2016/01/27

税務会計学科の福山税務署見学

経済学部税務会計学科の学長ブログスタッフの張楓です。先日、税務会計学科の小林正和ゼミの活発な地域活性化活動を紹介しましたが、今回、泉潤慈教授に税務会計学科2006年創設以来、毎年実施している福山税務署見学の様子を紹介してもらいます。


2006年に税務会計学科創設以来、税務署の実態を知ることにより税務会計に対する見識を深め、机上の理論ではなく、全人格教育に資することを目的に、国税庁が実施している「税を考える週間」(注1)の時期に、私と福山税務署広報広聴官が窓口になり福山税務署見学を実施する同時に、広島国税局幹部に福山大学税務会計学科で学生等を対象に現場の経験を踏まえた講義をしていただきます

  

本年度の福山税務署見学は、20151127日(金)に4名の参加(前年度6名)を得て実施しました。まず、税務署では、国税庁の組織機構や業務内容等の説明を受けた後、国際取引の調査を行う国税局調査部の仕事をドラマ仕立てにしたWeb-TAX-TV(インターネット番組)「海を超えた税務調査Ⅱ」を視聴しました。国際取引の不正を暴くために、日韓税務当局が連携して税務調査を行うことに学生は大変驚かされたようです。

それから、事前に学生の関心事項を税務署窓口に伝え、それを踏まえて、税務署担当官からご説明が行われています。国税局・税務署の職員は常日頃から、適正・公平な課税及び徴収の実現のため、悪質な納税者に対して厳正な税務調査や滞納処分などに取り組んでいることを学生も理解したようです。





その後、学生は奥田広報広聴官等の案内で税務署内を見学し、これから始まる確定申告を想定して、パソコン(「確定申告書等作成コーナー」)を利用して申告書の作成を体験しました。参加者に経験の多少はありましたが、簡単に申告書を作成できたようでした。



参加学生の感想を以下に、紹介します。

・数少ない職員の方で、福山46万人の税の徴収を行うことはとてもご苦労なこと思います。私たちも税理士になった暁には、税務署の方に協力して、社会に貢献したいと思います。

・福山税務署の見学を通じて、税務職員の方々の業務に対する責任感の強さを肌に感じとれたことが非常に大きな収穫であり、将来、自身が税理士業において、税務署の方々に協力し、納税者に貢献していきたいと思います。

・Web-Tax-Tvを視聴したことにより、福山大学大学院で学んでいる研究、税務事例、租税判例に対し非常にイメージが湧き易くなりました。
 

今回の税務署見学を通じて、税務の現場や仕事等について知ることができ、とても有意義な機会となりました。福山税務署を見学し、税務署の実態を知ることで、福山大学の学生の税に対する見識が深まったと思います。今後、この経験が学業に生かされることを期待します。

(注1)国税庁では、国民の皆様に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めていただくため、1年を通じて租税に関する啓発活動を行っていますが、毎年1111日から17日を「税を考える週間」として、集中的に様々な広報広聴施策を実施しています。


学長から一言:百聞は一見にしかず。。。税務職員の仕事を目で見て肌で感じれば、また大学の講義にも身が入りますねッ!