2016/10/15

「備後に学ぶ地域の課題」 芦田川見学ツアーに参加!

共通教育科目「備後に学ぶ地域の課題」の一環として参加した芦田川見学ツアーについて、大学教育センターの学長室ブログメンバーT&Wより、担当の共同利用センター鶴崎准教授からの報告をお伝えします。
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10月1日、ふくやま環境大学フィールドワーク(福山市主催)の芦田川見学ツアーに、「備後に学ぶ地域の課題」の受講生12名が参加しました。本学の「備後に学ぶ地域の課題」は、共通教育教養教育科目F群科目(地域学)の主要科目で、福山市と協働で、地域社会への貢献のあり方を考えていく科目として昨年度から開講されています。本年度は、福山市経済環境局環境部環境保全課の協力のもとに、福山市を流れる芦田川を題材に、芦田川本来の良さを伝える施策(アイデア)を考えています。

朝8時30分に福山駅を出発し、芦田川上流にある八田原(はったばら)ダムに向かいました。到着後、バスの中で福山市経済環境局環境部環境保全課の職員の方から芦田川の現状について説明がありました。報道等では中国地方の一級河川の中でワーストワンの水質で、汚いというイメージがありますが、そこには、水量が少なく流れが緩やかであるといった地理的な要件が関係していること、そして、現状は、かなり改善が進んでいて、環境基準を満たせる状況にあると強調されていました。

八田原ダム展望所から芦田湖(ダム湖)を見ています

福山市の「水がめ」であり、水力発電によるエネルギー供給、災害対策に役に立っていることなどを国土交通省中国地方整備局八田原ダム管理所の方に説明をしてもらいました。
あいにくの雨模様でしたが、増水時にしか見られない放水の様子なども見学できました。


八田原ダムの下に降り、放水している近くで説明を聞いています

11時過ぎに早めの昼食をとって、次の目的地である「芦田川見る視る館」に向かいました。

「芦田川見る視る館」では、芦田川に生息している生物の展示の見学、芦田川支流の高屋川に設置されている浄化装置による水質改善、芦田川沿いに植えられている葦の浄化効果などの説明を芦田川環境マネジメントセンターの方に説明していただきました。

芦田川ちゃぷちゃぷランド沿いで説明を聞いています

さらに、簡易的に水質をチェックできるパックテストを使い、八田原ダム付近の水、芦田川本流沿いのちゃぷちゃぷランドの水、水道水、水道水に缶コーヒーを一滴混ぜたもの、汚れの度合いを確認する実習を行いました。

パックテストをしています

実習の後、ふくやま環境大学の皆さんと一緒に芦田川のイメージアップや今後に残したいことなどについて話し合いを持ちました。

グループで話し合った結果を発表しています

15時30分には、福山駅に戻り、解散しました。
受講生にとって、「備後に学ぶ地域の課題」として、自分たちの住んでいる地域について考える良い機会となったと思います。



学長から一言:「地域に広く開かれた大学」として、また「地域の中核となる幅広い職業人の育成」をミッションとしている本学としては、地域の方々と連携した「地域学」の構築・充実はとても重要です。。。研究面でも「瀬戸内の里山・里海学」の構築に文理融合で全学的に取り組んでいます。。。今回の授業を支援してくださった地域の皆様、ありがとうございました!!!