今回は、昨年12月に行われた、文化フォーラム2015の第5回(最終回)の模様についてお伝えします。以下、青木教授からの報告です。
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文化フォーラム2015は、 「地域文化の継承─井伏文学と地域学習」と題して、井伏鱒二の「さざなみ軍記」を取り上げ、3回の講演と、フィールド―ワーク(平家谷)を行い、12月13日(日)に、ふくやま文学館でまとめのシンポジュウム「地域文化から学ぶ─井伏文学と備後」を終えました。
シンポジュウムでは、まず最初に、岩崎文人文学館長より、ふくやま文学館の成立の経緯から現代の活動にいたる文学館の歩みについて基調講演をいただき、その後講演を担当した教員3名がそれぞれ講演のまとめや補足を行いました。 脇忠幸講師(第一回担当)は、方言・コミュニケーションについて、竹盛浩二講師(第二回)は、「さざなみ軍記」のフィールドワーク(第三回。平家谷、鞆の浦と柳井、瀬戸の海)について、青木美保教授(第四回)は、井伏の「平家物語」の再話と現代における「さざなみ軍記」の再話の可能性についてそれぞれ10分程度の話をしました。
それに続いて、井伏鱒二の文学について関わりを持った大学生2名( 山口大学 人文社会学科歴史学コース3年 平野文香さんと本学人間文化学科日本近現代文学研究ゼミ(青木ゼミ)4年 眞田哲史さん) に井伏文学への関わり方について、それぞれの体験を話してもらいました。
平野さんは「平家物語」のファンで、全国大学図書館ビブリオバトル首都決戦2015に、地区代表として参加、「さざなみ軍記」も大好きということで、今回若者として井伏文学の魅力を語ってもらいました。また、眞田さんは、青木ゼミで、自分の住む府中市が舞台となった井伏の小説「海揚り」について調査をし、地域に発表した体験を語り、埋もれた地域の文化を発掘し、後進に残せたことの喜びを語りました。
最後に、今回の文化フォーラムでは、高校生を招待し、フィールドワークにも参加してもらい、一緒に井伏文学を学びました。広島県立油木高等学校の、川上千奈津さん、岩谷舞花さん、藤井由実さんの3名、ご指導の菅香代子先生がご参加下さいました。高校生たちは、歴史で習った源平合戦の戦場が地元にもあったことを知り、フィールドワークが印象に残ったようです。最後に高校生には、地域学習認定証を授与しました。
今回の5回の講演会の内容は、財団法人義倉の助成金をいただき、冊子にまとめて高校など関係機関に配布する予定です。参加者の方にも感想文を寄せていただくことになっています。できましたら、御報告します。
※ 写真は、中国新聞エリア通信員の粟村真理子氏の提供です。
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学長から一言:地域と密着した、地域の人々や高校生を巻き込んだ、そしてもちろん学生にとってもアクティブラーニングとなった、いかにも福山大学らしいと言うか福山大学ならではといった、すばらしい文化フォーラムでしたねッ。。。ご支援下さった地域の皆様、ありがとうございました!!!