こんにちは。生命栄養科学科のKです。
本日は、1年生後期の調理学実習Ⅰの様子を紹介します。
本学科は、管理栄養士養成施設ですが、調理もとても重要です。自分自身が調理ができなければ、毎日の献立を考えたり、病院で患者様に食事指導をしたりすることができません。
中学や高校でも調理学実習があったと思いますが、大学の調理学実習がどんな様子なのか、少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。
本学科の調理学実習Ⅰは、月曜の3時間目からスタートします。
が、実習前の12時半に当番班の学生は早々と集合します。なぜかといいますと…
写真1 分配写真
食材の分配(使う食材を班ごとに分ける作業)があるためです。このたくさんの食材からどんな料理ができあがるのでしょうか…!?
最初に、教員から今日の献立内容について説明があります。難しい所や間違えやすい箇所は、やり方をDVDで確認したり、教卓でデモンストレーションをします。
教卓でデモンストレーションをするとき、後ろの席の学生は見えにくいのでは? と思われるかもしれませんが、本学の調理室には教卓の上に大きな鏡があります。
この鏡が教員の手元を映してくれますので、後ろに座っていてもよく見えるのです。
写真2 教卓の鏡
説明の後はいよいよ班ごとに分かれて、実際の調理に取り掛かります。皆さん真剣です!
写真3、4、5、6 調理作業の様子
では、今日の献立について作業の様子とともに少しだけご説明します。
1.ビーフシチュー
ビーフシチューは牛肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを加えて煮込み、トマトピューレやブラウンソースで調味した、寒い冬にぴったりの料理です。
大学ではシチューの素は使わず、小麦粉とバターを炒めて茶色いブラウンソースを手作りします。また長時間煮込み、肉のうま味がしっかり溶け込んだ美味しいシチューを作ることができました。
写真7 煮込んだ鍋の写真
2.野菜のマリネ
マリネはフランス語で「肉、魚、野菜をレモン汁や酢に漬けた料理」のこと。今回はカリフラワー、にんじん、きゅうりなど色とりどりの野菜を使ったため、彩りも鮮やかです。
写真8 野菜をマリネ液に漬けた写真
3.アップルパイ
今回最も難易度が高い一品。冷凍パイシートを使えば簡単にパイを作れますが、実習では勿論、小麦粉からパイ生地を作ります。
パイ生地の作り方です。
1 小麦粉と卵黄、水で作った生地に軟らかくしたバターを包む 2.麺棒で生地を伸ばす 3.生地を3つに折りたたむ 4.再び伸ばす 3,4を4回繰り返す
写真9 パイ生地を折りたたんでいく様子
折りたたむごとに、焼き上がったときのパイ層が増えて行きます。
写真10 焼き上がったパイ
上手に層が作れると、こんな感じにきれいに膨らみ、周りは多数の層が重なっているのが判ります。
4.コーヒー
コーヒーも豆を挽いて作ります。まず、ミルに豆をいれて上のハンドルを回します。すると下に細かくなったコーヒー豆が!
これを袋に入れ、コーヒーポットにセットして熱湯で抽出します。熱湯は「の」の字を描きながら、3~4分かけて出し終えるくらいの速度で少しずつ入れると良いです。
写真11 豆を挽く道具(ミル)
写真12 挽いた豆をポットにセットしてコーヒーを淹れる様子
写真13、14 完成写真と試食の様子
学生の頑張りで美味しく作ることができました。
来週は調理学実習Ⅰ、最後の実習です。約半年の実習を経て、学生の手つきや手際も実習前よりしっかり頼もしくなってきたように思います。
学長から一言:おいしそう。。。ごくり。。。学んだ成果が、最後に食べることにつながるのがいいですねー。。。なかなか他の授業ではまねできませんねッ!!!