学長室ブログメンバーのT-boneです。 大塚副学長・大学教育センター長より、本学学生による田植えに関する記事が届きましたので、ご紹介します。
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去る6月3日(土)の朝、普段は静かな東村町の、本学キャンパスから目と鼻の先の東村小学校に隣接する田んぼで、賑やかな若者の歓声が上がりました。
本学は1975年の開学以来の40数年間、キャンパス内の一角にある大学田で学生と教職員が一緒になって米作り(餅米)を行ってきました。また、収穫したお米を使って、秋の大学祭(三蔵祭)にはみんなで餅をつき、共に収穫の喜びを分かち合うことを伝統にしてきました。冒頭に書いたように、今年からは大学所在地である東村町の田に場所を移し、地域の人々と一緒になり、地域と結びついた新たな伝統を作るため、その手始めの田植えを行うことになったのです。
いにしえより日本人は、主食であり収穫までに多くの人の手を必要とする米を作る作業を通して共同体意識を培ってきました。本学の米作りも、協働することの意義を確認し、福山大学という共同体のメンバーであることの自覚を強めることが重要なねらいであったはずです。
ただ、40年余という長い時間の流れの中で、米作りに参加するのが一部分野の学生に偏り、大学田の地力も落ちてきました。長年の伝統の維持に黄信号がともり始めたとき、その継続を目指して、全学の各分野の学生からなる福山大学稲作研究同好会(部長は生命工学部3年稲垣雄哉君)が旗揚げされました。これを機に、耕作場所をキャンパス内から大学に隣接した地元の約1反(1,000平米弱)の田んぼに移し、開学以来の伝統の継承が図られています。
本学が目指す「地域と結びついた大学」という観点から見て、最も身近な大学所在地の福山市東村町との連携を強固にする上で、これは大いに意義深いことです。東村町で学校給食食材納入に携わるグループの若草会(杉原直道会長、廻野明倫事務局長)をはじめ、地元の方々が協力して下さることになりました。
初めて田んぼに素足で入った人が多く、その感触にびっくりして、思わず大声を出したり、誤って転んで全身泥だらけになったりと、和気あいあいの雰囲気の中、「はーい、プラント(植えて!)、一歩下がって、足跡消して」の掛け声に合わせて田植えが進みました。
メディア映像学科の三藤奈央さんが選曲してくれた景気づけのBGMメドレーが流れ、米国インディアナ大学からの実習生ミカエラさんも飛び入り参加して、2時間余りで無事田植えを終えることができました。田植えの後は、地元の人たちと一緒に楽しい打ち上げの食事。大学と地域のコラボレーションの新たな伝統の誕生を予感させる田植えでした。
田んぼまで足を運んで学生に声援を送ってくださった松田学長や法人の鈴木副理事長、いろいろと裏方を手伝ってくださった職員の皆さんにも、感謝! この活動の裾野がさらに広がることを願っています。
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学長から二言:杉原さん、廻野さんをはじめとする若草会の皆様、ご自身の田の世話で忙しい真っ最中に、いろいろとご支援いただき、本当にありがとうございました。。。これから収穫まで、ずっーとお世話になります。よろしく!!!学生の皆さん、あの日から、ごはんを食べるときに見る米粒の顔が、ちょっと違って見えるようになったことでしょう。。。ときどき田んぼを見に行きましょうねッ。。。日々姿を変えていきますよ!!!