情報工学科の授業「コンピュータアーキテクチャ」を担当している森田助教より,BYODの取り組みについて紹介してもらいます.
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情報工学科では,これまでもパソコン室などのICT(Information and Communication Technology)機器を積極的に利活用した教育を実施してきましたが,今年度の1年次生から,学生自身が,個人所有の情報通信機器(パソコン,タブレットなど)を常に持ち歩き,講義においても積極的に活用する「BYOD(Bring Your Own Device)」を導入しました.
BYOD導入の目的は従来より深い学びの機会を提供することであり,パソコン室では従来通り専門性の高い演習環境を提供しており,学生のみなさんの学びの質を高めるべく情報工学科一丸となって取り組んでいます.
情報工学入門の授業風景
今年度の1年次生に向けては,前期の授業科目の初期段階において無線LAN接続指導,ウイルス対策ソフトウエア,Office 365,Cerezo(学修支援システム),Zelkova(学生ポータルシステム)等,BYODを使った学修指導を行いました.また,1年次生の情報工学科の専門科目である情報工学入門,コンピュータサイエンス,コンピュータアーキテクチャにおいてもBYODを用いた授業を行いました.
今回は,BYODを用いた授業の一例として,コンピュータアーキテクチャ(1年次生後期,必修)におけるBYODを用いた授業の様子を紹介したいと行います.コンピュータアーキテクチャは,どのようにコンピュータでデータを入出力,演算,保存しているかといった,コンピュータのハードとしての構造や仕組みを学ぶ講義科目です.コンピュータの仕組みを知ることは,プログラミングの上達など,たくさんのメリットがあります.
コンピュータアーキテクチャの授業風景
授業風景にあるように,大多数の学生がノートパソコンを授業で利用している様子がわかります.Cerezoにて講義資料をカラーのPDFで配布しており,説明を聞きながらノートパソコンで講義資料を閲覧している様子がわかります.昨年度まではモノクロのハンドアウトを配布しており,今年度からカラーのPDFとなったことでより解りやすくなっただけでなく,リンクページにも簡単にアクセス可能なので,学生のみなさんの興味関心が高まることを期待しています.
実際には,ノートパソコンを持ってこれない学生やバッテリーが授業時間に耐えられないなどの理由でノートパソコンを持参できない学生もおり,これらの学生に対しては,従来通り講義資料のハンドアウトを配布して対応しています.
コンピュータアーキテクチャでは,様々なコンピュータ用語が出てくるため,解らない用語が出てきた時には,大学付属図書館の外部データベース「バックナンバー・ライブラリ 日経BP記事検索」にある「IT用語辞典」のキーワード検索を用いて,適宜検索するように指導しています.解らないことを置き去りにせず,その場ですぐに調べることで,学生のみなさんのモチベーション維持につながることを期待しています.
「授業内容確認ドリル」の例
本講義では,毎回の授業開始時に復習内容の確認を兼ねた簡単な小テストを実施しています.授業終了間際にノートパソコンからもアクセス可能なCerezo上に「授業内容確認ドリル」を出して,復習内容を明確にすることで復習時間の確保と知識の定着を図っています.ノートパソコンを持っていない学生は,授業時間外にPC室や自身のスマートフォンなどからもアクセスが可能なので,全受講生が適切に復習内容を確認できます.ここまでが,コンピュータアーキテクチャでの取り組みの紹介です.
これ以外にも情報工学科では,すべての専門科目でBYODやパソコン教室を積極的に利活用した授業を展開しています!!
新入生にノートパソコン等のBYOD関連機器をご検討,ご準備していただくにあたり,毎年,情報工学科に入学予定の新入生を対象に,春の見学会(オープンキャンパス,3月実施)において「持参および購入ノートパソコン相談会」を実施し,多くの入学予定者ならびに保証人様にご参加いただき,ご好評いただいております.情報工学科に入学予定・希望のみなさんは,ぜひ春の見学会にお越しください!
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以上,森田助教からでした.
学長から一言:BYOD時代の到来に、大学も大学が提供する授業もきちんと対応して、学生の皆さんには、この面でも、これからの時代に有為な人材として将来を生きていっていただかなくてはなりません。。。情報工学科の教育には、全学的な観点からも、期待していま~す!!!