2016/01/09

クラブ訪問:福山大学学友会弓道部


新年、いかがお過ごしでしょうか。ブログメンバーのAIです。

毎年、年末年始にかけて、「あ~日本人だなあ~」と強く思います。さて今回、「和の心」を持つことを修行する弓道部を訪問いたしました(http://www.fukuyama-u.ac.jp/cmp-sports/club/kyudou.html)。活躍中のクラブの新春練習風景をご紹介します。初春のムードを皆様にお届けできれば..

弓道というと、背丈よりも大きい弓と矢を美しく持ち、研ぎすまされた空気と静寂の中、28メートル先にある的の芯を射る競技です。福山大学の最南端、最も高い所に、昨年9月にリニューアルした弓道場があります。夕方になると、総勢約30人の弓道部部員がめいめいここに集い、「和の心」を磨いているのです。


弓道場に伺いますと、師範の山村秋明(しゅうめい)先生が、弓道のお話をしてくださいました。山村師範は、子供のころから(たぶん今も)かなり)やんちゃな性格で、「射る」ことがお好きだったということです。JFE弓道部員でもあり、教士7段の腕前です。師範は、ここに集う若者に和の礼の心をみっちりと教授してくださっているようです。師範に率いられた大和若武者と大和撫子のこれまでの戦績は、顧問の片桐助教(共同利用センター)がこのブログでもこれまでに紹介しています。

弓道部の新人戦結果報告について(2015年1月27日)
弓道場リニューアル(2015年9月16日)
中四国学生弓道選手権大会 個人5位入賞報告(2015年12月15日)

 

山村師範によりますと、弓道は、誰でも楽しめる武道で、力、腕力のある人もない人もその人の体格、力にあわせた強さの弓を使えるそうです。ですので、ハンディキャップはなし。ご年配の方も高校生諸君も、男性も女性も、同じ土俵で競うのだそうです。弓はカーボン・グラスファイバーの板バネを使ってしなり、反発力で矢を飛ばします。そのバネ力は、使用する人の力にあわせることができます。弓のしなりと矢の組み合わせがなんとも美しいのです。
 

今は、今月中頃の京都の三十三間堂である射会 (http://sanjusangendo.jp/h_2.html)に向けて練習しているのだそうです。新成人の有段者がはかま姿、晴れ着姿で参加します。
 
 

 


部員にききました。
*どうして、弓道部にはいったのですか?
ー高校生の時に弓道をしていたから。
ー日本の武道を経験したいので。
*射的場はふきっさらしの板床です。足が冷たいのでは?
ー精神力でカバーです。(しかし、冷たい。)
*的までの距離は28メートル。さて、どうしたら、的の真ん中に矢があたるのでしょうか。
ーいろいろなことを考えているとあたらないのです。集中して弓を射ます。集中できると、射的姿も美しい。
ー集中する方法は人によって違います。
ーあてようと思ってもあたらない。
ーやるべきことをやる。やるべきことを意識していくと、そのうち無意識にできるようになる(意識の無意識)。キーワード射法(by 師範)というらしい。[うんちくのあるお言葉]
精神一到何事か成らざらん!といったところでしょうか。では、今年もよいお年をお過ごしください。


学長から一言:お正月に弓道部訪問。。。いいですねー。。。右側の壁が、板壁でもコンクリでもなく、植え込みの緑豊かな木立というのも、お正月には一段と映えますねッ!!!