2016/11/05

イクメンが世界を救う?(福山大学 男女共同参画推進研修会)

こんにちは、薬学部の学長室ブログメンバーGoです。
ワークライフ支援室長の薬学部 杉原教授からの一報です!

↓ ↓ ↓

10月20日(木)に福山大学1号館大講義室において開催された本学ワークライフ支援室主催の男女共同参画推進研修会は、法人ファザーリング・ジャパン顧問で、イクメンの推進に取り組まれている小崎恭弘先生(大阪教育大学教育学部准教授)が講師を務めてくださいました。教職員及び学生あわせて123名の参加があり盛会となりました。
小崎先生は、西宮市役所の初の男性保育士として12年間勤務された経験もお持ちの保育のプロです。さらに、現在でも取得率が低迷している育児休暇を取られて、3人のお子さんの子育てにもしっかりと関わられたそうです。その時の育児体験が契機となり、「父親の育児支援」の研究を始められたというたいへんユニークな経歴をお持ちでした。
松田学長の挨拶に続いて、約1時間、講演タイトル「イクメンが世界を救う?~男性の育児とワークライフバランス~」をお話しくださいました。学生からのアンケートへの回答に「普段あまり聞かない話で、興味をもって聞くことができ、あっという間に1時間が経っていました。」という感想があったように、ご自身の体験に基づいたお話は大変面白く、男女共同参画を推進することの意義や大切さを改めて考える機会になりました。
日本の家庭では、男性の家事・育児にかける時間は諸外国に比べて極端に短く、その背景には長時間労働や長時間通勤の実態があり、「しない」ではなく「できない」社会環境にあることを指摘されました。男性が育児に参加できない働き方のアンバランスは、生き辛く子供を育てにくい社会となり、人を追い詰め、「虐待」という悲劇につながりかねないことを述べられました。父親の育児は家族だけでなく、企業や社会にも多くの幸せをもたらすことが来場者の多くに伝わった講演会でした。
講演会終了後におこなったアンケートでは参加者の殆どから、「分かりやすかった」、「参考になった」という回答が寄せられました。小崎先生のお話しに魅せられて、講演タイトル「イクメンが世界を救う」は疑問符から「イクメンが世界を救う!!!」の感嘆符に変わり、ワークライフ支援室としても、大きな成果を得ることのできた研修会になりました。
今回は、多くの男子学生や女子学生の参加があり、教育の面においても大変有意義な講演会になりました。研修会の報告として、最後に、参加した学生から寄せられた感想の一部を紹介します。
〇自分は将来的に子供が出来たら育児には積極的に参加しようと思っているので、今回の研修会はとてもためになりました。
〇自分の子育てに対する価値観を改めて考えさせられました。
〇男の人が育児をする事が、将来の介護に役立つという事が参考になった。
〇興味深くとてもおもしろかった。若い世代がまた、新しい世代を生みやすい社会にするためのことを知りたい。
〇今日育児の話を聞いて、男の人がもっと家庭に関わることが大切だというのを知れてよかった。将来に役立てていきたい。
〇育児については、まだ実感がわかないです。でも、男性と女性が子どもを育てることは、社会的にも家庭的にも幸せになれると感じました。
〇男性が育児に協力することが多くのものに良い影響を及ぼすものだと改めて実感することができた。
〇初めてこのような講演会に参加しましたが、これから私自身就職したら、たくさん働きたいし、結婚もしたいし、子どもも欲しいので男性が家庭に入るということは本当に大切だと思いました。
〇イクメン大事
〇自分もイクメンになろうと思いました。

ワークライフ支援室
室長 杉原成美


学長から一言:10代後半の若い学生から、育児真っ最中の30~40代の教職員、60~70代のマゴメン・マゴウイメンまでの多彩な聴衆が、それぞれに学ぶことの多い研修会でした。。。子育てに優しい社会づくりは、社会基盤作りそのものですねッ!!!、