2016/02/25

広島県警察と福山大学における交通安全教育等に関する共同研究協議会


こんにちは機械システム工学科のKです。

福山大学で、「広島県警察と福山大学における交通安全教育等に関する共同研究協議会」が平成28年2月19日に福山大学工学部2・3・4号館1階の社会安全工学教育・研究室で開催されました。

この共同研究は、機械システム工学科の、内田教授と関根准教授が広島県警と共同研究を実施しているものです。


この協議会には、広島県警察本部より土井交通部参事官兼交通企画課長をはじめ、4名が、また、安佐北警察署、福山西警察署、福山東警察署、福山北警察署、三原警察署、尾道警察署、因島警察署、府中警察署から、交通課長等の皆様にお集まりいただき、本学からは、冨士副学長をはじめ、機械システム工学科情報工学科スマートシステム学科心理学科メディア情報文化学科社会連携センターの教職員と機械システム工学科学生が参加し、総勢で30名を超す協議会となりました。


冨士副学長より、開会の挨拶で、今回の協議会は昨年の9月に広島県警察と福山大学が共同研究の協定を結び、その後、第1回の研究報告会を兼ねた協議会であることが説明されました。


工学部機械システム工学科関根准教授より「交通事故総合分析センターにおける交通事故調査・分析の紹介」があり、交通事故統計データによる事故統計分析や法令違反の特徴、事故発生プロセスの分析の紹介等の報告がありました。


工学部機械システム工学科内田教授より、「ドライビングシミュレーターによる交通安全の研究」の発表があり、福山市の神島橋付近の地形を画像化し、道幅を変えたり、障害物を取り除いたりしたシミュレーションを紹介し、実験データ解析の報告がありました。」


広島県安佐北警察署交通課より、行政と一緒に取り組んでいる「ドライブレコーダーを活用した高齢運転者の運転診断の取り組み」についての紹介があり、長時間にわたるドライブレコーダーのデータの分析に苦慮しているとの報告がありました。


工学部情報工学科金子教授より、「ドライブレコーダー動画像の解析による異常検知の可能性」について発表があり、ドライブレコーダー動画像から重要箇所自動抽出技術は、社会的意義が大であり、本学のポテンシャルをもってすれば、貢献できるところは大いにありますと、説明されました。


工学部スマートシステム学科伍賀准教授より、無料で使える動画解析ソフトや、低価格で作成できる全方位カメラシステムの提案がありました。


現在、内田教授が研究を進めているドライビングシミュレーターです。
当日は、学生による実演も披露されました。


これらの発表や実演を踏まえ、意見交換会の様子です。左が土井交通部参事官兼交通企画課長。右が香川工学部長です。
会議は、広島県の交通事故の現状、ドライビングシミュレーターの活用、ドライビングレコーダーのデーター解析等について意見交換があり、香川工学部長より、「今回のこの協議会に機械システム工学科、スマートシステム学科、情報工学科、心理学科、メディア情報文化学科の教員が参加していますが、福山大学は、経済学部・人間文化学部・工学部・生命工学部・薬学部を有する総合大学なので、もっといろんな見地から研究が進められる可能性がある。」と感想が述べられました。
また、土井交通部参事官兼交通企画課長より、「今回の大学の発表は、広島県警察が取り組んでいることとマッチしている。ドライブレコーダーの解析や高齢者の視覚解析に期待している。お互いに協力して安全な地域づくりを進めていきたい。」と、総評をいただきました。


学長から一言:協定を結ぶ際には、私も広島県警まで出かけましたが。。。成果を生みつつありますね。。。実り豊かな結果が地域の安全に還元されるようがんばりましょう!!