりました。

山中とはいえ炎天下。吹き出す汗を拭いつつ、熱中症対策として地元の方に用意していただいた「塩アメ」を舐めなめ、ヤブ蚊にかまれながら、だんだんと口数が少なくなっていきます・・・
午前中はあまりはかどらず、一同「終わるのかな・・・」と心配になりましたが、要領を掴んでくると作業はかなりスピードアップ。
作業途中、先述のアートプロジェクトのスタッフの方々が応援(純粋に応援)に来られ、冷た〜いジュースの差し入れ。しばし休憩。生き返る!
夕方までには何とかすべての鳥居が塗り上がりました。
それから海水浴&島の散策へ。そして夜は地元の方々と一緒に瀬戸内の海の幸を肴に乾杯!
これで疲れも吹き飛ぶところが・・・若さ!
雑魚寝とはいえクーラー付きの高待遇!とあって皆ぐっすり休めました。朝は早起きして朝日の昇る瀬戸大橋をパチリ。
2日目は鳥居の柱に寄贈者の文字入れ作業。塗り直し前に書かれていた寄贈者の一覧は事前調査の段階でデータ化していましたが、実はこれも歴史的な記録となり得るもので、地元の方々に喜ばれました。
当初は途方に暮れて「3日目も作業できる人はいるか?」等と心配していましたが、無事2日間の作業ですべての塗り直しを終えることができました。地元の方々にも本当に喜んでもらいました。島の方々との地道なこうした交流が、互いの信頼感の深まりと未来への期待に繫がっていくことを願っています。

皆さん、お疲れさまでした!


学長から一言:いや~、お疲れ様でした! でも、すばらしい夏休みの一コマでしたね! で、単純な疑問が一つ。。。一回塗り替えると、何年持つの?