本学科には、学生有志で構成された地域交流グループ、「Nたま」があり、地元・福山市東村町の「誠会」(後述)や地域住民の方たちと定期的に交流を行っています。(「Nたま」の名は、栄養(Nutrition)に関わる栄養士や管理栄養士のたまご(学生)に由来します)
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今年度も本学科からは、Nたまメンバーを中心に、かしわ餅・ちまき作り交流会に参加しました。
毎年、田植えの終わった時期の慰安を兼ねて、この時期にかしわ餅やちまきを作って食べるのがこの地域の習わしだそうです。このような東村町の様々な行事を伝承し、地域興しをしているのが「誠会」です。
はじめに、誠会の代表の方から、開催の挨拶や、行事の由縁、東村保育園の皆さんなどの参加者のご紹介がありました。
この地域のかしわ餅の生地は、うるち米:もち米が7:3の割合となっている粉を使い、挟む葉は柏の葉ではなく、サルトリイバラの葉を用いています。さらに、もっと独特なのが『ちまき』で、この生地はもち麦の粉を用いています。ドングリの葉で包み、い草で縛っています。これらに使用している材料はすべて、この東村町でとれる産物だったり、特有のものだそうです。
以下は作り方の概要です。まずは、こしあんを30g前後分けて丸めていきます。
ここで水を入れ過ぎると、水っぽい生地になり、おいしくなくなります。
これをまるでそばを打つときのように、しっかりとこねていきます。最初はぼそぼそとした生地が手についてきますが、だんだんとまとまってくるにつれ、くっつかなくなりました。
これをまるでそばを打つときのように、しっかりとこねていきます。最初はぼそぼそとした生地が手についてきますが、だんだんとまとまってくるにつれ、くっつかなくなりました。
その後、隙間がなくなるように数枚のドングリの葉を使って覆ったものをい草で縛っていきます。
このように包めたら、結んだい草の長く残した部分で5個ごとにまとめて束ねてせいろに入れ、外に用意してあるかまどで蒸せば出来上がりです。小包のような形状にするのは、昔は井戸などの涼しい場所につるして保存していた名残だそうです。
こちらは普通のかしわ餅です。
このように包めたら、結んだい草の長く残した部分で5個ごとにまとめて束ねてせいろに入れ、外に用意してあるかまどで蒸せば出来上がりです。小包のような形状にするのは、昔は井戸などの涼しい場所につるして保存していた名残だそうです。
こちらは普通のかしわ餅です。
そしてこちらが、もち麦のちまきです。もちの部分が茶色いのが特徴です。
出来上がった後は、みんなで試食しました。
それぞれに、包んでいた葉の香りや、食感の違いや色の違いなど、味わい深い風味がありました。
6月なのに暑い日が続いて、気分も落ち込み気味でしたが、美味しいものをみんなで作って食べて、良い気分転換にもなりました!次回のNたまの活動予定は秋の「やきいも交流会」です。
学長から一言:私のところにも柏餅とちまきがちゃんと届きましたよ!3人の秘書さんと仲良く分けていただきました!!!香りも良くて、歯ごたえも良くて、おいしかったで~す!「誠会」の皆さん、「Nたま」さん、ありがとうございました!