本学科主催の「市民フォーラム 食と健康のライフサイエンス」第1回が、6/24(土)に福山駅前の福山大学宮地茂記念館で開催されました。今回はその様子を報告します。
最初に、この市民フォーラムについて紹介します。本学科では、食を通じて健康な生活を維持・向上させるための情報を地域に発信していきたいと考え、「食と健康」をキーワードに、情報発信を続けています。学科設立時の平成20年から毎年開催し、一般の方や栄養士、食品関連企業の皆様に多くの参加をいただいています。
受付は本学の1年次生が担当しました。
本講演のテーマは、「給食の今と昔」です。まずは本学科の石井香代子教授より、「給食における新調理システム(凍結含浸法など)」の講演が行われました。
「給食」がレストランや仕出し弁当等と違う点は、食事を食べる人が決まった人(特定の人)であり、栄養管理も一緒に実施していることです。
給食は現在、調理機器の発達により、クックフリーズ(事前に調理し、冷凍保存しておき、提供時に再加熱)など新しい提供方法が考案されています。
講演では、給食現場で実施され始めている、これら新調理システムの紹介や、石井教授が現在行っている、介護食と給食提供の研究に関して説明されました。
この研究については、詳しくはこちらにも掲載しています。
次に、福山市教育委員会事務局 学校教育部 学校保健課 指導主事 井上美穂先生より、「学校給食の歴史」の講演がありました。
明治・大正~戦前の学校給食から、戦後を経て現在の給食への変遷について写真と共に紹介がありました。
日本で初めての給食は「おにぎりと焼き魚、漬物」でした。しかし今では節分などの行事食や、地産地消をテーマにした献立、さらに海外の料理など多様な学校給食が提供されています。
講演後は会場から質問があり、活発な討論が行われました。
次回、第2回市民フォーラムは、11/18(土)「食中毒に気を付けよう」をテーマに以下の2つの演題、講師で行います。
●演題 食品の衛生管理
講師 福山大学生命工学部 生命栄養科学科 教授(医学博士)菊田 安至
●演題 ノロウイルスの流行を防ごう
講師 福山市保健所生活衛生課 次長(食品衛生担当、薬剤師)藤井 千香子
お申込みはこちらから受け付けています。次回もたくさんのご参加をお待ちしています!
学長から一言:学校給食。。。なつかしいですね~~私は、終戦後まもなくの小学校入学ですから、学校給食はとてもとても貴重な栄養源でした!学校給食も質の向上、調理システムの時代なのですね。