この機器は、工学部の「デジタル・ファブリケーション(デジタルものづくり)」を目指した整備の一環として導入されました。オーストラリアのtrotec社のCO2レーザーを搭載し、最大で縦60cm横100cmの大きさの部材が加工できる機械です。
また、下の写真のように、工学部棟1Fの「みらい工学・エリアプロダクトプロジェクト室」に大型の粉塵器と一緒に設置されました。この設備で、様々な材料の加工をより快適に行うことが可能になりました。
レーザー加工機@みらい工学・エリアプロダクトプロジェクト室
今回のレーザーカッターの導入にあたり、5月末の納入のタイミングで使い方の講習会が開かれました。アクリル板、ベニヤ板、スチロール板、紙等々の部材を加工するデモがありました。
人と比較した大きさ(建築学科佐藤教授・酒井講師)
このレーザー加工機はPCからコントロールされ、PCにはレーザー加工機用のソフトウェアをインストールする必要があります。一度、設定してしまえば、イラストレーターやインクスケープのようなソフトで、プリンターで画像を印刷するように、手軽にレーザー加工ができます。下の写真は、レーザーでの彫刻と切断(文字の切り抜き)の様子です。
2mmアクリル板に「福山大学」と彫刻、切抜き
対象物の材質と厚さによって、レーザーのパワー、スピード、波長などを細かくセッティングします。下のように、5mm厚さのガラス色アクリル板は調整がなかなか大変でしたが、スパっと切り抜くことができました。
その後、私も個人的に使ってみました。レーザーの細かい設定をテストするために、パラメータを微妙に調整し、〇の形を切り抜いてみました。パワーが弱すぎる、あるいは速度が速すぎると、溝だけができて切抜きに失敗します。また、パワーが強すぎる、あるいは速度が遅すぎると、部材が燃えてしまいます。下は、0.2mm厚さの白色ポリスチレン板ですが、右上は切抜き失敗、左下は燃えてしまいました。
0.2mmプラ板・木材でのテスト
部材を変えて製作した名刺サイズのカード
いままであった3DプリンタやNC機械に加えて、強力なツールが導入され、可能性が広がりました。下は、5mm厚さのガラス色アクリル板を切り抜いて作ったキーホルダーです。この夏のオープンキャンパスの工作教室(スマートシステム学科)では、早速、このレーザー加工機を使ったものを提供したいと思っていますので、ご期待ください。
ガラス色アクリルを使ったキーホルダー
学長から一言:大きな可能性を持った機械の導入ですねッ!!!この可能性を教育にどう生かして、何を生み出すか。。。教員の力が試されていますよッ!!!
学長から一言:大きな可能性を持った機械の導入ですねッ!!!この可能性を教育にどう生かして、何を生み出すか。。。教員の力が試されていますよッ!!!