大学教育センターの、学長室ブログメンバー竹盛です。今年度第3回の教養講座について紹介します。
今年度第3回の教養講座が、7月13日に行われました。講師は元岡山県立盲学校高等部教頭、現在は社会福祉法人岡山ライトハウス理事長の竹内昌彦先生です。演題は「見えないから見えたもの」でした。
竹内先生は幼くしてほとんどの視力を失い、目が見えない。数々のいじめや差別に立ち向かってきた、そのお話は、聴く者の心を揺り動かし、涙が止まらなくなる。それは、内から沸き起こる感動の涙なのである。
耳を傾ければ、竹内先生の経験の中から語り出されるものは、じつにまっすぐな人間としての道筋である。気高く真実を求める人間としての美しさである。だから感動がある。
先生は、家族や恩師そして友人に守られ、支えられてきたと振り返る。だから、〈人のために生きる〉のだと、私たちに語りかけた。現在はモンゴルやキルギスに学校を建設している。
先生の語りに引き込まれ、時に笑いながら、時に涙を流しながら、感動的なお話に最後まで聴き入りました。そして大きな勇気をいただきました。
障がいについての考え方が大きく変わった、と言う人もいます。私たちがどのように生きるのかについて、大きな示唆を得たように思う、と言う人もいます。今回の教養講座では、人間としての真の教養を学ぶことができたのではないかと思います。
竹内先生には、講演タイトルと同じ書名の『見えないから見えたもの』という著書があります。私は、あらためてこれを読み直しています。
学長から一言:つらい悲しい体験から強い意志と優しい心が生まれるのですねッ!実に感動的なお話でした。。。新入生にとてもふさわしい教養講座でした。。。竹内昌彦先生そして付き添って来てくださった奥様、ありがとうございました!!!