こんにちは。図書館の学長室ブログメンバー、(K)です。
今年度2回目の図書館セミナーを平成27年9月25日(金)16:30-17:30に図書館ラーニングコモンズで開催しました。講師には生命栄養科学科の桑田寛子助教をお招きし、「身近な調理の科学」というテーマで講演をしていただきました。毎日料理をする中で不思議に思うことを科学的に解明しましょう、というテーマで話が進められました。夏休み明け2日目でもあり参加者が見込めないかと、当初はドキドキしましたが、全10名(含学外者2名)の参加がありました。ご参加ありがとうございました。
講演では、先ず始めに、
Q1.調味料の「さしすせそ」の根拠はあるの?
Q2.里芋の皮を剥く時に手がかゆくなる理由は?
Q3.豚肉の生姜焼きが柔らかくて美味しいのはなぜ?
Q4.焼き芋が美味しいのはなぜ?
Q5.野菜は鍋で茹でるよりレンジのほうが栄養素が残るのはなぜ?
Q6.カレーは作った日より、翌日のほうが美味しいのはなぜ?
Q7.半熟卵と温泉卵って何が違うの? 等の疑問点が挙げられ、これらについて科学的側面から、わかり易く解説が述べられました。因みに答えを簡単にピックアップします。
A1:素材への栄養の染みこみ度や、香り成分を逃さないため順番が必要となった
A2:里芋の皮には目に見えない針状の結晶があり手に刺さるので痒く感じるA3:生姜に含まれる成分には肉を軟らかく、香りを増す成分が含まれている
A4:加熱することで芋に含まれる甘味成分が増加
A5:加熱時間に差があり、加熱時間が短いと栄養が溶け出しにくい
A6:じゃがいもとソースの関連性が増し、じゃがいもを通してソースの旨味が保たれる
A7:半熟卵と温泉卵は同じようでも卵黄と卵白のかたさが微妙に違っている
です。
後、講師が現在研究を行っている、マーマレードをきれいに美味しく作る「高圧調理」方法についての研究状況の報告があり、参加者から他の果実ではどうか等、様々な質問が飛び出していました。
なお、講演終了後に参加者からは、色々な調理にジャムや砂糖を使う場合の是非や、ジャムとマーマレードの違い、栗の渋皮の調理方法、カボチャの調理方法について等、毎日の調理に関する様々な質問が飛び出し、会場内に笑い声が飛び交っていました。
また、今回の講演内容について、ブルーバックス「料理のなんでも小事典」の本を参考にしたことが紹介され、参加者からは、本の所蔵についての問い合わせがありました。因みに(596/N)の書架に並んでいますので、是非借りてください。料理上手になる近道です。
次回は、平成27年11月26日(木)、税務会計学科の泉 潤慈教授の「税法の解釈について」の講演を予定しています。図書館に来られれば自由に聴講できますので、ご参加ください。お待ちしています。
学長から一言:少人数でアットホームな雰囲気の図書館セミナーになっていますね。。。皆さん、ぜひご参加下さ~い!!
学長から一言:少人数でアットホームな雰囲気の図書館セミナーになっていますね。。。皆さん、ぜひご参加下さ~い!!