2016/01/15

メディア・映像学科学生が制作したzineが、岡山のギャラリーで期間限定販売!

学長室ブログメンバーの阿部です。メディア・映像学科(平成28年度より学科名称変更)には、卒業研究のなかに「卒業制作」部門もあり、論文だけでなく、映像やCGなどメディア・コンテンツの形で提出する形もあります。

今年度4年生の橋本さんは、卒業制作で「ジェンダーに関するzineをつくる」ということをやりました。zine(ジン)というのは、ミニコミや同人誌と同義のもので、個人が好きなものを好きなように紙にまとめた小出版物のことを指します。私自身も大学時代から、好きな雑誌のことなどをまとめたフリーペーパーなどを友人たちと作ったりしていましたし、今も尾道の人たちとまちのことや、アーティストインレジデンス活動について「AIR zine」という媒体にまとめて販売しています。



(2013年には、全国のおもしろいzineを集めたzine展を尾道で開催しました。)


橋本さんはもともと「女性性」のつくられ方に興味があり、自分のジェンダーに対する考えをいろんな人と共有する手段として、zineをつくることを選びました。zineを制作するにあたって、これまで国内外を問わず作られてきた数々の「ガール・ジン」を読み込んで、どのような思いや情報が、どのようなレイアウトや言葉でもって表現されているかを分析しました。その上で、2種類のzineを制作しています。内容は、実際に手に取って見てみてほしいと思いますのでここでは伏せますが、小説についてのものとマンガ形式で考えを伝えるものがあります。製本はセブンイレブンのコピーサービスで行ったとのこと。少し前までは、印刷所に行って指定して等々、紙ものをつくるのも大変だったのですが、今はコンビニでつくるという選択肢が生まれてきているのだなと、橋本さんの卒業制作を通して知りました。


表紙は、こんな感じです(下段真ん中『ゆうつくしいもの』)。これは、京都の三条富小路書店というzineのポップアップストアに一緒にzineを出品した時の写真です。小さなネットワークとはいえ、いろんな人に読んでもらえるように、全国のzine展に出品していこうと考えています。

近々では、今週末より岡山のpieni deuxで開催されるzine展「本と珈琲と」に出品します。橋本さんのジェンダーのzineと、尾道のAIRzine、そして私自身も研究に関するものとしてお墓のzineを作りましたので、一緒に出品する予定です。1週間という短い期間ですが、岡山に行かれる際はぜひのぞいてみてほしいと思います!


【zine展「本と珈琲と...」】
2016年1月16日(土)-1月24日(日)
11:00-19:00(最終日 18:00まで)
場所:pieni deux

学長から一言:メディア・映像学科、面白くなってきましたねー。。。可能性がどんどん広がりそうですねー。。。恥ずかしながら、このブログでzineというものを初めて知りましたッ!!!