2017/07/14

7/16体験入学会 人間文化学科の模擬授業で、サブカル・2.5次元文化の世界を考える

学長室ブログメンバー、人間文化学科のSです。こんにちは。

今回は、7/16体験入学会(オープンキャンパス)で本学科が行う模擬授業についてお伝えします。模擬授業のテーマは、「2.5次元作品(文化)」。今回は、サブカルチャー研究も得意とする重迫教授のゼミ(アメリカ文学研究ゼミ)によるオープンゼミ形式で行います。

学生のみなさんは、おそらく知っているであろうこの言葉。Sはなんとなくしか知りませんでした。2.5次元作品とは、漫画、アニメ、ゲームなどの2次元作品を、実写化や舞台化(3次元作品)としたもの、とのこと。

近年増えている2.5次元作品については、「原作のイメージと違う」といったマイナスの評価も多いと聞きます。しかし一方では、「原作通り。いやそれ以上」という評価もあるとか。また、2.5次元作品に対する特有の反応として挙げられるものに、「実写化」に対する反射的な「拒絶」というものもあります。

こうした点に注目しながら、今回の模擬授業では、重迫ゼミの3年次生が、2.5次元ミュージカルの雄として長年圧倒的支持を得ている、通称「テニミュ」(ミュージカル『テニスの王子様』)を中心に、「黒子のバスケ」「刀剣乱舞」「ラブライブ!」も比較対象としながら、2.5次元文化についての考察を発表します。
では、重迫教授から一言。
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現代の文化現象として、「2.5次元」という言葉が盛んに論じられています。新しい若者の「リアル」だと考えられますが、私は、特撮の着ぐるみなど(サブカルチャーを含めて)、「虚構(フィクション)」だと十分承知の上でも、「現実(リアリティ)」よりも「リアル」なものを感じさせてくれる、あらゆる芸術に共通した、根源的で、複雑で、大切な問題に向き合わせてくれる、重要な概念だと考えています。ミュージカルにはまだ偏見があるように感じますが、それを打ち砕く事も人間文化学科の重要な使命なので、頑張って欲しいと思います。高校生の皆さんには、気軽に参加してもらって、「忖度」不要で、自由に意見や感想、疑問を述べてもらえればと思います。
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『ユリイカ』や『美術手帖』でも特集が組まれているんですね。2.5次元に興味を持っている人も、「2.5次元?」というSのような人も、7/16は、是非この2.5次元文化の世界にいらしてください!

学長から一言:私には「2.5次元」?!?!?ですね~~でもきっと、多くの高校生の感性にはピッタリの模擬授業だと思いますよ!!!