2015/10/02

文化フォーラム2015(第3回)・フィールドワーク「沼隈半島と平家伝説」 2015.9.26

人間文化学科のSです。こんにちは。

今回は「文化フォーラム2015」第3回の模様をお伝えします。
以下、竹盛講師からのレポートです。

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秋の一日、総勢43名で福山大学のバスは満席、福山駅北口、宮地茂記念館前を出発して、一路沼隈半島に向かいます。沼隈のぶどう直売所近くを通るのですが、今日はそれには目もくれず、我々は平家谷に入っていきます。現地講師は、沼隈ふるさと振興会の門田武士さんです。

この谷に入ってくる通盛一行が八日間滞在したという「八日谷」の「刀岩」の説明を聞き、さらに進んで行くと、「赤幡神社」があります。椿が咲く頃、赤い椿の花落ちている様は興趣をそそるのですが、今はその時期ではなく、ひっそりとしています。平家谷の奥に鎮座しているのが「通盛神社」です。この神社のいわれや、この平家谷に語り継がれる平家伝説を守り、ふるさと振興を続けて来られた門田さんの語りに、いつの間にか引き込まれていくのでした。

お腹も空いてきたところで、通盛神社の下に建てられた「小宰相庵」で昼食です。小宰相は通盛の妻。いただくのは、特注の「平家弁当」です。
 午後は、瀬戸の海を臨む海岸線に場所を移します。内海大橋の橋脚の下では、菅茶山の漢詩「梔子湾」の詩碑と「千年藤」を見学し、敷名の港を経て、「能登原」 に向かいます。通盛の弟にあたる教経(能登殿)ゆかりの「弓掛松」、今は枯株しか残っていませんが、この一帯が源平の古戦場であったという空気を感じることができました。
井伏鱒二は、この能登原から室浜、そして鞆の浦を訪れています。また平家谷のことを語った文章も書いています。
夜は、仲秋の名月。秋の一日、澄んだ空気を感じながら、「さざなみ軍記」のフィールドワークを楽しく終えることができました。
次回の文化フォーラムは11月14日13001430です。〈井伏「在所もの」から学ぶ〉と題して、青木ゼミの発表です。


学長から一言:秋晴れの下、よく学び、よく遊び、。。。よく食べ。。。ですねッ!!毎回楽しそ~う!!