2017年9月27日(水)に工学部棟3階のエレベータ前フロアにて情報工学科の2017年度 卒業研究中間発表会が開催されました.ポスター発表ということで,学生が教員に対して説明するだけでなく,学生同士も互いに質問し合うなど活発な議論が行われました.
学科長挨拶
中間発表会の様子
発表会の様子(360度カメラで撮影)
質疑応答の内容をメモにとり,今後に生かします
今回の中間発表の中で特に評価が高かった3件を少しご紹介したいと思います.
「深層学習による違法改造車の自動取締システムの開発」
ディープラーニング(人工知能)を活用することで,カメラから入ってくる映像から自動車を見つけ,それが違法改造車かどうかをリアルタイムに判定するシステムを開発しており、すでにリアルタイムに高い精度で判定処理できるところまで研究が進んでいます.
「視線を考慮したルーブリックによる処方監査能力評価」
薬剤師の処方箋をチェックする能力を評価するためのルーブリック評価シートを,薬剤師の視線の動きを分析して作成し,今後,評価を試みる研究です.
「車内システムにおける非接触操作の受容性検証」
自動運転が広がった世界を想定し,車内のシステムを非接触なジェスチャーによる操作であっても利用者は問題なく利用できるのか,について評価する研究です.
そのほかにも,様々な研究発表が行われ,今後の卒業研究が非常に楽しみです.
また,発表されたリストも掲載しますので,興味のある方はぜひ情報工学科にお問い合わせください.
・Wiki と良性ボットを使った悪性ボットネット対策システム -動作検証の為の無害な偽ボット(P2P部分)の開発-
・ディープラーニングを用いた足跡画像による害獣識別
・ゲームプレイ前後での印象変化の分析
・Deep Learningを用いたキノコの鑑別
・ゲーミフィケーションを活用した授業支援アプリの開発
・日常生活の出来事に対する主観確率の測定
・においの印象を決める因子の分析
・データインク比を用いたグラフの最適化
・感情評定値付きオンラインゲーム音声チャットコーパスを用いた快不快の分析
・電子ノートを使った受講者全体のノーティング状況把握システム
・追加された掲示物の自動的な識別法
・プライバシー侵害を考慮した講義中の受講者の顔の動きの推定
・監視カメラを使った講義中の受講者の顔の動きの推定
・ウェアラブルカメラを使った受講者の目線の動きの推定
・強化学習を用いた雑談対話システムの生成
・Dlibの顔認識を用いたlife-logシステム
・マインクラフトに福山市の再現と交通事故と災害のシミュレーション
・福山大学3次元地図の制作!
・三次元クリッカブル地図の制作
・深層学習による違法改造車の自動取締システムの開発
・ハノイの塔の教育目的のための応用 - ゲーム性のある視覚的情報を持った教材作成 -
・「ピラミッド」における成功率に関する研究 - ルールのバリエーションによる違いの考察‐
・クロンダイクの成功率に関する研究 - ルールによる違いと成功するための方策-
・カードゲーム「花園」に関する考察 - 成功するための工夫とプレイヤーへの補助機能 -
・対戦ゲームとしてのドミノに関する研究 - ブロックゲームにおける戦術 -
・視線を考慮したルーブリックによる処方監査能力評価
・車内システムにおける非接触操作の受容性検証
・自学自習教育システムにおける品質評価プロセスの検討
・屋内避難時における携帯端末への通知による誘導効果
・注視点追従による段階的詳細化能力向上の検証
・アプリケーションのUIが人に与える影響
・Kinectを用いたARゲームの作成
・HMDとLeapmortionを利用した雪合戦ゲームの作成
・歩行者の負担を考慮したナビゲーションシステムの開発
・ビーコンを用いた缶けりアプリの開発
・Wiki と良性ボットを使った悪性ボットネット対策システム -ボット間通信の相関をとることによるボットの発見システムの開発-
・Wiki と良性ボットを使った悪性ボットネット対策システム -動作検証の為の無害な偽ボット(C2 Proxy Layerの部分)の開発-
・IoTシステムを利用したグループ学習の活発度の計測 -個人情報の取り扱いに留意した計測実験と、音を使ったシステムの改良-
・Wiki と良性ボットを使った悪性ボットネット対策システム -ボット間通信の相関をとるためのデータの収集システム開発-
・IoTシステムを利用したグループ学習の活発度の計測実験 ―個人情報の取り扱いに留意した、PIRを使ったシステムの改良―
学長から一言:情報工学という言葉からのイメージよりも、取り上げられている題材は、ずっと人間くさくて。。。もし、心理学科の学生と協力して卒論を書いたら、とっても面白そう!!!