今回は、福山市キャンパスメンバーズ制度を利用した「アクティブ・ラーニング」による授業についてお伝えします。以下、山川教授による報告です。
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福山市市制施行100周年、日伊国交150周年の記念事業として、ふくやま美術館において「ミケランジェロ展−万能の天才の秘密」(9月16日〜11月6日)が開催されました。
幸い、今年度から福山市キャンパスメンバーズ制度に福山大学も加入し、特別展・常設展を無料で鑑賞できることになりました。そこで10月25日の「ヨーロッパ史文献購読」の時間を利用して教室から飛び出し、ふくやま美術館に全員で出かけました。2名は授業の関係で遅れての参加になりましたが、総勢10名、システィーナ礼拝堂天井に描かれたフレスコ画「クマエの巫女」のデッサンや書簡など、ルネサンス期ヨーロッパの文化の息吹を直に感じる充実した時間を過ごすことができました。今後もこのような機会があればまた行きたいとの声もありました。
2階出口近くの展示室にロンダニーニのピエタ像のレプリカがありました。これは90歳を直前にしたミケランジェロが死の数日前まで彫っていた未完のピエタ像(十字架から降ろされたイエスの遺体を抱きかかえる聖母マリア像)です。
これはレプリカではなく、山川教授が現地で撮影したピエタ像です |
彼は生涯4体のピエタ像を刻んでいますが、24歳の時の非常に完成度の高い若さが溢れるピエタ像は、現在ローマのサン・ピエトロ大聖堂に安置されています。それとは対照的なこのロンダニーニのピエタは、イエスを抱きかかえるマリアが、まるでイエスに背負われて天上へ上昇しているかのようで、大理石の重量感を全く感じさせない素晴らしい作品で、ミラノのスフォルッツア博物館に展示されています。レプリカですが、雰囲気は十分に堪能できます。
(文責 山川廣司)
学長から二言:今年度から、福山市キャンパスメンバーズ制度に福山大学は加入しています。ふくやま美術館、ふくやま書道美術館、ふくやま文学館、福山市立福山城博物館、福山市鞆の浦歴史民俗資料館、福山市神辺歴史民俗資料館、菅茶山記念館、福山市しんいち歴史民俗博物館、福山市人権平和資料館で開催される展覧会(常設展・特別展)のすべてについて、学生及び教職員が、学生証及び教職員証で何回でも制限なく無料で鑑賞できます。教育、研究、学生活動に、活発に利用しましょう!!!このような授業での活用、いいですね~!