何が出てくるのかな?
今日は、先日工学部新棟南側エレベータ脇に設置された「福山大学水準標石」の完成除幕式の様子をお届けします。いきさつを、工学部情報工学科の中村助教から説明してもらいましょう。ちなみに彼は、福山大学工学部土木工学科1期生です。
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福山大学工学部土木工学科は大学発足と同時の昭和50年4月に開設され、本年で満39年を迎えます。土木工学科設置は国家基盤充実の一助となる高度な技術者を輩出することを目的の一つとしており、測量学を必修科目としてとりあげています。土木工学科のある大学では測量学の教育の一環として大学構内に基準点を設けているところが多いのですが、本学にはありませんでした。平川修治名誉教授は在任中から、このことを気にしておられ、定年退職前に国土交通省と協議され、国道2号線の一等水準点から本学新一号館ピロティ近傍に引照点を設け、後日、本学に基準点を設置する際の一助とされていました。さて、昨年10月に土木工学科合同同窓会の席で、このことが話題となり、我々第一期生の有志は先生に過去の資料を調査して頂き、それらをもとに大学構内に「水準標石」を寄贈して末永く残して置きたいとの合意にいたりました。幸い大学当局の了承が得られ、本セレモニーの開催となりました。
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ということで、下記の方々のお骨折りで、除幕式を迎えた次第です。ありがとうございました。
福山大学名誉教授平川修治監修
福山大学工学部土木工学科第一期卒業生有志 神田達也、小林英也 中村雅樹、山手和男
標石作りも、設置工事も、皆さんお手の物で、自力作成・設置です。
平川名誉教授の説明を聴いて、改めて水準標石を眺め・・・
文字もしっかり見えますね!
なお、残念ながら、現在土木工学科は廃止され、工学部全体の安心・安全・防災の理念の下での科目に生かされています。